友達の輪360号 幸手明るい社会づくりの会 事務局長 今野 貞三 さん
きれいに咲きそろった桜のトンネルを走る「さくらマラソン」が本日開催され、全国から足自慢のランナーがたくさん参加します。さて、本日の友達の輪には、皮革製品の製作をされている橋本裕さんからご紹介いただいた今野貞三さんに登場いただきます。今野さんは橋本さんたちと共に明るい社会づくりの会で活躍されている方です。
本紙 こんにちは。橋本さんたちとご一緒に活躍されているそうですね。今日は明るい社会づくりの会についてお話をお聞かせ下さい。どんな活動をされているのですか?
3年目の事務局長
今野 明るい社会づくりの会は全国組織ですが、我々は地域ごとに存在する「幸手明るい社会づくりの会」で活動しています。私は、事務局長になって今年で三年目になります。この団体は地域の役に立つことを目的として70名位が参加していろいろなボランティア活動をしています。具体的には、市民祭りへの参加、夏祭りへの参加、チャリティゴルフや前号で橋本さんが話していたように、アフリカへ毛布を送る活動などです。
私は事務局ですのでチャリティで集まった浄財を市の担当者などへ贈呈する役目も担っています。全てがボランティアで、手弁当の活動です。それぞれの会員より年会費千円を集め、何とかやりくりして活動をしています。去年の市民祭りでは、市との協力により会場のいたる所にゴミ箱を設置して、集まったゴミの回収をしました。
そのほかにも、街の美化のためにクリーン作戦に参加したり、定期的に清掃活動もしています。平日のボランティア活動などは、お仕事の都合で参加が難しい方もおりますし、休日に行うにしても色々な職種の方が集まっていますから、参加者を募るのも大変です。
本紙 全国組織とは知りませんでした。その他にも地域での活動に関わっているようですが?
警察署協議会
今野 昨年の4月から公安委員会からの委嘱を受けまして、幸手警察署協議会の会長を務めています。この会は、ひと言で言えば市民と警察との架け橋のような活動です。警察と市民との間に入り、市民の意見を警察に反映させることが主な仕事です。例えば、「この場所が防犯面で不安だから」という市民の意見があれば、それを警察に申し入れ、そして、幸手警察に、地域の安全を守ることに役立ててもらいます。
実は、私は現役時代、東京消防庁の職員でした。消防庁の職員として37年と11カ月勤務しました。ですから、現役を引退しましたが、縁あって警察署協議会委員という仕事を与えられましたので、現役時代のように、地域の役に立ちたいという思いで一生懸命に取り組んでいます。最近大きな前進だったと感じたことは、2月のことでしたが、協議会の代表者会議が県警本部で開かれました。この会議では県警の幹部の方が多数来られました。
その中で、幸手の窃盗や犯罪に対する活動や取り締まりについて発表させていただきました。我々が出した行政に対しての要望書に基づき行った幸手警察のアクションで成果が上がったことを主に発表したのです。市民の立場で地域のことを考えますから、警察からも犯罪防止、交通事故防止に対して諮問を受け答申を求められたりするのです。
本紙 知らないうちにお世話になっていたのですね。ありがとうございます。いきがい大学の卒業生でもいらっしゃるようですが?
いきがい大学
今野 いきがい大学は今年の3月に卒業しました。いきがい大学とは埼玉県が主宰し、本部は伊奈町にあります。地域振興と、多くの人たちとの親睦のための大学です。春日部、鷲宮、川越などいくつかの場所に分校のような拠点があります。一年間と二年間のコースで、この大学に入る条件は60歳以上であることです。上の年齢の方だと70台後半の方もいらっしゃいましたよ。
定年を迎え、改めて色々な人とふれあいを求めて、こういう場へ入る人が多いようです。大学では様々なカリキュラムがありまして、外部での講演や、講師のお話を聞いたりして単位を取ります。それぞれの学校によって色々ですが、春日部校は大体週一回程度で金曜日に授業があることが多かったです、午前、午後とカリキュラムがあります。春日部文化会館の部屋を使って、教養などの講義を受けました。
本紙 いきがい大学に入ったきっかけは?
70歳の節目に入学
今野 私の先輩から、65歳を過ぎたころに一度勧められていたのですが、その時は見合わせていたのですが、70歳の節目を迎え、それでは大学に通ってみようか、と思って入学したのです。入学には試験はありませんが、募集の時に定員130名より多ければ抽選になります。春日部校は特に人気がありまして、抽選で落選になってしまう人も多かったようですが、私はラッキーなことに、一回の応募で入学出来て、3月15日にめでたく卒業になりました。
カリキュラムのメインは福祉の内容が多いですね。ボランティアの話を聞いたり、地域に役に立つような活動に関する話を聞いたりして、自分たちのこれからに活かしていきます。授業は多彩で宿泊の研修などもありましたし、現役の大学生たちと交流をして、意見交換をしたりもしました。介護の分野の話もしました。130人程学生がおりまして、13人でひとつのグループを作り、そのグループ毎に意見交換をして、テーマに沿った内容で発表会なども行いました。
授業のほかに気功やダンスとかのクラブ活動もあり、私は史跡クラブの部長を務めました。クラブのメンバーは30名いて、クラブ活動として、史跡めぐりで、一番初めは川越、次は行田、それから今年1月には浅草の七福神へ行ってきました。3月には卒業旅行で福島のいわき市内にある国宝の白水阿弥陀堂などの史跡を巡ってきました。色々活動もあり一年間忙しかったですが、たくさんの人たちと交流が出来て良かったと感じています。
本紙 楽しそうな学生生活でしたね。では、お友達をご紹介下さい。
今野 古くからの友人で介護の分野で活躍されている高橋道直さんを紹介します。
本紙 ありがとうございました。これからもボランティアにご活躍下さい。
(今野さんは平成17年に永年の消防庁における活躍が認められ瑞宝単光章を叙勲されたそうです。71歳を迎えても益々人の為に活躍されている姿に敬服しました。)