タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪355号  セブンイレブン幸手緑台店オーナー 小島 繁さん

権現堂では今年初めて「水仙まつり」も開催され、初春とは言え寒さ厳しいなかで可憐な美しさを楽しませてくれます。さて、本日の友達の輪には、トマト農家の江森正之さんからご紹介いただいた小島繁さんに登場いただきます。小島さんは緑台でセブンイレブンを経営されており、ヨークマートの大家さんでもある方です。 友達の輪写真

本紙 江森さんから古い友人とご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。セブンイレブンさんをずいぶん永く経営されているようですね?

毎日卵が一万個

小島 こんにちは。江森さんとは高校の同級生で永い付き合いの友人です。私が幸手の緑台でセブンイレブンを始めてから昨年の十一月で二十三年が過ぎました。元々当家は代々コメ農家で、父親の代に米に加え養鶏を始めました。私が杉戸農業高校を卒業してからは、さらに規模を大きくしました。

当時は卵を産むにわとりが約一万二千羽、ひよこは六千羽ほどいて、一日に採れる卵は約一万個でした。養鶏を中心に約二十年やっていましたが、毎日卵を産みますから一年中休みがありません。元旦ぐらいは卵を集めるのを休むのですが、そうすると翌日の二日には、卵が倍の二万個になってしまい、何時間も卵を集めなければならなくなってしまいます。また、衛生面も大変気を使い、当時はワクチン接種も一羽一羽にしなければならない時代で二十年間は大変苦労しました。

本紙 すごい数ですね。転業されたのですか?

農地から住宅地に

小島 農家の後継者として生涯やっていくと思っていたのですが、田んぼと畑だったところが市街化区域となり住宅街に開発され幸手団地も出来て、周辺環境が一変してしまったのです。このまま養鶏場を続けるには鳴き声や臭いの問題も解決しなければなりません。これは「切り替えていかなければならないな」と感じていました。農業と養鶏を続けていこうとも考え、県外の土地を見に行ったこともありました。しかし、最終的な決断は、やはりこの地にとどまっていこうということになりました。その時に丁度コンビニエンスストア経営の話を頂いたのです。

私がセブンイレブンを始めたころは全国で二千店くらいの規模で営業時間は朝7時~夜11時でした。今では一番古いお店になると思いますが、当時私のお店は幸手では三番目でした。オープンしてから5年後ぐらいに24時間営業になりました。24時間年中無休で営業するというのは、とても大変だと思いましたが、周辺に競合店が出てきて、競争しなければなりませんので、24時間営業にすることにしました。24時間営業にしてみて分かったのですが、もともとコンビニの物流のシステムが24時間営業用になっていて、物流の面からも、閉店~開店を一日の中でするよりも、ずっとオープンしている方が結果的に楽になったように思います。

本紙 これからの夢などありますか?

友達の輪写真 圏央道に掛かり

小島 その後、養鶏場の跡地に、ヨークマートを誘致しました。計画段階ではスーパーよりホームセンターが良いかなと思ったのですが、この地域にスーパーが一番必要とされていると感じ、セブンイレブンのグループ会社となるヨークマートにお願いすることにしました。セブンイレブンの隣にヨークマートがある形ですが、お客様が目的によってスーパーとコンビニをうまく使い分けて頂いてると思います。

しかし、ドラックストア、スーパーなどコンビニ以外の競合も増え最近は生き残りをかけて勝負していると感じます。そんな中、ヨークマートとセブンイレブンが新しく建設される圏央道に掛かってしまうことになり、夢というより、これからの課題として、ヨークマートとセブンイレブンをどうするかが大きくのしかかっております。営業するには当然ですが移転しなくてはなりません。残念ですが、圏央道が開通することにより、今まで積み上げてきたものが、最初から作り直しになってしまうのです。しかし、地域の方たちから「またスーパー、コンビニをやってほしい」というありがたい声をいただいています。交通量も増え、車の流れと人の流れがかわります。全部お店が再構築になるので、今はそれに向けて色々と準備をしているところです。

本紙 やりがいのある大きな課題ですね。地域の人たちの期待も大きいところでしょう。リフレッシュなどの趣味などありますか?

趣味は歴史好き

小島 娘が後継者として仕事をしてくれますので、時間が出来れば夫婦で日本各地のお城、庭園、史跡等々を訪ねながら温泉に行くというのが趣味になっています。もともと歴史が好きですしね。歴史的に「なんでこの事件、戦がおこったのか」という背景をみて、現地へいくということが楽しみです。最近感銘を受けたのは、山口県の萩に長州藩がもともとあった場所に、毛利家のお墓があるのです。そこに昔からのお墓が残っていたのですが、毛利家の墓石がとてつもなく大きいのです。毛利家当主のお墓を家臣のお墓が囲み、殿様奥方の墓石は鳥居になっており、それがとても大きいのでびっくりしました。また、長州藩は明治維新を作った志士の歴史が残っていますからそういった歴史の背景を知りながら日本を旅行することが楽しみの一つです。

本紙 コンビニ商品で何かおすすめなどありますか?

小島 今のオススメは「丸かぶり寿司」です。これは恵方巻と呼ばれているものです。もともとは関西の中国地方の風習を取り入れてセブンイレブンが関東、全国へ広めたものです。当店でもご予約を承っていますし、当日でも店頭にて売り出しているので、ぜひお立ち寄りください。今年はグッチ祐三監修の「牛しぐれ煮恵方巻」もお薦め商品です。

本紙 恵方巻人気ですね。ではお友達をご紹介下さい。

小島 大規模農家の船川由孝さんを紹介します。

本紙 ありがとうございました。これからも地域に応えるコンビニとしてさらにご発展下さい。(歴史好きな小島さんのモットーは古い教えなどを学びながら今に通じるような新しいものを知っていくという「温故知新」だそうです。まさにコンビニという進化する流通に求められる座右の銘かも知れませんね。)

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