友達の輪400号 池澤 均さんへ
16年というロング企画になりました「友達の輪」ですが、ご愛読者の皆様の励ましの声などに支えられ400人目の登場です。その記念すべき方になられたのは、折原祐美子さんからご紹介いただいた池澤均さんです。池澤さんは一級建築士・土地家屋調査士として活躍されている方です。
【本紙】 こんにちは。折原さんからお子さんを通じて、家族ぐるみでの友人とご紹介頂きました。そして、400人目となります。設計関係のお仕事は長いようですが、この世界へ進まれたきっかけなどお話下さいますか?
【池澤(敬称略)】こんにちは。この企画はそんなに長く続いているのですか。折原さんから紹介されて驚いています。よろしくお願いいたします。私は大学の時、土木が専攻で就職は土木系に行こうと考えてました。ところが、大学四年の時、現場の勉強を兼ねて土方(どかた)のアルバイトをしたのですが、腰を壊してヘルニアになってしまい約一か月間の入院生活を送りました。卒業後の就職もドクターから「現場で身体を動かすような仕事は腰に負担をかけるので無理」とのことでした。それでも土木の現場で働きたかったのですが、コルセットを腰にしているような状態でしたから、方向転換して設計の分野に進むことにしたのです。それで、親父の同級生でもある宮代のテシマ設計さんに就職し、町の公共事業である道路や橋の測量から設計まで全てを請け負ってました。
【本紙】 土木から設計への転進ですね。資格も必要ですよね?
資格マニア?
【池澤】 大学卒業後、一年間の実務経験があると、二級建築士の試験を受けることができるので挑戦したのですが、大学で建築系の勉強はしておらず、図面が書けなくて二級建築士の挑戦は失敗でした。そして、翌年は実務経験が二年になり、一級建築士の試験も受ける資格も得ましたので、一級と二級を同時に受けたのです。そしたら、一級も二級も合格したのです。翌年、測量士の資格を取得し、さらには宅地建物取引主任者も取りました。振り返れば色々な資格を取りましたが、大抵一回の挑戦で受かるものが多いなか、とても難しかったのが土地家屋調査士の資格です。これは5年かかりました。毎年受かるのが全国で500人位と、とても難しく仕事をしながら受かるのは至難の業という感じでした。それで、今から3年前に6回目の挑戦でようやく合格しました。その間、必要となった資格として建築施工の一級施工管理士、土木の施工管理士なども取得しました。私のサラリーマン経歴はテシマ設計に4年間、武井保調査士事務所に2年、転職した会社での20数年間でしたが、必要とされる資格はほとんど取得しました。
【本紙】 幸手に開業されたのは昨年ですね。どんなお仕事が主ですか?
7年前に独立
【池澤】 会社を退職して、和戸で知り合いのテナントにお世話になり、経理と営業のスタッフと私の三人で事務所を開きました。和戸には6年間お世話になりました。不動産関係の仕事では司法書士の先生とパートナーで仕事をすることも多いのですが、ビルのオーナーである増田司法書士さんに声をかけていただき、昨年3月に生まれ育った幸手に戻ってきました。運と偶然と奇跡だけでここまで来たようなものです。(笑)現在の主な仕事は測量や開発行為が多くなりました。私としては住宅の設計と施工をもっとやりたいと思っています。当社のモットーは「住む人のライフスタイルに合った家」です。住み手が快適で笑顔なる家を作っていきたいのです。ですから、設計前にお客様の話をたくさん聞きます。聞くことでその方の生活が見えてきます。それぞれ違うライフスタイルですから、そこに住む人の為の住宅でなければ意味がありません。目指したい住宅としては、手に触れるもの、目に触れるものは柔らかい木目を活かした家造りです。設計から施工までマンツーマンでやらせていただいております。引き渡し時に喜んでくれる顔を見るのが本当に楽しみです。
【本紙】 趣味も豊富なようですが?
ホノルルマラソン
【池澤】 趣味は街歩きと蕎麦を打つことです。一昨年ホノルルマラソンに参加しました。実はホノルルに行くと決めたのが3月で、12月にホノルルマラソン本番というスケジュールです。リタイヤだけはしたくありませんでしたので、歩く自信をつけようということで日光街道を歩くことを始めたのです。休みの日を利用して電車で出発地まで行って、そこから10キロスパンで歩いて、その街の銭湯に入り、地元の居酒屋に寄って帰ってくるのです。日本橋から北千住、北千住から草加、草加から越谷、越谷から春日部、春日部から幸手、幸手から古河、古河から小山、小山から宇都宮、宇都宮から今市、今市から日光という日光街道を10日間で歩きました。小山宿と宇都宮宿が30キロです。自分の中で「30キロくらいなら歩けるな」と自信がつくのです。11月にはハーフが走れるようになりました。ホノルルは7時間半で完走できたのですが、最初の10キロくらいを走っただけであとは歩いていました。完走記念のTシャツもいただきました。トレーニングのたまものですね。また行きたいなと思います。実は来年の東京マラソンにも参加したいのですが抽選で外れてしまいました。(笑)蕎麦打ちは三年前から始めたものです。知人が新しい村でそば道場を開講していて、知人のそば打ち小屋でお酒と一緒にそばを食べた時においしかったので、それで蕎麦打ちを習い始めたのです。今はOB会で月一回道場に通っています。道場の蕎麦打ち初段です。
【本紙】 蕎麦打ちにも資格があるのですね。では、お友だちをご紹介下さい。
【池澤】 幸手市を代表する彫刻家の小林晃一さんをご紹介します。市役所にある「しあわせの手」の彫刻は小林さんの作品です。
【本紙】 ありがとうございます。(池澤さんは耐震診断もやっているそうで、建物のことや住宅のこともお気軽にお尋ねくださいとのことでした。取材時に手打ち蕎麦をいただき、早速頂きましたが、素人の手打ちとは思えない蕎麦の香りも本格的なお蕎麦でした。㈲アルファプランニング0480-48-6301) Blog「ご機嫌Diary」ほぼ毎日更新中です。