友達の輪393号 有限会社 ホットファッション 店長 飯原 清史さんへ
夏休みの終盤を迎え、各地でお祭りやイベントが開催されています。昨日今日と日テレでは恒例の24時間テレビ「愛は地球を救う34」が開催され、全国から善意の募金も集められています。「がんばろう日本」のもと、この夏は力をあわせてひとつになりましょう。さて、本日の友達の輪には第二幸手幼稚園副園長の並木昭憲さんにご紹介いただいた飯原清史さんに登場いただきます。飯原さんは久喜市で自動車販売店の店長をされています。
本紙 こんにちは。並木さんから同級生でがんばっている友達とご紹介いただきました。長いお付き合いだそうですね。
飯原(敬称略)こんにちは。彼とは家が近くて、中学、高校の同級生なんです。今私は久喜に住んでいますが、出身は幸手西中学校で長いお付き合いですね。
本紙 お仕事について伺いたいのですが?
車につぎ込む時代
飯原 ここのお店は17年前に開業したようですが、私は10年ほど前から働いてます。働く前はお客さんの立場でよく来ていました。メインは中古車の販売と修理で、割合としては少ないのですが新車も扱います。それ以外にも車検、板金など、車に関することはすべてやっています。開業初期は車のドレスアップなどを主にやっていた時期もありました。当時の車好きな人たちは車にお金をかけて、自分だけの車に仕上げ、目立ちたがったり、自分に対してのご褒美のような感覚でドレスアップしていました。うちのような車屋さんでも当時は景気が良かったのかもしれませんね。私自身も車にお金をかけていましたからね。(苦笑)
本紙 昔からこのような仕事を目指してたのですか?
調理士を目指す
飯原 実は私は中学の時から工業関係の職業に就こうと心には決めていたのです。しかし、工業高校を出てもあまり就職率が良くなかった時期だったのと、受験申請の時にちょっとした手違いもあって、結局高校は普通科へ進学したのです。そこで、進路を調理関係の道に決めて、その為にまず調理師の免許を取得して、学生時代からアルバイトで働いていた寿司割烹のお店に就職しました。そこは宅配もやっているお寿司屋さんで、私はオープンして三か月目くらいのときに就職したのですが大盛況でした。当時は宅配専門というお寿司屋さんはなかったように記憶しています。
この頃、ホットファッションが近かったのでよく遊びに行ってたんですね。そんな時、知り合いが焼肉屋さんを始めたのですが、お客さんが全然来なくて、とても困った状況になってしまい、お店を手伝ってくれないかと頼まれたのです。それで、お店に入ったのですが調理も接客も基本からやり直しをしなければなりませんでした。なんとか、お客様も入るようになり売上も伸び始めたのですが、そんな矢先に焼肉店のBSEの問題が発生したのです。消費者は敏感で私たちのお店も風評被害を受けました。当然、売り上げも落ち、モチベーションもそがれ、焼肉屋さんは閉店となりました。私もホットファッションのオーナーがお店に来ないかと声を掛けてくれ転職することにしたのです。
本紙 全くの別の分野のお仕事ですね。
センスが大事
飯原 ここに来たときはまったく世界が違ったので、分からないことは聞いて周りに教えてもらいました。自分で言うのも変ですが、子どもの頃から手先は器用なほうでF1が好きでプラモデルなどは、よく友達から作ってほしいと頼まれてました。でも、飲食業であっても、この仕事であっても結局はその人の持っているセンスだと思います。器用だからといっていい仕事ができるわけではありませんし、若くてもとてもいい料理をする人もいますしね。
また、私たちの仕事も車種やナビやオーディオなどの付属機器によっては新しい知識や技術も必要とされてきています。ハイブリッドや電気自動車などに至っては、新たに講習を受けた指定されたディーラーしか扱えないという世界です。高性能な日産のGTRなどもそうですね。工具さえも車種専用なものがあるのです。ですから本当に大変ですね。
本紙 電気自動車の時代も近いですね。
次のステージは
飯原 時代の流れが、車屋さんがなくなる方向で動いているように感じます。日本でもインターネットの売買が定着していますし、外国ではすでにほとんどがネット販売です。また、電気自動車になったら今までのような車の修理は私たちでは扱えなくなります。電気自動車はエンジンがないのでマフラーがないし、冷やすものもいらなくなりますから、部品も少なくなり、すべて交換になると思います。今までは故障車を診断して、一部交換だったのが、故障部分全部を交換して修理する、ということになるでしょう。
若者の車離れという問題もあります。ですから次のステージに向けてアクションを起こしていかなければならないでしょうね。あとは昔は6年と言われていた乗り換えも、車が壊れにくいので新車ですと10年くらいになっています。タイヤは材料のゴムがどんどん枯渇して、ガソリンもきっとどんどん価格が上がっていくことでしょう。そうなれば、電気自動車の時代が本当に来るんでしょうね。
本紙 ホットファッションさんの強みは何ですか?
コミュニケーション
飯原 量販店と同じものを扱っても勝負できないので、「他にはないもの」を売りにしています。そのひとつが柔軟な対応です。堅苦しくなく、相談でなんでもやります。たとえば、「これだと車検通らないよ、部品変えて下さい」っていう業者さんがいますが、私が見たら「変えなくても車検通りますよ」っていうケースが結構あります。車は専門的なものですから、説明してもわからないこともありますが、それでもやはり分かりやすいように説明をちゃんとするという事です。部品を代える必要があれば状態もきちんと説明し、代えた部品をお見せしています。
また、当店は国産外国車関わらずなんでも取り扱えます。中古車をお探しの場合なら、希望車の条件などで譲れない部分と希望金額だけを言ってもらえば探します。一般的なアドバイスとしては乗れる状態にするまでにいくら掛かるのかと言うことも車屋さんに聞いたほうがいいですね。
本紙 では、お友だちをご紹介下さい。
飯原 幸手市で「うおきゅう」という料理屋を開いている百瀬久雄さんを紹介します。
本紙 ありがとうございます。これからも素敵な車を販売して下さい。(飯原さんはとても明るい方で、お客様とのコミュニケーションが仕事にプラスになっていると感じました。また、子育て中で休日はご家族と一緒に楽しむ時間が多いそうです。)