タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪394号 うおきゅう オーナー 百瀬 久雄さんへ

新学期が始まりましたが、残暑が厳しい日が続きます。季節の変わり目には特にご注意いただきたいものです。さて、本日の友達の輪には自動車販売をされている飯原清史さんからご紹介いただいた百瀬久雄さんに登場いただきます。百瀬さんは幸手市千塚の「うおきゅう」というお店のオーナーです。

本紙 こんにちは。飯原さんからがんばっている友達とご紹介いただきました。こちらのお店はいつから営業されているのですか?

百瀬(敬称略)こんにちは。当店は今から五年前の平成18年の11月8日に開店しました。お店のオープンのきっかけは、もともと私の父が魚屋さんをやっていて、それが魚料理を中心とした居酒屋になりました。その居酒屋はカウンター10席くらいの小さなお店でした。そのあとを継いだ形ですね。

本紙 二代目ですね。

余命一年の父 友達の輪写真

百瀬 小さいころから父を手伝ってお店には出ていましたが、父は、口うるさく言うようなタイプではなく「見て、自分で覚えろ」というタイプでしたから、自然に仕事を覚えていました。しかし、社会人として就いた職業は父の仕事とは全く違う、外壁や屋根を造る職人でした。そこの親方には現在も親交があるくらいとてもよくしてもらいました。そして、修業を重ねていたのでいつか自分で独立してやっていきたいと思っていました。そんな矢先に父が病気で医師から余命一年という宣告を受けてしまったのです。体が良くないのは父も分かってはいたとは思いますが、余命一年ということを、本人には伝えられなかったことが辛かったです。それで、父と「これからどうするか」という話になったのです。それで、お店を継ごうと決めました。ただ、実際に魚を扱ったことがなかったので、目利きを出来るようにしたいと思い、大宮の市場で修業として働くことにしたのです。私は思い立ったら、すぐ行動するタイプで、父も体の具合が悪かったので早く安心させてやりたいと思ったのです。料理屋さんで修業するよりも実際に魚を扱うために市場へ出て、料理屋さんに卸しをする業者で働きました。

本紙 市場まで毎日通ったのですか?

目的に向かって

百瀬 市場での仕事は大変でしたが、でも将来の目的があってやっていることなので、我慢できました。市場は大体夜中の1時くらいから仕事を始めるのです。市場が終わっても配達などがあって、自宅には夕方5時くらいに帰ってきます。それから父の居酒屋を手伝い、3、4時間寝てまた市場に出かけるという生活でした。市場が休みの時も仕事はありましたから、寝られなくて辛かったですが、「がんばってやろう」と決めたのでやり通せました。自分で魚を扱うことになり、ずいぶん知識も技術もレベルアップできました。

しかし、大宮の市場の会社にいた時に父が亡くなってしまいました。そして一周忌が終わるころに、このままだらだらするのがいやだったので、外壁の会社のときの親方に「お店をやりたいのだけれど」と相談をしたところ、親方がいろいろ紹介してくれたのです。調理器具も中古でしたが譲ってもらったりして、足りない資金をカバーしてくれました。ありがたかったですね。色々な人の助けがあり、開店することができたと感じています。家族を始め、支えてくれた皆に感謝しています。

本紙 百瀬さんの人柄がよかったのでしょうね。

家族中心で営業 友達の輪写真

百瀬 お店を創るにあたっては、父がやっていた居酒屋を全面改装して、魚屋さんと居酒屋さんが合わさったような飲食店にしました。お店の名前も父が初めたときは、漢字で「魚久(うおひさ)」だったのですが、いつのまにか、お客さんが「うおきゅう」と呼び始め、新装のときにひらがなの「うおきゅう」としました。店はスタッフも何名かいますが家族中心でやっています。魚類は私がすべて手をかけて、火を使うものは妻と母がやってくれています 。

開店時に考えていたイメージとは、お客さんの層が違いましたね。魚と言えば、ご年配の方が多いのかなと思っていましたが、若い子は魚離れが進んでいるじゃないですか、でも思ったより若い子がたくさんきてくれます。20代30代のお客さんが多いですね。お酒もいろんな種類を置くようにしています。お酒と合わない魚などもありますから、そういう魚にも気を使っています。たとえば、甘い日本酒をホヤなんかで合わせると、味としてはあまりお勧めできないものなんです。もちろん押し付けたりはしませんし、基本的には楽しく、召し上がっていただけるお店づくりをしています。気軽にお越しいただき、おいしい刺身を味わって、ゆっくり飲める雰囲気の中で、お客様とのコミュニケーションを大切にしたお店を続けて行きたいですね。

本紙 お話だけでお腹が減ってきました(笑)趣味などは?

百瀬 趣味は育メンです(笑)。子どものしつけはしっかりやりたいと考えています。今厳しくしても大人になった時に人前に出ても恥ずかしくない人間に育てたいんです。今は仕事か子どもかという順位はつけられませんが、子どもをきちんと育てるということが第一です。ですから、休みの日は子どもと一緒にいます。夜は勉強を兼ねまして久喜やたまにお客様と大宮のほうへ飲みに出ています。新しい発見があったりして、いい部分を取り入れたりしていきたいです。接客や料理のレベルを常に周りのお店さんと比較して、チェックするようにしています。

本紙 では、お友だちをご紹介下さい。

百瀬 同じ二代目で床屋さんをされている吉田学さんを紹介します。

本紙 ありがとうございます。これからも美味しい料理でお客様を楽しませて下さい。(百瀬さんは子どもさんが大きくなったら、違ったコンセプトのお店にもチャレンジしたいと夢を語ってくれました。現在のうおきゅうさんは安くお酒が飲めて魚料理を楽しめる店ということだそうで、団体席も26名様まで入れるそうです。また、毎日仕入れる魚の日替わりランチも好評だそうです。

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