タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪387号  (株)サエキ 専務取締役 佐伯 昌則さんへ

五月晴れの中にも初夏の陽射しを強く感じる季節です。今年は時間が経つのが早く感じますが、東日本大震災の復興にはまだまだ長い時間がかかりそうです。電力需要の高まる季節には、私たちにも出来る節電協力をしたいと思います。さて、本日の友達の輪は旬彩工房「潮」の岡田一彦さんにご紹介いただいた佐伯昌則さんに登場いただきます。佐伯さんは幸手市商工会青年部長をされている若手経営者です。

本紙 こんにちは。岡田さんとは幼なじみと伺いました。

佐伯(敬称略)幼いときに住んでいた所が、岡田さんの家と近かったものですから、子どもの時からよく遊んでいました。「潮」を始めるときにも、店舗や看板などお店のことに相談に乗ったりしました。

本紙 お父さんにも「友達の輪」に登場いただいていますが、お仕事についてお話下さい。

オーダーの合羽友達の輪写真

佐伯 創業者は祖父で、会社の設立は54年前のことです。創業時は合羽(かっぱ)屋さんだったそうです。雨具専門店というのが当時はあったのですね。当時の合羽は、一枚一枚手作りだったそうです。昔は全部生地を縫ってやっていたのですよ。今で言うオーダーメイドの洋服屋さんみたいなものですね。それから時代の変化に合わせて防水シート、テント、そして今は看板がメインです。看板はいろいろなサイズを取り扱っていて、大きなプリンターで制作しています。祖父から振り返れば、当社は時代の流れと消費者のニーズによって、提供する商品を変えてきた歴史を感じます。

本紙 家業にすぐに入られたのですか?

感性を磨く

佐伯 卒業後、家業に入るのではなく、四年間の修行というと大げさですが、三年間は東京の町田でテントの会社に勤め、一年間は京都の川島織物という職業訓練校で緞帳(どんちょう)などを扱っていました。クロスの内装仕上げなどもそこで習いました。家業に従事したのはそれからになります。それからは諸先輩からアドバイスをいただいてやっています。看板が事業の中心になって7、8年が経ちます。昔は手書きで描いていたものが、今は全部コンピューターですからね。すっかり制作の方法が変わりました。看板の材質も大きな変化を遂げてきましたが、同じくらい変わってきたのがデザインです。そのお店の顔となるものですからデザインも重要です。私は学び始めの頃に親切な友人がいて、毎晩夜遅くまで教えていただき習得しました。あとは普段から広告とかそういうものが見るのが好きだったのでいろいろなデザインを見て感性を磨いてきました。それと、家業で伝えられた「ものづくり」の感性も大切にしています。多分、求められるもの自体は変わっていないと思います。

本紙 仕事が楽しそうですね。

時代の進化を実感

佐伯 楽しいですね。看板作りは、自分が作り上げたものが、形となってずっと残るということが一番の醍醐味ですね。それぞれのお客様のイメージを壊さないように作っていきます。たくさんの人に長い期間にわたり見ていただくものですからね。みなさん10年以上の間看板を使っていただいています。ですから作る際にも、ひとつひとつ丁寧に作り上げていきます。品質も良いものでなければ長持ちしませんし、デザインしたシートを貼り付けたりは、手作業になりますから、熟練の技も必要になります。看板は、一軒一軒異なり、量産するものではありませんので、お客様おひとりおひとりに向き合ってじっくり取り組む、ということがこだわりですね。看板の他にも、テント、防水シート、カーテンなどの内装も扱っています。

スタッフは今私を入れて6人です。看板作りは幅広い技術と知識が必要になる仕事なので、新しい技術もどんどん生まれていきます。これからも新しい技術や機械を取り入れていきたいなと思っています。そのひとつが「シルク印刷の機械」です。シルク印刷が使われているのは、のぼり旗などです。きれいな色を出すのは、「昇華転写」っていう技法です。今までには考えられないようなくらいきれいなものになります。時代の流れっていうのはすごいですよね。

本紙 商工会や青年会議所でもご活躍されてますね?

明るいまちづくり 友達の輪写真

佐伯 地域との関わりも大切にしたいと考え入会しました。商工会では現在青年部長を勤めさせていただいています。二年前に就任し、五月末で任期満了となり交代します。あっと言う間の二年間でしたが、夢中になれる魅力がありますね。幸手の商工会青年部は仲間を増やしながら、仕事もお互いに助け合えるということが、一番の収穫です。そんな商工会青年部で任期中の一番の目標は会員を増やすことでした。目標は10名でしたが、二年間で15名を増やすことが出来ました。現在52名で、近隣にはないくらいに大規模になりました。青年部では、商工業を中心とした明るいまちづくりを目的に活動をしています。市内には多様な業種がある訳で、青年部として仲間を増やすことが一番のメリットと考えます。市内の商工業の後継者などで入ってみたい方は、商工会に入会し、その上で40歳までであれば青年部にも入れます。商工会に入っていれば、事業に関することでしたら資金から税金面まで専門家に相談出来ます。

本紙 趣味などは?

佐伯 趣味はゴルフです、実は高校生の時はゴルフ部でした。親の影響ということでもなく自分で始めました。先輩が、岩槻でゴルフ練習場を経営していて、そこでアルバイトをさせてもらい、そのアルバイト代でゴルフクラブを買ったりしました。今でも先輩とは家族ぐるみでお付き合いをさせていただいております。ゴルフの腕はいまいちですが(苦笑)歴は長いですね。今の楽しみは、仕事が休みの日に妻と9ヶ月の子どもを連れておいしいものを食べに行くことですね。

本紙 では、お友だちをご紹介下さい。

佐伯 家族ぐるみで友人の来集軒の金久保浩一さんを紹介します。

本紙 ありがとうございます。益々のご活躍を期待します。(佐伯さんはとってもポジティブな方で、会社はもちろん、商工会と青年会議所の活動に力を入れて明るいまちづくりに励んでいるようです。佐伯さんは「妻の協力に感謝しています」となによりも家族あっての自分とお話頂きました。まちづくりに期待したいですね。)

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