タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

サイトマップ・個人情報取扱いについて
  • トップ
  • 友達の輪
  • タウンプレスとは
  • タウンプレス最新号
  • 会社案内
  • 特集号
  • 学校新聞
  •  
  • 読売新聞

友達の輪420号(2012年10月7日発行) 
旬菜亭みゆき店長 内藤 佳明さんへ

アキアカネが舞い朝夕めっきり涼しくなりました。そして、曼珠沙華まつりも終盤となり食欲の秋到来です。さて、本日の友達の輪には(有)柳沼建材の柳沼憲一さんからご紹介いただいた内藤 佳明さんに登場いただきます。

【本紙】 こんにちは。柳沼さんとはどういったご関係でしょうか?

【内藤】(敬称略)東中学校の同級生でした。もう、30年近い付き合いになります。

【本紙】 みゆき食堂さんはお父さんが創業者で2代目ですね。

【内藤】 もう40年以上やっています。創業のきっかけは聞いていないので、分かりませんが、私自身物心ついたときから食堂をやっていた感じです。以前は、道路を挟んだ向こう側にお店がありました。2000年の区画整理で今の場所に変わり、「旬菜亭みゆき」として新規開店しました。その時は父と一緒にやっていましたので、オーナーと店長のような関係でした。お店には奥に40人くらい入れる宴会場があり、宴会料理を得意としています。とは言っても板前が私ひとりなので、宴会が入るとお店は準備中にして、宴会料理が落ち着いたら店を開けるようにしています。定休日は水曜日になりますが、常連さんから宴会をやってくれと言われるときは開けるようにしています。

 

【本紙】 お客様思いですね。どのようなきっかけでこの仕事に入りましたか?

板前修業12年 友達の輪写真

【内藤】 小さいときから父を見ていましたので「跡を継がなければ」という気持ちもありました。他にやりたいことも見つからず「とりあえずやろうかな」という感じで板前修行に出ました。18歳から30歳までは修行として、10箇所以上の和食のお店にお世話になりました。当時は人手不足で包丁はすぐに握らせてもらえましたが、最初は先輩達のまかない調理や小間使いなどの下っ端でした。最初の職場では社会に出るのが初めてだったので、学生時代との差に愕然としました。怒鳴られたり、時々蹴りを入れられたりしました。(笑)先輩が仕事しているときによそみしたり、無駄話をしていたりするとよく怒られました。今思えば包丁を持つ職場ですから緊張感の無さを怒られたのでしょうね。最初の職場は調理師免許を取るまでと決めていました。調理師免許は職場で2年包丁を持たないと受験資格が取れないのです。職場の就業証明書を出してもらい国家試験を受けるという手順です。調理師学校に入れば1年で済みますが、個人的に現場で2年やった方が色々と身につくと思っています。そして、2年間勤めて調理師免許を取る事も出来たので、次に東京に住み込みで働き始めました。父も家に戻ってこいとも言わなかったですね。とにかく外に出して経験を積ませたかったみたいですね。

【本紙】 東京に住み込みですか?

板前総上がり

【内藤】 板前の世界には独特なものがあって、私は当時50代の板前の親方について板前軍団として、お店を転々と動きました。親方のほかに私と先輩の3人一緒で行動するのです。給料や待遇などは親方がお店と交渉して決めることになります。そして、経営者と意見が食い違ったり、親方が店を気に入らなくて辞めた場合などは、「総上がり」と言って全員でお店を辞めてしまうのです。「なんだこれは」と思いました。荷物持ってアパートに入ったら、1週間後には「辞めるぞ」と。何が気に入らなかったんだ、と(笑)。親方も自分の仕事がしたいからだと思うのですが、ひとり身だったらまだいいですが、家庭を持ってたらついていけないですね。職がなくなった場合は、人手が足りないところに助っ人として短期間だけでも入ります。調理師会に入っているので、当時、仕事はすぐに見つかりました。私達は親方に口出しは出来ませんから親方が「この職場が前の板前さんが総上がりだから、3人入れるからここにしよう」と言えば入ることになります。親方に惚れて付いていく感じでしたね。親方とは28歳まで一緒にやっていました。

【本紙】 「総上がり」初めて聞きました。幸手に戻るきっかけは何でしたか?

区画整理で

【内藤】 実家で道路の区画整理が始まり、古い店が取り壊され新しい店に移転するからそれをきっかけに帰って来いと父から声をかけられました。親方には最初から「実家のお店があるから、お世話になるのは長くても10年くらい」と話していました。本当はもっと修行しないといけないのですが。それで、新しい「旬菜亭みゆき」を開店しました。あまりお金をかけられるわけでもないのですが、以前はテーブルが6つくらいしかありませんでしたから、宴会場を設けました。宴会であれば、前もって料理内容や人数も分かるので仕込みが無駄にならないのです。それと、ずっと会席料理をやってきたので、来店注文が苦手なんです。(笑)今でもある程度お客さんが入ったら後から来る方を待たせてしまいますので準備中にしてしまいます。

【本紙】 趣味などは?

友達の輪写真

【内藤】 今はホームオーディオにはまってます。映画などではなく、音楽鑑賞ですね。ジャンルで言えばジャズ系になります。友達からセット一色を安く譲ってもらったのですが、そこから段々とのめり込んでいきました。スピーカーコードを変えただけでも、音がまったく変わるのです。でも、これがまた高いんですよ。定価では買えないので、中古で売っているところをよく回っています。また、アンプやスピーカーとの相性もありますから、そういった部分でも音が変わったりしますね。あまりお金も掛けられないので、アンプを変えたり、CDデッキを変えたりしています。CDなんかも気に入ったのは買ってしまいますね。CDデッキもハードディスク内蔵で取り込めるものを買いました。圧縮しないタイプなので、音質も変化しません。ただ、きりがないので、これ以上はやらないようにはしますけど。(笑)

【本紙】 本当にキリがないですね。では、お友達をご紹介ください。

【内藤】 中学の同級生である、大原自動車の大原 剛さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。ますますのご繁盛を祈念します。(内藤さんは毎日大宮の市場まで鮮度の良い魚を仕入れに行かれているそうです。お薦め料理を伺うと、魚中心の和食で、刺身や焼き魚や煮魚などとお答えいただきました。