タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪383号  野口内科小児科医院  理事長  野口  寿一 さんへ

桜のつぼみも大きくなってまもなく咲きそうですね。桜の名所として知られる権現堂にもたくさんの人たちが春を満喫しに来ることと思います。さて、本日の友達の輪は幸手総合病院の井坂茂夫院長よりご紹介いただいたに野口寿一さんに登場いただきます。野口さんは野口内科小児科医院の三代目です。

本紙 こんにちは。井坂さんから北葛北部医師会の会長をされている方とご紹介いただきました。代々この地で医院をされているようですね。

野口(敬称略)野口医院は私の祖父が開院したものです。初めは上高野にあったのですが、昭和32年頃に学校が拡張することになり、現在の場所に移転することになったようです。私が10歳くらいの時でした。祖父も父も医師でしたので進路を考える際には「なんとなく」この道に入ったように思います。平成元年に父から幸手の医院を継ぐまでは、群馬大学を中心にいくつかの医療機関に在籍し、その後は山梨医大に六年間勤務していました。大学病院時代は研究を行い最先端の医療を目指す所でした。それに対して祖父や父は地域医療ですから、提供する医療サービスも異なるものです。ですから、幸手へ戻ってくるときには色々と悩んだり考えたりしました。

本紙 地域医療の良いところはどんなところですか?

医療の役割分担 友達の輪写真

野口 継続して患者さんを診るので、家族関係を含めいろいろな角度から診察することが出来ます。家族ぐるみでかかりつけとなっているご家族もたくさんいらっしゃいます。当院では妻が小児科担当医で、私が内科担当医です。小児科は中学三年生までを対象としていますから、小さい頃小児科で妻が診ていた患者さんが大きくなって私が診るようになることもよくあります。かかりつけ医としても、成長経過や家族の事など、患者さんのことがよく分かっていいですね。

逆に専門的な分野は大学病院などに紹介をします。これからもっと地域医療と総合病院の役割分担が重要になってくると思います。例えば風邪でもインフルエンザでも、とにかく総合病院へというのではなく、それぞれの機能分担が必要です。大病院志向はあると思いますが、外来がものすごく混んでしまい、患者さんもそうですが医師やスタッフの負担にもなってしまいます。意識を変えて、地域医療と総合病院の役割分担をやっていかなければと思います。

本紙 地域医療を考える上でご心配なことなどは?

高齢化による問題

野口 幸手も高齢化が進み、お年寄りが残されてしまっているご家庭が多いように思います。例えばお年寄りだけの二人暮らし、息子さんや娘さんと暮らしているけれど、働きに出ているので大半は一人で過ごすお年寄り、そしてお年寄りの一人暮らしです。元気なときはいいのかもしれませんが、身体の具合が悪くなったときにどうしたらいいのか、という問題が出てきます。往診へ伺ってもご自宅にはお年寄り一人しかいないということもよくあります。点滴などを行ってもずっとついているわけにも行きませんし、かといって誰か付き添ってくれるご家族の方がいるわけでもない、という状況です。同居していなくとも近くで誰かが手助けしてくれるというのであればまた違った環境になるとは思うのですが、心配ですね。

本紙 確かにお一人で暮らしている高齢者も多いですね。

一緒に住める家 友達の輪写真

野口 制度的には介護保険や介護システムが色々整ってきていますが、それは介護を受ける方の周りの環境が十分に整ってから、機能するシステムではないかと思っています。介護を担当する方も一日中そのお宅に居るわけではなく、1~2時間、長くても午前中とかの半日です。そうすると、それ以外の時間帯はまた家に一人になっちゃうわけで、介護の制度やシステムが整ったとしても、上手くいかないんじゃないかな、と感じています。国は在宅医療を推進していますけれど誰かがそばにいないと成り立たないですから。昔の大家族とまでは言いませんが、三世代で若い人からお年寄りとで一緒に住める家庭がいいのではないかと思っています。

本紙 本当ですね、ところで、医師会の役割ってなんですか?

医師会の役割

野口 我々医師は開業すると、知識を新たに得るという機会も少なくなりがちです。そこで、医師会では各々のレベルアップをしていこうという場になります。医師が集まり、お互いの情報交換と親睦を図りながら医療の知識を勉強していく場です。また、行政が行う健康推進事業に協力して保健福祉衛生に行政と共に取り組んでいくということもやっています。予防注射などもそうですね。他にも私は社会保険の審査機関での審査員を16年間ずっとやっています。月のうち5回から6回は北浦和へ行っています。ですから医院の休診日でも何かしら忙しくしています。

本紙 お忙しいですね。気分転換に趣味などは?

野口 趣味はサッカーの観戦です。浦和レッズが出来たときから年間の観戦シートを購入しています。さすがに忙しい期間は行けませんけれど、たまの楽しみですよ。大学時代はサッカーをやっていました。医学部だったのでたかがしれていますけれどね。(笑)以来ずっと浦和レッズのサポーターをやっています。あとは趣味というか「犬が好き」で、エアデールテリアを飼っています。エアデールテリアは体重が20キロくらいで、警察犬などになっています。毛が固く、手入れが難しいのですが、ブラッシングもかけるだけではなく手で少しずつ抜くように丁寧にやってあげます。犬に向き合う時間も多く講習会なども時間があるときは参加するようにしています。今は忙しく、冬で散歩が辛いこともあり、4ヶ月間訓練所に預けていますよ。

本紙 では、お友だちをご紹介下さい。

野口 寿司「葉菜和」のご主人である佐々木信義さんをご紹介します。

本紙 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念いたします。(野口さんはやさしい方で「もしこれからできることなら、休みがあまり取れないのでのんびりと国内旅行がしたい」とお話し下さいました。また、お二人のご子息は内科と形成外科のお医者さんだそうです。跡を継ぐかどうかは未定だそうです。)

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