タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪416号(2012年8月5日発行) 
株式会社髙田商事 代表取締役 髙田 永清 さんへ

ロンドンオリンピックでは日本選手たちの活躍に一喜一憂している日々が続きますが、 オリンピックも残すところ一週間となりました。日本選手団には閉会式まで楽しんで頑張って欲しいですね。 さて、本日の友達の輪には大庵工業(有)の田中肇さんからご紹介いただいた髙田永清さんに登場いただきます。 髙田さんは廃棄物再生事業者として活躍されている方です。

【本紙】 こんにちは。田中さんから幼なじみと紹介されました。会社のことをお話いただけますか?

【高田】(敬称略田中さんとは30年来の付き合いになりますね。当社は廃棄物再生事業者として、工場や工事現場などで不要になった非鉄金属を集めて、非鉄原料問屋として国内メーカー向けに銅、アルミ、廃バッテリーなどを取り扱っております。この仕事を始めて今年で12年目になります。元々は電気屋さんで配線などを主にやっていました。親が定年を迎え永年来の夢であった貿易業を始め、電線スクラップの輸出業者として創業しました。最初は兄弟で営業と回収を行い、自分ひとりでそれらをまとめたりしていました。最初は国内ではなく、中国への輸出を主に行っていました。

【本紙】 国内向けが最初ではなかったのですね。現在は?

中国に輸出 友達の輪写真

【高田】そうですね。というのは、日本国内では徹底して分別するとなると、賃金が高くて、合わなかったのです。ところが、中国では賃金が安いので、分別してくれますし、また建設ラッシュもあって銅などの需要もありました。当時から船で輸出をやっていました。船は1回1000トンなんですが、コンテナにそれを積んで、港を出発して中国には3日で着きます。だいたい1週間くらいでまた戻ってきますので、また積んでの繰り返しでした。しばらくはひとりでやっていたのですが、1年か2年くらいやっている中で、これでは体がもたないと思い、組織化していこうと考えました。おかげさまで現在はスタッフが30名おりますが「国内、海外に関わらず、どこでも安心して使える原料」をコンスタントに供給することを目指して頑張っています。国内メーカーもきちんとした品物であれば、老舗、新興問屋に関わらず品物を購入してくれるようになっていますので、選別を徹底し、顧客の信頼を得て事業も伸びてきています。

【本紙】 中国には相当量が輸出されているんですか?

分別処理

【高田】 そうですね。一般的には品位の高い電線などは国内で剥離処理されるのですが、当社では中国の天津にある系列会社の髙田金属で剥離処理を行い、現地の伸銅メーカー向けに銅線として納入します。また、モーターやトランスなど高品位の雑品は、中国の瀋陽にある別工場で選別され、供給ルートも確保されているので相場に左右されない安定した集荷ができるのが強みですね。回収エリアも特に限っているわけではなく、日本全国どこでも取りにいっています。鉄や銅やプラスチックといった全てですね。うちで一番多いのは廃電線です。工事で余ったり切ったりした電線や工場での機械の入れ替え時に交換する電線もあります。回収量もコンテナ1つで約26トンあるのですが、それを毎週10本位回収しています。

【本紙】 この仕事で一番大変な事はなんですか?

資源回収が大変 友達の輪写真

【高田】 資源回収ですね。最近は似た事をやる人も多くなってきていますので、競合者が増えてきて取り合いになっているような状態です。売る側も少しでも高く買ってくれるほうに傾きますから。工場もバブル時代に比べると動いていませんので、あまり物も出てこなくなっています。今は日本国内も底打ちになってしまっていますが、少しでも工場を動かしてもらいたいと思いますね。長年の付き合いというもの今はあまり流行らないですね。昔は私のところだけにしか出さない、というところでも今は1円でも安いと他のところに行ってしまいます。

【本紙】 競争が激しいのですね。これからの夢などはありますか?

広い場所へ

【高田】 少し手狭になってきていますから、もう少し広いところに移動したいと思います。ストックヤードも随分と狭くなってきましたから。いまは子会社として運送会社もやっておりまして、それをもう少し大きくと言いますか、自社以外のものも運べるようにしたいですね。それに関しては現在申請中です。その認可が下りれば、もっと具体的な物を扱えるようになりますから、色々とできることが広がっていくと思っています。

【本紙】 ご趣味などは?ご家族は?

【高田】ゴルフくらいですね。旅行はほとんどないですね。仕事が忙しいですので、日曜にゴルフをやるくらいでしょうか。スコアは80台前半です。大学生が2人と高校生の子どもがおりますが、後継者としてはまだ考えてはいないですね。

【本紙】こういった仕事をするにあたって、どういった資格や免許が必要になりますか?

【高田】まず中国に対しての輸出のライセンスがありまして、これがないと日本から該当国へ輸出することはできません。また、日本で認可された品質検査がありまして、そこを通過しないと輸出できません。他に幸手市でのリサイクル回収、廃棄物再生事業者、再生資源回収事業者認定証などもありますね。また、本年はISO9001の取得に向けて準備中です。

【本紙】いろいろな許認可があるのですね。では、お友達をご紹介ください。

【高田】土地など不動産でお世話になっている㈱東武土地建物の深作好見さんを紹介します。

【本紙】どうもありがとうございました。ますますのご活躍を期待します。(髙田さんは事業においては、品質の向上にも力を入れ、今後はさらなる業容拡大を目指すそうです。世界に発信する地元企業として更なるご活躍を期待します。)