タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪367号  (資)大宮モータース  専務取締役 大宮 久直 さん

世界中が盛り上がったサッカーワールドカップが終了し、国内ではJリーグ後半戦が開幕しました。本日の友達の輪には、環境コンサルタントの税所伊織さんからご紹介いただいた、大宮モータースの大宮久直さんに登場いただきます。

本紙 こんにちは。税所さんから車が好きでお世話になっている方とご紹介いただきました。現在のお店の主な業務について教えていただけますか?よろしくお願いいたします。

大宮(敬称略)こちらこそよろしくお願いします。当社は主に車の販売と修理、そして車検を行っています。税所さんとはお母さんからのお客様で、よくお店を利用していただいています。大宮商店は大正元年10月20日に創業で、私で四代目になります。三代目である父も現在も現役でお店に出ていますし、親子で力を合わせてがんばっています。

本紙 100年近く続いているのですね。大宮商店さんの歴史について伺いたいのですが。三代目の稔社長お話くださいますか。

100年近い歴史

大宮(三代目)大正の時代や昭和の初めは、現在のようにモータリゼーションの文化自体が市民の生活にはありませんでしたから、一部の裕福な方を対象に商売をしていました。当社の原点はオートバイの販売からスタートしました。今でこそ車屋さんは町中にたくさんありますが、その当時はほかにこういう会社もありませんでしたので、商売はとても繁盛していたようですよ。大宮商店の始まりは、初代が幸手で生まれ育ち、オートバイとは全く関係のない「松本レース」という会社でフリルですとか、女性関係の布を下請けで作っていました。その初代には兄がいて、次男だった初代は、自分で家業を持って独立したいと考え、本家から分家となり、オートバイの商売を始めたのです。

おかげさまで今年、創業97年目を迎えることができました。私は今76歳ですので、創業百年までは元気にお店に出て、頑張ろうと思います。そして、初代がオートバイで成功を収めたのち、ほどなくして自転車の事業も始めたそうです。当時は国産の自転車がない時代で、海外の自転車を輸入して販売していたそうです。当時、自転車は地域でも数えるくらいの人しか買えないくらい貴重なものでした。そして、現在のように自動車の事業を始めたのは、私の代になってからです。その頃は、自動車がようやく世間一般に広まってきたころですね。

本紙 目覚しい技術革新ですね。

フルラインポリシー 友達の輪写真

大宮 最近の車業界は、電子制御の部分が随分多くなったなと感じています。修理したりすることの多い私たちにとっては、昔の車の方が今の電子制御された車よりも夢があったんじゃないかなと思いますね。それと、車を持って運転することが、ステイタスであり楽しみの一つでもあった人が、今の時代よりも多かったのではないかと思っています。現在の車市場は、小型で燃費重視の車に人気があります。車は移動手段のひとつとして考えている人が多くなったのではないかと思います。

当店では、車を楽しんで乗りたいという方にも、エコを重視されている方にもご希望に合わせた車をご提供できます。メーカーや、国産、外車といった枠に捕らわれず、「フルラインポリシー」というのをモットーにやっています。 本紙 最近の車は壊れませんよね。

丈夫な車だけど

大宮 車の耐用年数も新車の出るサイクルも以前に比べると長くなり、壊れにくいものが増えてきました。また、車に乗る人は毎日のようにたくさん乗りますし、逆に車を利用しない方はほとんど車に乗らないという違いがはっきりしてきたと言われています。

車を取り巻く環境も、ライフスタイルもずいぶんと変わってきましたね。それでも、車を少しでも長く乗るためには、やはり日ごろの点検を行ったほうがいいですね。法定点検を忘れてしまう方も多いのですが、こまめに点検をすると長持ちします。オイル交換の際に、当店では安全点検を無料で行っていますのでご相談いただければと思います。安全点検は当店で購入したものでなくても行いますよ。

本紙 昔から後を継ぐと決めていたのですか?

後継ぎとして 友達の輪写真

大宮 実は、学生のころは父の跡を継ぐとは決めていませんでした。ですから、大学を卒業してからの就職は全くの畑違いである証券会社に就職しました。卒業した大学は政経学部で、車のことは全くと言っていいほど分からない状態だったんですよ。大学卒業後二年間は証券会社に勤めていたのですが、父から「そろそろ家業に入り、跡を継ぐ準備を始めないと、間に合わなくなるぞ」と言われまして証券会社を退職して、跡を継ぐことにしたのです。

まず、技術のことを勉強し、必要な資格をとりました。昼間は仕事をして半年間夜間の講座を受けて国家試験整備士三級を取りました。整備士の資格を取った後、三年間は現場に出ていて、整備士の二級の試験を受けるための条件が整いましたので、半年また資格のための学校へ通い整備士二級を取りました。このとき既に27才でした。本当に間に合わなくなる直前でしたね。そして、車関係の保険の資格も初級から始まり、中級、上級という形でステップアップし、下取りなどの際に必要となる査定士という資格も取りました。

中古車の販売もしていますので、お客様のご要望に合わせたオークション代行も承っています。車種、予算、年式などのご希望によって探してきます。これはお客様の信用を得て初めて成立する商売ですね。このオークション代行は三代目から始めたのですが、オークションを承るときは、一括で責任を持って買い取りにいっています。

本紙 ネットシステムも進んできましたね。では、お友だちをご紹介下さい。

大宮 自動車部品の取引先である野本部品の巻島信夫さんをご紹介いたします。

本紙 創業100年に向かって三代目、四代目そろってご活躍下さい。(三代目の大宮稔さんいわく、創業時から「報連相」を大事にされて、お客様にご迷惑をおかけすることはない商売を続けてきたそうで、行ける範囲に限りがありますが、車の故障など、休業でも緊急で出動する場合もあるそうです。42-0663 月曜定休、朝八時から夕方六時半営業。)

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