タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪357号  居酒屋「磐梯」 折原 和夫 さん

権現堂では第一回水仙まつりも終了し、桜まつりが待ち遠しい季節になりました。さて、本日の友達の輪には、農業法人を経営される船川由孝さんからご紹介いただいた折原和夫さんに登場いただきます。 友達の輪写真

本紙 こんにちは。船川さんから小中高と同級生ということでご紹介いただきました。よろしくお願いします。

折原 こんにちは。船川さんとは小学校の同級生以来の付き合いで高校まで一緒でした。船川さんは高校ではお米と畜産の農業科でしたが、私は、園芸科に入り花や野菜などを主に勉強しました。農家の長男でしたから後継者になるのが当り前の時代で、杉戸農業高校を卒業してからビニールハウスを使って、カーネーション作りをしました。ビニールハウスでの花栽培は温度管理がとても大切です。

オイルショック時には、ハウスに使う重油が手に入らなくなってしまったことがありました。代わりに車の廃油をろ過したものを購入したりしましたが、それも少量しか入らず、本当に燃料不足でした。苦肉の策で燃料消費を減らすために温度を下げました。ビニールハウスが斜面にあったので、下から暖房を当てて、暖かい空気が上にいくようにしました。ところが、温度が低いので下のカーネーションが枯れ、出荷量が減ってしまいました。燃料確保などで安定しない業界はこれからの時代厳しいのではないかと考え6~7年続けましたが、辞めることにしたのです。

本紙 転職ですか?

農業からアパレルへ

友達の輪写真 折原 タイミングよく知り合いから声をかけられて、縫製関係の会社に入社しました。主に女性のプリーツスカートを製作する仕事で、入社した時に幸手に工場が出来ました。栃木の佐野にプリーツスカートに詳しい先輩がいて、弁当持参でスカートのヒダの付け方などを教えてもらいに通ったことが懐かしいです。その後、新しく出来た鷲宮工場で工場長勤務になりました。会社は福島に工場を作ったり、東京に営業所を設置したり、事業が伸びていました。

そして入社して4年目位の28歳のとき、東京営業所の所長に任命されました。そのころ自社グループ工場も増え、下請けさんも何社かいてものすごい勢いで規模拡大していました。そんな中で、今度は東京の浜町に新たに設立されたグループ会社勤務となったのです。メーカーさんに洋服の生地を売る生地問屋会社で、子供服では国内最大手でした。

本紙 転職後の活躍が著しいですね。

海外事業部へ

折原 一気に走り抜けたという感じです。そして、今度は社長と常務に呼び出され、「海外事業部へ行ってくれ」と言われたのです。海外に事業部があったことすら初耳でしたし、突然の話だったのでびっくりしました。その頃会社では優秀な人材を集めて香港で事業を始めていたようです。聞いた話ですと、海外事業部でリーダーを務めていた人が縫製に関して、詳しく説明しなかったらしく、生地の裁断の仕方、生地の使い方を工場が間違えて、その結果何万着もの不良品が出来てしまい会社に何億もの損失を与えてしまったそうです。私は縫製関係の技術なども学んでいましたから、私に白羽の矢がたったようでした。

38歳の出来ごとで毎月、香港、中国へ出張していました。そのうちに香港での工賃の単価がじわじわ値上がりし始めたのを受け、海外での拠点を中国へ移しました。中国の青島(チンタオ)という場所だったのですが、私はそこでも代表になりました。中国へ移設してから、初めの二年間は私も順調だったのですけど、余りの激務に身体が持たなくなってきました。売上目標のノルマも年々倍々ゲームのように増えていき、売上ノルマこそ達成していましたが、体調不良となり結局43歳で退職することにしました。

本紙 激務だったのでしょうね。それで居酒屋を始めたのですか?

今度は居酒屋

折原 「磐梯」は女房が平成元年に始めたのですが、名前の由来は女房の実家が福島の会津若松でしたので「磐梯」としました。始めたころは、私はまだ香港に出張したりしていました。「磐梯」を開店して四年半ほど経ったときに私が「会社を辞めたい」と女房に漏らしたところ、「いいよ」なんてあっさり言われましたが、会社には退職を伝えてから引き継ぎに一年間かかりました。退職後にお店に入りましたがその時のお店が小さかったので、お店を大きくしようということで、現在の場所に決めたのです。新しい場所での開店は退職してからすぐの6月にオープンしました。

オープンした時には、たくさんのお客様に来店していただきました。2人ではとても追いつかない状態で、親戚に手伝いに来てもらいました。

本紙 お料理にも人気があるのでしょうね?

料理が自慢

折原 当店は注文を受けてから作り始めるというスタイルですから料理には自信があります。冷凍のものは一切使いません。すべて女房の手作りです。特に煮物などの田舎料理や揚げ物に、自家製のもち米100%で作ったあられとブランデーで漬け込んだ梅酒は人気メニューのひとつです。

お客様から「お料理がおいしいね」とお言葉をいただくことが多くうれしく思っています。また、夫婦で生ビール講習を受け「うまい樽生自慢店」に認定されました。当店の生が幸手の中で一番美味しいんじゃないかな?(笑)と思うほど味と衛生面にこだわってます。

そして、うちではお客様の送迎もしています。市内はもちろん近隣市町なら送迎します。私の仕事は接客とお客様の送迎ですから、遠慮なくおっしゃっていただいて結構です。私たち居酒屋などが加盟する幸手軽飲食店組合でも、飲酒運転撲滅運動を行っています。トイレなどに設置し、人に感知して「飲んだら運転はやめましょう」というメッセージが流れる機械を組合で作りタクシーや代行運転を利用するように呼びかけています。

本紙 ではお友達をご紹介下さい。

折原 当店の友の会の会長をしていただいてる小倉栄一さんを紹介します。小倉さんはリハビリ、マッサージを行っている会社を経営されています。

本紙 ありがとうございました。

(折原さんはご夫婦そろってゴルフが趣味だそうで、特に奥様は数多くの大会で好成績を収めているようです。磐梯:営業午後5時から・水曜定休・電話 0480-43-4235)

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