タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪382号  JA埼玉県厚生連  幸手総合病院   院長 井坂 茂夫 さんへ

ひなまつりも過ぎで春の風を感じる季節になりました。さて、本日の友達の輪は司法書士の満木信吉さんよりご紹介いただいた幸手総合病院の院長の井坂茂夫さんに登場いただきます。井坂さんは4月1日開業に向けて準備中のJA埼玉県厚生連久喜総合病院の院長です。

本紙 こんにちは。満木さんから、「久喜への移転準備でお忙しい方ですが、新病院へ移転のお話も聞けてタイムリーな方」とご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。

井坂(敬称略)こんにちは。満木さんにはお世話になっております。よろしくお願いいたします。永年この地でお世話になりました幸手総合病院は、久喜市に移転して久喜総合病院として生まれ変わります。現在の幸手総合病院は3月25日まで通常の外来業務を行いますが、3月26日から31日までは外来は休診となりますのでご注意ください。

そして、移転する久喜総合病院ですが、4月1日は入院患者さんの引越しを行いますので外来の診療は行いません。2日(土)と3日(日)はお休みで、4月4日(月)から外来診療が始まります。開院前に一般市民の方への内覧会が予定されています。日程は3月23日(水)24日(木)は午前10時~12時と午後1時~3時。25日(金)は午前10時~12時です。どなたでもご覧いただけますので是非地域の皆さんに来ていただきたいと思います。

本紙 新病院は規模も変わるようですね?

生まれ変る新病院 友達の輪写真

井坂 規模も診療科も、病院の担う役割もかなり変わります。ただの移転ではなく、新病院として生まれ変わると言った方が近いですね。病床は192床から300床になり、診療科の数は12から20に増えます。具体的には、内科を循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科と細かく分け、それ以外には救急専門医が来ますから救急科が出来ました。あとは形成外科も新たに増えます。医師数は15人から30人前後に、看護師数も110人から170人に増えます。

規模が大きくなるのに伴い、カバーするエリアも今よりも広くなります。久喜、幸手、白岡、加須、蓮田、羽生にお住まいの方々が主な対象となり、人口にして30~40万人の方々に向けての病院になります。

本紙 大きくなりますね。病院の担う役割も変わるというのは?

急性期の医療に特化

井坂 規模が大きくなるということで、もちろん病院として発展させていかなければならないのですが、病院を発展させていくためにいくつか目指す方向の転換がありました。幸手総合病院の担ってきた医療サービスは地域に密着したものでしたが、逆に「どんな分野もまんべんなく」という医療は高度な技術の特徴を持っていないことにもつながり、そこがマイナス面でもありました。ですから新病院では、特長のある病院作りをしていくという方針で進めております。その特長とは「急性期の医療に特化した病院作り」というものです。

診療科を細かく分けたこともそうですし、中でも救急医療とがん治療を強化した医療サービスを提供していきます。機器設備も最新で高度な設備を揃えました。中でも放射線治療装置は特に力を入れました。放射線治療はこの地域に不足しており、治療の必要な患者さんは遠くまで通わなければならないという不便さがありました。新病院が出来ることにより、新規設備の放射線治療はかなり精密な放射線の照射が可能になりました。そのための熟練した専門家を呼び、医師、技術師ともにすばらしい技術と知識を持っています。

本紙 救急医療とがん治療を強化した医療サービスには地域としての期待も高まりますね。

救急、救命医療 友達の輪写真

井坂 新病院の目標は救急、救命医療を担える病院で、救急の患者さんを受け入れるための施設を主な役目としています。幸手総合病院との大きな違いも、そこにあり、心配のない病状と診断され、通院が必要な方には地元のかかりつけの医院へ行っていただくことになります。これはとても大切なことで、全てを受け入れると外来がいっぱいになり、患者さんの待ち時間が長くなります。

そんな中で一刻を争う救急の患者さんが搬送された場合に、もしかしたら対処できなくなってしまうという事態になりかねません。それは患者さんに迷惑がかかるだけでなく医師もスタッフも疲弊してしまうことにもつながります。ですから、安定した症状の患者さんには地域のかかりつけの医院を持っていただき、何かあったら、そこの紹介状をもって来院していただくような利用の仕方をしてもらえればと思います。これはぜひ地域の方々にご理解いただきたいですね。

また、今までとは違う病院作りをしていきますから、新病院が全面的にフル機能するまでには多少時間がかかるでしょう。300床が一気に埋まる、ということも考えにくいですし。新病院の成長をぜひ地域の皆様に見守っていただければと思います。救急医療は24時間体制ですが、外来は月曜から金曜までで土曜日、日曜日はお休みです。土日は「スタッフを休める日」ということです。みんなが頑張るためにはみんなきちんと休みをとらないと、ということです。

本紙 お忙しいと思いますが趣味などは?

井坂 ゴルフや山登りが好きで、休みのときには行っています。あとは、旅行や山登りの時には写真を撮るのが好きです。撮った写真を患者さん達にお見せすることもあります。山登りは最近仲間が誘ってくれるので北アルプスも目指して行こうかなと思っているところです。いろんな山に登りたいな、自然に近いところで生活してみたいなと思っています。仕事があらかたなくなった時期にということですけれども、これはどうやら夢で終わりそうですね(笑)

本紙 毎日お忙しいようですが頑張って下さい。では、お友だちをご紹介下さい。

井坂 現在、北葛北部医師会会長をされている野口寿一さんをご紹介します。幸手市内にある野口医院の院長さんです。

本紙 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念いたします。井坂さんはひげの似合う素敵な医師でした。ひげを生やしてから20年位経つそうで、生やしたきっかけは、ひげを生やした優秀なドクターにライバル心を抱いたからだそうです。)

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