タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪404号(2012年2月5日発行) 
有限会社伏見屋 店長  土屋 澄江さんへ

節分も過ぎ昨日は立春と、春の足音が近づいてきました。さて、本日の友達の輪には㈱小沼製作所の取締役専務である小沼弘和さんよりご紹介いただいた(有)伏見屋の土屋澄江さんにご登場いただきます。

【本紙】 小沼さんから先輩とご紹介頂きました。よろしくお願いいたします。

【土屋】(敬称略)こんにちは。以前両親も友達の輪に出ているのですが、私に回ってくるとは考えてもいませんでした。小沼君は後輩になりますが、昔からいろいろ話をしてくれる弟みたいな後輩ですね。

【本紙】 後継者ということですが、何代目になるのですか?

【土屋】 四代目になります。創業ははっきりとは分からないのですが、父の代で八十年くらい続いているようです。杉戸町に酒類問屋で株式会社伏見屋さんがあるのですが、そこから出たお店と聞いております。

【本紙】 ご両親の「友達の輪」取材時に「重労働で大変です」と伺いましたが家業はいつ頃継ごうと思われたのですか?

やりたい夢が! 友達の輪写真

【土屋】 学生の時は家業を継ごうとは考えていませんでした。あまり話していないのですが、小学生の時から将来進みたい道がありました。家業とは全然別の業界でずっと親には言えませんでした。高校卒業後、専門学校へ進み、いざ、就職を決めるとなったときに、長女でしたし、自分の中で進みたい道と、両親への思いでとても悩みました。私が進みたい道があることは、両親も感じていたようですが、社会に出るなら関連する業界で仕事を学び、経験を積んで家業に帰ってきて欲しいと願っているようでした。でも、どうしてもあきらめきれなかったのです。それで、家業に関連するアサヒビールと両親には内緒にして、自分の行きたい会社の2社の採用試験を受けたのです。落ちればあきらめられると思っていたのです。ところが、先に自分が行きたい会社から内定をいただいたのです。

【本紙】 どうされたのですか?

内定通知が2通

【土屋】 悩んだ末、自分の意思を押し通すことはどうしてもできないという思いが強くなりました。自分が後継者にならなければ、という責任感みたいなものも感じていました。それで、アサヒビールに就職したのです。就職してからも自分の気持ちが揺れ動きながら働いていました。半年くらいは中途半端な気持ちで働いていたのですが、仕事が忙しくなるとそういうことも考えている暇がなくなり、自然と会社の仕事を一生懸命覚えるようになってきました。入社2年目、街の酒屋さんへ営業さんと回り、いろいろお店へ顔を出す機会も増えてきました。そうするとだんだんと仕事が面白くなってきたのです。もっと働きたいという気持ちもあったのですが、両親がうちのお店を建て替えてオープンするいい機会なので戻ってきてほしいと言われ、3年弱働いて家業に入ったのです。

【本紙】 自分のお店でやりがいも違いますね。主力はなんですか?

業務用と小売友達の輪写真

【土屋】 なんでも自分の責任のもとやらなくてはいけませんから戸惑いもありました。まだまだ勉強不足で、父のもとで一生懸命な毎日を送っています。当店は小売も行っていますが、メインは飲食店さんなどへ配達する業務用です。取扱いの種類も多く、普段扱っていないものも取り寄せができます。取り扱ってくださる飲食店様には、売り上げアップにつながる様、流行の飲み物や新商品のご案内等や、メーカーさんの営業の方と一緒にキャンペーンを企画しご提案しています。それぞれの飲食店様によって売れ筋商品は違いますし、オーナーさんのお酒の好みも違います。出来る限り一軒一軒のお店の個性を把握していこうと努力しています。そしてそのお店に必要な情報等を提供していきたいなと思います。またそれが業務用酒販店としての当店の役割だと思っています。また小売のコンセプトは地域密着型の酒屋ですからさらに地域の方とコミュニケーションをとれるお店にしたいですね。当店は電話をいただいて配達をさせていただいておりますが、酒量販店など大手小売店との競争もありますし、景気も厳しいですから、日々頭を悩ませてやっております。

【本紙】 オリジナルな地酒を販売されているようですね。

白目米

【土屋】 幸手には白目米(しろめまい)という品種のお米が存在します。社長である父がその米を使って地酒が造れないだろうかと思い、石井酒造さんに相談し、地元の農家には白目米を生産していただき「白目桜」という日本酒を作りました。一升瓶と四合瓶と生酒300mlがあります。辛口ですがとってもフルーティで美味しいのですが、白目米は生産の手間がかかる割りに収穫量が少ないということもあって生産農家さんにとっては大変な作業になってしまうのです。白目桜ファンのお客様も年々増えています。他県からの注文もあり発送しています。ですので生産農家のみなさんにはがんばっていただけたらうれしいのです。地元の方にはぜひ一度は飲んでいただきたいな・・・と思います。

【本紙】 趣味などは?また、お友だちをご紹介下さい。

【土屋】 一週間に一度だけしかお休みがないので、今は趣味の時間がありませんね。小学校5年生と3年生の女の子が2人いますので、子どもとのコミュニケーションを多く持つようにしています。娘二人ですが子どもたちの将来は自由にさせてあげようかなと思っています(笑)お友達は長いお付き合いをさせていただいている(有)ミヤタガスの宮田幸恵さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。(土屋さんも重いお酒などを運ぶ力仕事もやるそうで、夏に半袖になると腕の筋肉が見えてお客さんにびっくりされることがあるそうです。ご主人も普段は床屋さんだそうですが毎週火曜日のお休みにはお店を手伝ってくれるそうです。とても仲の良いファミリー的な酒店でした。益々のご繁栄を祈念いたします。

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