タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪381号  満木法律・登記事務所 司法書士 満木 信吉さんへ

ひなまつりももうすぐ、花粉症でお悩みの方には辛い季節がやってまいりました。さて、本日の友達の輪は久喜市栗原で整骨院を開業されている車塚文彦さんよりご紹介いただいた司法書士の満木信吉さんに登場いただきます。

本紙 こんにちは。車塚さんからまじめに頑張っている方、とご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。

満木(敬称略)車塚さんとは、幸手ロータリークラブでご一緒いただき、以来とてもお世話になっています。

本紙 いつ開業されたのですか?

満木 幸手市香日向の自宅事務所からこの場所に事務所を構えたのは平成9年の1月のことです。私が司法書士で、妻が弁護士。他に事務のスタッフが四人おります。今でこそ多くの方に仕事のご依頼をいただけるまでになりましたが、現在にいたるまでかなり苦労の連続でした。妻の支えなしに今の私はありません。大変感謝しています。

本紙 ご夫婦で弁護士を目指していたようですね。

弁護士を目指して 友達の輪写真

満木 私は早稲田大学の法学部出身で、「緑法会(りょくほうかい)」という司法試験サークルに入っていました。そのサークルの一年後輩が妻で、学生時代からのつきあいになります。私は大学卒業後、金融機関に勤務していました。妻は弁護士になるため司法試験に挑戦していましたが、なかなか合格できず、将来に不安を感じていました。

当時の司法試験は二万人受けて400人くらいしか合格せず、合格率が2%程度という非常に難しいものでした。妻も受かるか受からないか「賭け」のような試験であったと思います。それで、私が就職してから三年目に結婚したのですが、結婚したその年に妻が司法試験に合格したのです。それに触発されて「司法試験に挑戦してみようかな」と思ったのが間違いでした。

本紙 どうしたのですか?

七年間無職

満木 司法試験のために仕事を辞め、アルバイトはやっていましたが、七年間無職で司法試験に挑戦しました。妻にはその間、弁護士事務所に勤め生活を支えてもらって、私は勉強しながら子育てもしました。娘二人を育てる中で料理もうまくなりましたが、肝心の司法試験はとうとう合格することができませんでした。七回目が不合格だったとき、先輩に「司法書士っていう資格があるから、そっちをやってみたら」と勧められたのです。弁護士と司法書士の試験は共通の分野もあり、司法試験の択一試験には受かっていたので二回目で合格できました。それで、私が自宅兼事務所で司法書士として業務を始めたのです。

しかし、農協さん以外は相手にしてもらえず大苦戦で、このままでは駄目だと感じました。そんな時、妻も独立を考えて、一緒にやってくれるというので、事務所を構えることにしました。しかし、始めたばかりは実績も信用もない訳ですから、営業ではほとんど相手にされず大変苦労しました。銀行さんを毎日廻りATMで記帳だけをしに行って「こんにちは」と挨拶だけしていた時期もありました。そんなある日、奥にいた課長さんが「一件ぐらい(登記を)出してやれ」と言って下さったのです。本当に嬉しかったですね。あのときのことは今でも忘れません。

本紙 司法書士と弁護士のタッグとしての強みはなんですか?

二人三脚で

満木 弁護士になるため勉強した期間も決して無駄ではなく現在の業務に活かされていると感じています。不動産登記とか商業登記など、私は登記の手続きを行うのですが、実体関係の法律(民法・会社法)を分かりながら、手続きを進めることが出来ます。現在は相続登記がメインのひとつで年間100件近く扱います。遺産分割をまとめて、登記して新しい権利書を作る業務です。しかし、まとまらない場合は、調停になるのですが、そのときは妻の出番です。司法書士事務所は調停まで扱えないのですが、うちでは弁護士にまかせられるので、それがタッグとしての強みかも知れませんね。

本紙 教育にも関心が高いようですね?

PTAで成長 友達の輪写真

満木 娘が中学の時に幸手西中のPTA会長をやらせていただいたのですが、自分の子どもだけではなく、義務教育全体についても考えることが多くなりました。今教育者の中では「寺子屋の時代へ戻りなさい」ということが言われています。明治時代に外国から来た宣教師や教授や技師達が残した手記によると「こんなに優秀な子達は見たことがない」と皆が口をそろえて驚嘆していたそうです。そのとき日本にあった教育が寺子屋教育です。

今の義務教育において足りないのは、読み、書き、算盤の徹底習熟による脳の活性化です。脳の血流を良くして、知識を吸収できる状態にすることです。脳を活性化する為に必要なことは、難しい問題を解くことではなく、「会話をする」、「簡単な四則計算をする」、「大きな声での音読」、この3つです。逆に難しい数学の問題を解いているときは余り脳の血流が活発になっていません。その話を聞いたときには目から鱗で、私は子ども達に、毎日百マス計算と音読をやらせました。そうしたら約三ヶ月で違いが出てきました。

学校でも授業が始まってから5分程度大きな声で音読をするだけで違ってくるはずです。PTA会長を経験させていただいたおかげで自分も勉強して成長出来たと思いますし、娘達に目が行くようになりました。今では友達のように、なんでも相談してくれます。上の娘も下の娘も法学部にいますが、二人とも資格を取ってくれればと願っています。

本紙 後継者も安心ですね。ご趣味などは?

一日20km

満木 旅行です。新幹線で京都や奈良へ行くのが好きですね。歴史ですとか、寺院が好きで昨年は5、6回は行っていますね。家族だけではなく、兄が東京にいるのですが、兄と一緒に行ったりもします。京都は南禅寺から銀閣、清水から八坂へ歩くコースが好きです。兄は歩くのが好きで一日20キロくらい歩きます。昨年は龍馬ブームで京都も観光客が多かったですね。清水にあるお豆腐の「順正(じゅんせい)」というお店が京都へ行ったときはお薦めです。要予約なお店です。

本紙 では、お友だちをご紹介下さい。

満木 現在、幸手総合病院院長の井坂茂夫さんをご紹介します。まもなく久喜に移転開業ということでお忙しい日々をお過ごしのようです。

本紙 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念いたします。(満木さんの座右の銘は「一隅(いちぐう)を照らす、これすなわち国の宝なり」だそうです。最澄の言葉のようですが、現代の子ども達にもそれぞれ専門性を持って、一隅を照らせる人材になってほしいなと語られました。また、とても気さくな方で、「ご相談事がありましたらお気軽にどうぞ」とお話下さいました。