タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪386号  旬彩工房 潮(うしお)マスター 岡田 一彦さんへ

東日本大震災から2ヶ月が経過して、早いものでゴールデンウィークも過ぎました。春の訪れとともに、「がんばろう日本」のもと絆が強くなったような気がします。さて、本日の友達の輪はらーめん居酒屋「風瑠里」のオーナーである佐藤祐夫さんからご紹介いただいた岡田一彦さんに登場いただきます。岡田さんは緑台で創作料理のお店を経営されている方です。

本紙 こんにちは。風瑠里の佐藤さんからご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。開業されてどのくらい経つのですか?

岡田(敬称略)私が緑台で自分のお店を始めてから、今年で六年目になります。私は生まれも育ちも幸手で、佐藤さんとは家族ぐるみでお付き合いさせていただいております。

本紙 料理の世界に入ったきっかけなどありますか?

岡田 料理の道に進もうと決めたのは中学生の時です。特に料理の漫画や料理番組とかそういうものに興味があったわけではなく、とにかく料理をすることが好きだったんです。サラリーマンではなくて、料理の勉強をして、いつかは幸手に戻って自分のお店を持ちたいと考えていました。それで、高校では調理科に進み、フランス料理を主に学んでいました。

本紙 フランス料理がスタートなんですね。

フレンチから 友達の輪写真

岡田 そうですね。卒業と同時にフランス料理店に勤めに出ました。八王子に二年、有楽町で四年間程修業しました。有楽町のお店にいた時に、自分のお店を持ちたいという気持ちが強くなっていました。ところが、そんなことを思っていた矢先、バブルがはじけ、働いていたフランス料理のお店にお客さんがあまり入らなくなってしまったのです。フランス料理なので客単価も当時は1万~2万と高かったですからね。それで、目標であった自分のお店を持つために、フランス料理からいったん離れることにしました。幸手に戻ってきて、本格的なフランス料理が受け入れてもらえるかと考えたときに、難しいと感じましたので違う料理にも踏み込もうと思ったのです。

本紙 どんな料理ですか?

創作料理

岡田 そのころに流行りだしたのが和洋折衷の創作料理でした。私が26、27歳のときのことでしたね。以前に一緒に働いていた人が銀座で新しくお店を始めるということで副料理長としてそこで働くことになりました。和風創作料理のお店だったのですが、八年間いましたらもう一店銀座に新しいお店を出すというので、今度は総料理長ということで働きました。フランス料理から入りましたが、日本人なので和風の創作料理にはすんなり入れたと思っています。そこで働きながらも、独立したいと考えていましたが、35歳になって幸手に戻りお店を出すことにしたのです。家族の協力もありがたいですね。お店を出すときも、応援してくれたのが両親でした。還暦を迎えた両親も、開店から毎日お店を手伝ってくれます。忙しくなると手いっぱいになってしまうので、妻と母が接客で父は洗い物をしてくれています。家族仲良くお店を頑張っています。

本紙 独立するって勇気がいることですよね。

お店の名前は、潮

岡田 銀座から幸手だとだいぶ雰囲気は違いますが、地元には友人もいましたし、土地柄も知っていましたので、迷いはなかったですね。最初に自分のお店を始めたのは、別の場所でしたが、ちょうど一年前に現在の場所に自宅兼お店として移転してきました。夢を実現できたと思っています。そして、ここまで続けられたというのは、料理が好きということと、どうしてもやりたいという一心がたったからだと思います。店名の「潮(うしお)」」は、理由は覚えていないのですが、20代前半のころにお店を持ったら「潮」という名前にしようと決めていました。そして、旬のものを活かした料理のお店がコンセプトで旬彩工房としました。

お酒も種類を豊富にして、日本酒、焼酎、ウイスキー、そして、フレンチ出身の経験を活かしワインにもこだわっています。ワイン以外はボトルキープも出来ますから、お酒だけを楽しみに来る方もいらっしゃいます。雰囲気のある居酒屋を目指しています。また、フレンチ時代はデザートも作っていましたからバリエーション豊かに甘味もあります。自分のお店を持って思い描いていたお店には、まだまだ半分ぐらいですが、今以上においしい料理を提供して、お客様に喜んでいただけるようなお店を作っていきたいです。

本紙 これからの企画とかありますか?

お店にも工夫が友達の輪写真

岡田 ランチが出来たらいいなと思っています。常連さんにはいつも感謝していますが、こちらに移転して、新規のお客様にも徐々に来ていただけるようになりました。ぜひもっとたくさんの方に来ていただけるようなお店づくりをしていきたいと思います。お薦め料理もいろいろ工夫してやっています。和食が多いのですが、メニューも幅広く日本のものから世界のものまで、いろいろあります。ちょっと変わっているものだと、タイ風やきそばなんかもあり皆さんの舌になじみやすいものを作るようにしています。お客様に来ていただき何か一つはその方の好きなものがあるようにという思いでメニューを考えています。

また、お店作りでこだわったところは中庭です。都心で働いている時は、地下だったり周りの景色が見えない場所で働いていることが多かったんですね。それで、こういう解放感があるお店に憧れていまして、この中庭はこだわって作りました。夜はライトアップされますし、秋は紅葉がきれいです。

本紙 素敵な空間ですね。お休みの日はなにか趣味でも?

岡田 休みのときは、週に一日だけしかないこともあり、大抵夫婦で過ごしています。そして他のお店に食べに行くことが多いですね。お店でいろいろな料理を食べると、参考になります。自分で料理をしていると、休みの日には人が作ったものが食べたくなるんですね。同じ料理でも、人それぞれの味があって、「あ、こんな風に作れるんだ」と新しい発見があったりで日々勉強になります。

本紙 気分転換もお料理ですね。では、お友だちをご紹介下さい。

岡田 幼なじみの佐伯昌則さんを紹介します。彼はテントや看板などを制作する仕事をしています。

本紙 ありがとうございました。益々のご繁盛を祈念いたします。 [家族的なお店で、ご予算3千円くらいで夜は楽しめるお店だそうです。団体様も20名はOKだそうです。中庭を見ながら旬のお料理をいかがでしょう。]

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