タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪389号 (有)石塚設備  代表取締役 石塚 輝実さんへ

例年になく早い梅雨入りとなり、震災復興と原発問題の中、混沌とした気分の方も多いことと思います。被災地ボランティアの数もGW後は減っているようで、もう一度「がんばろう日本」をスローガンにひとつになりましょう。さて、本日の友達の輪には来集軒の金久保浩一さんにご紹介いただいた(有)石塚設備の代表取締役である石塚輝実さんに登場いただきます。

本紙 こんにちは。お忙しい中お時間いただきありがとうございました。よろしくお願いいたします。

石塚(敬称略)金久保さんから紹介頂きましたが、金久保さんには商工会青年部でお世話になっております。 本紙 会社のことについてお話を伺いたいのですが?

創始の心を大切に 友達の輪写真

石塚 当社は昭和40年代に父が創業しました。祖父も建設会社で左官のような仕事をしていたようで、その影響で父は、電気設備とか、道路の電柱を作ったりする建設業に従事したようです。当時は、都心での大規模な道路開発などがたくさんあり、父は環七、環八などの建設にも携わったようです。そんな中、父は、地元に戻ってきて事業を始めようということで、幸手の野口水道さんで修業をさせていただき、許認可についても当時の田口町長さんに大変お世話になったと聞いています。父はもともと一人でやっているような、小さな街の水道屋さんですが、当社が現在もこうしてやれているのは、当時お世話になった地元の方々のおかげと感謝しています。父が水道事業者として、幸手町役場から指定の看板をいただいたのですが、今も大切に飾ってあります。

本紙 会社を継ごうと思ったのはいつですか?

「跡を継ぐよ」

石塚 父は家の仕事を手伝ったりして高校へは行かずに働いていたので、子どもにはそういう思いをさせたくないと、私は中学校のときから、家庭教師をつけてもらったり勉強に集中できる環境を作ってもらい、とても恵まれていたと思います。ですから、そんな父に感謝の気持ちもあり、一生懸命勉強しました。中学の進路選択の時に、跡を継ぐことを考えたら、高校は工業科にしたほうが良かったのかもしれませんが、私が「普通科に進みたい」と伝えたところ、父は「家業は継がないのか」と言われました。私はまだ継ぐかどうかは決まっていなかったのですが、高校一年の時に父が倒れ、自分の気持ちが変わりました。その時は幸いにも周りに家族がいたので、すぐ病院に搬送されて大事には至らなかったのですが、父が一人で仕事をしているときに、何かあったら、と心配になってしまい、私は父に「跡を継ぐよ」と言ったのです。

本紙 父思いですね。それでどうされたのですか?

見て、考えて

石塚 「自分の好きなことをやればいいよ」と言ってくれましたが、私はその後すぐに、高校の進路指導室へ行って、「こういう仕事をしたいのでどうしたらいいのか」ということで先生に相談しました。父としては早く跡を継いでもらいたかったとは思うのですが、仕事に活かすために大学にも四年間行かせてもらいました。大学卒業後は、地図に残る仕事がしたいと思い、修行として大手のゼネコンに就職しました。そこで、愛知県春日井市のニュータウン建設のプロジェクトに参加することになりました。そこは900戸くらいの大規模開発で、山を切り崩し、一つの街を作っていくのです。総工費は43億でした。そのプロジェクトの最中に、ポンプ場を作るという仕事が春日井市さんから発注がされ、私は全くの未経験の分野だったのですが、現場監督を任されたのです。そのときにお世話になった所長がいて、「自分で見て、考えて身につけろ」と仕事の基礎をだいぶ叩き込まれました。監督として自分が不甲斐なく、情けないこともありました。そんな時にも所長からも励まされ男泣きしたこともありました。おかげで2年間でしたがゼネコンでは貴重な経験を積み、家業を継ぐために幸手に戻ってくることが出来ました。

本紙 お父さんは喜んだでしょうね。福祉住環境コーディネータという資格をお持ちのようですが?

オンリーワン 友達の輪写真

石塚 父は見た目と違って、心の中は優しい人です。私には言いませんが、私が跡を継ぐことになって嬉しいと周りには言っていたようです。ずっと一人でやっていたので、そうでしょうね。一人と二人って全然違いますからね。27歳の時に、有限会社化して、父が代表取締役を私にしてくれました。そんな父でしたが、六年前私が31歳のとき、60歳で亡くなってしまったのです。仕事以外も父にはいろいろ助けてもらいました。男同士なので話もあまりしないのですが、やっと一緒に仕事が出来たと思っていた矢先でした。でも少しは親孝行できたのかな、と思っています。

福祉住環境コーディネータは、介護が必要な方たちに向けて住環境を整えることが専門の資格です。介護が必要な方たちは一人ひとり体型も違うし、症状も違います。家の水回りを作りながら、常々疑問に感じていたのですが、医療、介護が絡んだ建築のコーディネータという分野を勉強をしようと思い、平成12年に資格をとりました。石塚設備のブランド、オンリーワンはこういうところかなと思っています。

本紙 商工会青年部の部長だそうですね。

石塚 今年からやっています。「明日への考動力と結束力」というのがスローガンです。今まで部員のみんなにもお世話になっているので、引き受けました。それだけでなく、街のために何かできないかということで、失敗を恐れず、チャレンジしていこうじゃないかと、若いメンバーでやっています。休みの日も、青年部ではサッカー部やゴルフ部もありまして、みんなで楽しむことも忘れません。ガテン系ですから体を動かすのは好きなんです。(笑)

本紙 では、お友だちをご紹介下さい。

石塚 千塚でヘアーサロンをしている岩野義久さんを紹介します。

本紙 ありがとうございます。益々のご繁盛をお祈りします。(石塚さんは一才になった長男がいますが、休みの日には家族で過ごすのが楽しい時間と話してくれました。会社では住宅の水回り、水が漏れるということからキッチントイレなど改装まで、水回りに関することなら、何でも対応してくれるそうです。

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