タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

サイトマップ・個人情報取扱いについて
  • トップ
  • 友達の輪
  • タウンプレスとは
  • タウンプレス最新号
  • 会社案内
  • 特集号
  • 学校新聞
  •  
  • 読売新聞

友達の輪388号 来集軒 金久保 浩一さんへ

震災からまもなく3ヶ月がたとうとしております。復興には時間がかかることはわかりますが、梅雨を前にしていまだに体育館などで暮らす被災者の方たちを思うと、自分に出来ることの限界を感じてしまうこの頃です。国には一刻も早い対応を望みたいです。さて、本日の友達の輪は㈱サエキの佐伯昌則さんにご紹介いただいた金久保浩一さんに登場いただきます。金久保さんは来集軒の2代目です。

本紙 こんにちは。佐伯さんとは商工会青年部でご一緒と伺いました。

金久保(敬称略)佐伯さんには、商工会青年部でお世話になっています。私が青年部に入ったのは20歳のときですからもう11年ほどになります。佐伯さんともその頃からの長いお付き合いになります。

本紙 商工会青年部ではどんなことをされているのですか?

金久保 私は青年部で親睦委員会に所属しています。親睦委員会というのは、会員同士の親睦を深めたり、地域の皆さんとの交流を深めたりという活動が主な内容です。会員の家族みんなでバーベキューへ行ったりもしています。気がついたら親睦委員会はもう8年間もやっています。

本紙 二代目と伺いましたが?「来集軒」の由来は?

創業者は父親 友達の輪写真

金久保 二代目です。私の父が創業者で、2年前に40周年の記念イベントをやりました。父から聞いた話ですが、本当は「ケーキ屋さん」になりたかったようです。でも、商売的には「ケーキ屋さん」よりも「らーめん屋さん」のほうがいいのではないかと考え、「らーめん屋さん」に方向転換したと聞いています。当店はらーめんがメインですが、宴会などもやっていて、中華を中心にメニューも豊富にそろえています。「来集軒」という名前の由来は、浅草に同じ「来集軒」というお店があって、そこへ修行に来ていた二人が浅草と加須でそれぞれ新しくお店を始めたそうです。私の父は加須で始めた人のところで修行をして、のれん分けという形で今のお店に「来集軒」とつけたそうです。

本紙 「来て集まる」いい店名ですね。二代目を継ごうと思ったのは?

寮での修行時代

金久保 私は長男ですが、このお店を継ぐつもりはなかったのです。高校を卒業した後に、横浜の中華料理屋さんへ修行に行ったのですが、そこで、きちんと働くと言うことを始めて経験しました。卒業してからも、学生気分でいた私にとっては、最初は大変でした。人付き合いも、仕事内容も全て責任というものがついて廻ることを実感しました。寮だったこともあり、上下関係も厳しかったですね。そして一番下っ端でしたから、先輩が入る前にお風呂の掃除をしたりというのは当たり前の毎日でした。それが普通のことと思っていましたから不満にもなりませんでした。その修行で一年間お世話になり、いよいよ実家に戻って来ましたが、高校生の頃から趣味でサーフィンをやっていましたので、実家で働くよりも千葉かどこかでサーフィンに関する仕事を探したいなと考えていました。ところが、急に母の具合が悪くなってしまい、家業を手伝わなければならなくなってしまったのです。これが、お店に入るきっかけです。そのとき二十歳でした。

本紙 らーめんにこだわりもあるようですね。

手作りのちぢれ麺

金久保 家業に入った時は、父も厳しくて、たくさん怒られたのを覚えています。私も素直に聞けなかったこともありましたから、親には苦労を掛けたかもしれません。お店は、ランチは11時から15時まで夜は17時から20時までです。休日は火曜日です。祝日も営業しています。らーめんは470円からあって、全部で13種類あります。人気があるのがタンメンです。野菜も採れますしお勧めです。あと、創業以来ずっとやっているカレーらーめんというのがあってファンも多いです。宴会は20名くらいで3000円くらいから中華のコースをご用意できます。麺はすべて自家製で、お店で仕込んでいます。当店の特徴は「ちぢれ麺」です。ちぢれているのは麺の揉み方によって出るものです。麺を作るという作業は大変で、小麦粉と他の材料を混ぜ、切るところまで一人でやります。経験も必要なので、すぐにはやらせてもらえませんでした。麺作りは父の技で、私も父を見ながら製麺作業を補助的にやっていたので、やり方は分かっていたのですが、一人でやるとなるととても大変でした。気候によって微妙な硬さの違いなどが出てしまうので、毎日同じ麺を作るという事の難しさを身に染みて感じました。今では自信をもって作っています。麺のこだわりは、創業以来の味を守ることです。ずっと来ていただいているお客様にも変わらないおいしさを提供したいですね。現在結婚して9年目になりますが、妻も、結婚当時から手伝ってくれています。

本紙 新商品を開発中とか?趣味などは?

豆乳らーめん 友達の輪写真

金久保 幸手のお豆腐屋さんを中心に、お豆腐にまつわる商品開発が盛んですが、当店も現在豆乳らーめんを考えています。スープも豆乳で麺にも豆乳をいれて作ります。まだ実験段階ですがだいたい形もできあがってきました。なるべく早めに出したいとは思っています。趣味はサーフィンです。初めて行ったのは高校二年の夏で、友達と二人で七里ヶ浜へ行きました。全くやったことがなかったし、ウェットスーツも持っていませんでしたが、そのときにボードの上に立てちゃったので、それですっかりはまってしまったんですね。(笑)横浜で修行をしていたときも休みの日には九十九里などに行ってました。将来はこの趣味を活かして、何か出来たらなぁなんて思っています。今、幸手には若い子が全然いないですし、よその町に行くと、スケボーなどのお店がありますが、幸手にはそういうお店もないですしね。だからこそ趣味を活かして自分にできればいいなと思っています。3年前に、家にスケボーのランプを作りました。近所の子供もスケボーをやりに遊びに来ます。皆が楽しめて人が集まれる場所を作れたらいいなと思います。

本紙 夢があっていいですね。では、お友だちをご紹介下さい。

金久保 商工会青年部の新部長である石塚輝実さんを紹介します。

本紙 ありがとうございます。益々のご繁盛をお祈りします。(金久保さんには釣り好きなお二人の娘さんがいるそうで、一緒にバス釣りに行かれるようです。家族仲の良いご一家でした。)

友達の輪バックナンバーを読む

友達の輪 過去の記事はこちらから