友達の輪412号(2012年6月3日発行)
幸手市スポーツ少年団 本部事務局長 福田 明義さんへ
昨日から権現堂ではあじさいまつりが始まり、桜に続き幸手市を訪れる方も多くなる季節がやってきました。さて、本日の友達の輪には桜菜ミニバスケットボールクラブ監督の角田剛さんからご紹介いただいた福田明義さんに登場いただきます。福田さんは幸手市スポーツ少年団の本部事務局長でもあり、種目別連絡協議会の会長をされている方です。
【本紙】 角田さんからミニバスでお世話になっている方とご紹介頂きました。
【福田】(敬称略)角田さんとはミニバスで親しくさせていただいています。私自身もミニバスに関わって19年になります。幸手東ミニバスでは、指導者という立場ですが、2年前までは監督として関わっていました。
【本紙】 ミニバスの指導を始めたきっかけは?
【福田】当時は幸手にミニバスの女子チームはひとつもなかったのです。そこに春日部から来た先生がミニバス指導をしていた方で、「ミニバスチームを作ろう」ということになったのです。ですから、幸手東ミニバスが幸手初の女子チームで、団員を募集したら大変な人気で40人という大人数になってしまったのです。先生ひとりでは指導が大変ということで、知り合いの保護者の方のご紹介で指導者として入ってくれないかと頼まれたのがきっかけです。当時1歳と3歳の子どもがいましたからすぐには決断せず、まずは家族の了解を得てやることにしました。
【本紙】 お子さんより先に小学校に行くことになったのですね(笑)指導されるにあたっては?
指導の難しさ
【福田】 社会人でバスケをやっていましたが、小学生がプレーするバスケット競技があるということを恥ずかしながら全然知らなかったのです。私たちの時代にはポートボールという球技がありましたが、ミニバスのように小学生がリングに向かってシュートを打つということが新鮮に感じられました。しかし、子どもたちを指導する立場になって思ったのは「難しい」ということです。自分がやってきたことを、そのまま教えればいいというのは違うのです。私も最初は自分が普段やっていることを教えようとして指導をしていたのですが、2、3年経ってから、やはり自分の教え方は違うなと感じるようになりました。学校の先生の指導を見ていると普段から子どもたちに教えている立場の方ですから上手ですね。子どもなので大人相手に教えるのとは全然違うのです。
【本紙】 どこが違うのですか?
コミュニケーション
【福田】 技術的なことよりも、言葉が通じなかったりすることが多くありました。例えば、バスケットには「ゴール」という言葉や「サイドライン」、「エンドライン」、「センターライン」など「ライン」という言葉が良く出てきます。私たちは普通に使っていますが、小学校低学年だと理解できないのです。ルールの言葉も横文字ですから、どうやって子どもたちに伝えるかが大変でした。子どもたちの目線に合わせコミュニケーションをとることの大切さを痛感しました。それで、現役時代よりもバスケについて勉強したり、他のチームを研究したりしました。練習試合なども全国に出るようなチームと対戦しました。104対3で負けてしまいました。勝てるわけがないとは思っていましたが、いろいろなチームと交流しながら、いろいろな考え方があるのだなということも感じました。勝ち負けにこだわっていないのですが、やはり子どもたちが何のために頑張っているのか、ということにもつながります。やる以上は勝ってほしいなと思います。そして、保護者には子どもたちの試合を見に来てほしいですね。そしてほめてあげてほしいです。
【本紙】 小学校に入学されたお子さんはミニバスやられたのですか?
親子でミニバス
【福田】 上の子が男の子、下の子が女の子ですが、小さいころから身近にバスケがありましたから、下の娘は小学校二年生で始めました。親子でほぼ休みの日はすべてバスケに時間を注ぎ体育館で生活していましたね。チームもだんだん強くなり盛り上がっていたこともあり、それほど負担には思いませんでした。子どもたちも勢いがあり、休むより練習をしたいという積極的な子たちでした。保護者の方たちも遠征や練習試合などの時には、真剣に取り組んで助けてくれました。自分の子どもだけでなく、その友達も同じように送り迎えするなどしてくれました。そういう時代でした。助け合ってチームを運営していたように思います。
【本紙】 ミニバス以外にもスポーツを?
一日中、学校
【福田】 オールスターというソフトボールチームに入っています。ソフトボールは18歳のときからやっています。今年の春の市内大会(2部)では準優勝でした。ソフトを午前中練習し、そのまま学校でお昼を食べ、午後には体育館でミニバスの練習という生活をしていた時もありました。面白いことに一日中、学校にいるのです(笑)。今は仕事の関係でミニバスにはなかなか行けないのが残念ですね。また、スポーツ少年団のお手伝いをしていたこともあり、ミニバスの監督を退いたときに、少年団本部の推薦でスポーツ少年団の事務局長に就任しました。今年で3年目になります。さらに市内ミニバス連絡会の会長も務めているので大変ですが、活動のベースは幸手東ミニバスの指導者としての立場があるからで、肉体的には疲れますが充実していると感じています。子どもたちとのふれあいは、私のエネルギー充電時間とも言えますね。
【本紙】 ではお友だちをご紹介下さい。
【福田】ソフトなどで親しい友人の巻島幸男さんを紹介します。
【本紙】 ありがとうございました。(福田さんは明るく楽しい方で、昔プラモデルや工作が好きだったそうです。ご自宅も模型を作って設計したそうです。お母様がガーデニングもされており、この夏の緑のカーテンも準備されていました。楽しく一生懸命にやられるご一家のように感じました。)