タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪385号  らーめん居酒屋  風瑠里(ふるさと)オーナー  佐藤 祐夫 さんへ

震災の被害と原発問題が重なって東北地方には二重の困難が押し寄せていますが、世界中から「がんばれ東北!がんばろう日本!」とあたたかい支援が寄せられています。千年に一度といわれる困難に日本人として一致団結して乗り切ろうではありませんか。さて、本日の友達の輪は葉菜和寿司の佐々木信義さんよりご紹介いただいた佐藤祐夫さんに登場いただきます。佐藤さんは緑台でらーめん店を経営されている方です。

本紙 こんにちは。佐々木さんからお世話になっている方と紹介いただきました。よろしくお願いいたします。

佐藤(敬称略) 佐々木さんは同じ飲食店仲間で、私のことを「兄貴、兄貴」って慕ってくれる方です。お互いのお店に食べに行ったりしている仲間です。こういう取材は苦手なんですがよろしくお願いします。

本紙 らーめんのお店を始められたきっかけはなんですか?

佐藤 私は神奈川県は秦野市で生まれ、東京の新宿で育ちました。大学を卒業してから足立区竹の塚にある会社に勤めて、結婚して家庭を持ったので、通勤にも便利と幸手に越してきました。おかげさまで一男一女を授かりサラリーマン生活に慣れてきた頃の事ですが、昨年のように物凄く暑い夏の年でした。会社の景気が悪くなり子どもにもお金がかかる時期でもあり、転職をしなければと考えたのです。女房の実家が東北関東大震災で被災した北茨城にあるのですが、らーめん店を経営していて、実家かららーめん店をやってみないかと声をかけられたのです。それで思い切って脱サラをしました。子どもたちも引っ越すことに協力してくれ家族四人で北茨城に移りらーめん店の修行に入りました。それまで、包丁もフライパンも触ったことがない私でした。

本紙 修行はいかがでしたか?

自分のお店を友達の輪写真

佐藤 義父が経営し、義理の妹が店長で、私は四年間修行という形で勤めました。未経験でしたから苦労しましたが、義父はいろいろなところに目をつぶってくれ、例えば、野菜炒めを作るのを失敗したとしても、「まずはやってみろ」ということでやらせて貰えました。調理には鍋を振ることも欠かせませんが、やり始めの頃は、練習のしすぎと慣れないこともあり、腱鞘炎で右手で鍋が振れなくなってしまいました。仕方なく左手でやりましたが、人間追い詰められれば出来るものだなと思いました。その甲斐あって、今では左手でも右手でも、鍋を振れるようになりました。北茨城で一生やるつもりでいたのですが、自分でお店をやりたいという思いが日に日に募っていくのを感じていました。それと、いつかは幸手へ戻りたいという郷愁の念もあったのです。それで三年くらい経ったときに、義父に「自信がついたので幸手で独立したい」と伝えたのです。男同士と言うのもあったと思いますが、すぐに解ってくれました。独立が決定したら、幸手の友人にお願いして緑台で土地を探してもらい、そこに「らーめん開店予定地」と看板を立て開業までの準備期間を過ごしました。

本紙 いよいよ開店ですね。

24年が経過友達の輪写真

佐藤 忘れもしない昭和63年10月にオープンです。地元の友人達から花輪をたくさんいただき祝ってもらいました。本当に嬉しかったです。あれから24年が経過しました。現在の営業時間は夕方5時から深夜12時で月曜定休ですが、当時はランチタイムもあって、朝早くから夜中まで働いていました。50歳すぎまではやっていましたが、夏の暑さも堪え体力も落ち、ある時女房に「昼間はお休みにしよう」と提案し、二、三日ランチタイムを休みにしたんです。そうしたら、身体がだいぶ楽になったんです。それで、「一生お店を続けていくためには身体を大事にしなければ。」とランチタイムをやめることにしました。お店はずっと夫婦でやってますから、女房とはほとんど一緒です。女房には本当に感謝しています。今は、夜も早く寝て、よく休むようにしています。65歳ですが身体を第一に考えながら、来ていただけるお客さんのためにもがんばっていきたいですね。お客様に支えられての20数年、本当に感謝でいっぱいです。これからも出逢いを大事に頑張りたいです。

本紙 大震災の支援にも協力されているそうですね。

自分に今出来ること

佐藤 今回の地震は北茨城にある親戚にも大きな不安を与えました。また、昨年は娘と息子が二人とも結婚したのですが、娘の旦那はイギリス人で、世田谷に住み、英字新聞の会社に勤めていますが、震災と原発問題で会社全体が大阪に急遽移ったようです。イギリスにいる両親は、毎日のように心配しているようで、私たちにも「イギリスに来たら」ということを言っています。やはり家族ですね。それにしても、海外では日本は大変な事態に映っているようです。

息子夫婦の方は杉戸高野台に住んでいますが、今回の震災で「自分に何が出来るかということを考え」息子の嫁さんは被災者に支援物資を届けたようです。それを見て、私も自分で出来ることをやろうと考え、被災者が避難されているところに餃子を焼きに行くことにしました。被災された方の目の前で焼きたての自慢の餃子を食べていただき喜んでいただいた事が大変嬉しかったです。

本紙 趣味などは?

佐藤 趣味はゴルフで「風瑠里会」というゴルフの会に参加しています。ゴルフを始めたのは大学生の時で、当時は学生でゴルフをやっている人はあまりいませんでした。親父から「なんだ学生のくせに」と言われましたが、親父もやり始めてからは一緒にゴルフ場へ行くまでになりました。(笑)景気がいまいちの時ですから、今は友人に誘ってもらって年に一、二回行く程度ですね。息子の嫁さんも始めて、妻もやりますからこれからは家族みんなでゴルフを楽しむようにしたいですね。

本紙 楽しそうですね。では、お友だちをご紹介下さい。

佐藤 家族ぐるみでお付き合いしている「潮」(うしお)のマスターの岡田一彦さんをご紹介します。

本紙 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念いたします。 (佐藤さんはとっても家族思いな方で、お薦めメニューを伺うと、「黄金の味噌らーめん650円」だそうです。まろやかで深みのある味噌味をお楽しみ下さい。)

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