タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪422号(2012年11月11日発行) 
小森谷青果店 社長 小森谷 安彦さんへ

今日11月11日は「身近な電池や応用機器の点検、いざという時に必要な常備品の見直しをしましょう」という日だそうです。乾電池の+(プラス)と-(マイナス)を組み合わせると十一になり、日本乾電池工業会が昭和61年に制定したようです。いろんな記念日があるものですね。さて、本日の友達の輪には(有)大原自動車工業の大原剛志さんからご紹介いただいた小森谷安彦さんに登場いただきます。

【本紙】 こんにちは。小森谷青果店は中1丁目にもありますが?

【小森谷】(敬称略)中1丁目が本店です。現在は両店行ったり来たりしながらやっています。八百屋を始めたのは現在93歳になる父ですが、最初はおもちゃ屋で、その後お菓子屋に変わり、50歳を過ぎてから八百屋になったようです。私が生まれた時は八百屋でした。

【本紙】 八百屋さんを継ごうと思ったきっかけはなんですか?

八百屋も捨てたものじゃない

【小森谷】 父がやっていたからですね。最初は高校を卒業して、弁当屋に3年くらい勤めました。その後に、車が好きということと、兄が車関係の仕事をしていますので、板金の仕事を志しました。しかし、途中で挫折してしまって、やることが見つからず父の八百屋を継ぎました。あまりやる気はなかったですね。当時は全然売れてなくて、これでは食ってはいけないなと思っていました。お店自体も父が体を壊した時期もあり、細々とやっていたように思います。それでも、サラリーマンになるのは何か違うと考えていて、なにか商売をやってみたいとは思っていました。そんな時に父に、「八百屋も捨てたものじゃない」と言われたんです。最初は信じられなかったけど、やっていくうちに楽しくなってきて、段々とお客さんが増えてきましたね。

【本紙】 「大根毎日10円」などありますけど、めちゃくちゃ安いですね!小森谷青果さんは昔から安かったように思いますが?また、店づくりが独特ですね。

大根毎日10円 友達の輪写真

【小森谷】 そうですね。15年くらい前からやっています。なぜ10円かというと、まずお客さんに喜んでもらいたいという気持ちがありました。それに大根ってみんなが買っていくものですから。ただ、毎日必ず10円というわけでもなくて、たまに10円で提供できないときもあります。1年のうちの8割方は10円で提供できるようにはしています。他ではまず買えないと思いますよ。お一人様1本限りですがお客様へサービスの一環です。安さの秘密は仕入れですね。以前は春日部の市場に行っていたんですが、今は東京足立の市場に行くようにしています。大きい市場の方が安いんです。地方の市場だと品物が色々な市場を転々と経由していくわけです。すると、1000円のものが、1100円、1200円、1300円と市場を経由するたびにマージンが発生して高くなってしまうのです。それで、近隣の市場の方が高くなってしまうのです。いま行っている市場は大きくて、産地から直接荷がきますので、新鮮で価格もどこよりも安いという自信があります。ただ、距離があるのでこの辺の八百屋さんは行く人がいないんですね。毎朝、4トントラックで市場に通っています。10時の開店と同時に市場から帰って来て品物を下ろしながら売っていく感じですね。お店の雰囲気から市場のような楽しい感じが伝わればと思ってます。

【本紙】 お店で新しいサービスを始めたそうですね?

飲食店にも喜ばれ

【小森谷】 飲食店の方々から喜ばれているサービスですが、以前は飲食店の方は野菜の仕入れを安いと思って、市場に直接買いに行っていたようですが、当店に来て「こっちの方が安いじゃないか」と言われ、「近くであれば配達しますよ」とお話ししたらとても喜ばれました。特に営業とかはしていませんが、だんだん増えてしまいました。でも、皆さんとても喜んでくれていますから、嬉しいですね。新鮮な野菜を安く仕入れて、お食事を提供して、最終的にはお客さんが喜んでくれるのが一番ですね。

【本紙】 朝の仕入れからずっとですが、休む暇がありませんね。商品は野菜だけですか?

【小森谷】 昼食くらいですね、当店の定休日は市場の休みと同じにしています。市場が休みの日曜と祝日、それに不定期で水曜が休みの時もありますからサービス業にしては休んでいる方ですね。商品は野菜と果物がメインです。漬物なども販売しています。また、お店では野菜を使って試食用の料理を作ったり、果物などは切って食べてもらって味をみてから買っていただいてます。また、お客さんから料理法を教えてもらったり、こちらから教えたりなどお客さんとの会話を大事にしています。今の時期、お薦めは果物ですと、リンゴやミカンですね。料理ですと、簡単で栄養たっぷりで温まる鍋物でしょうか。最近ではキムチ鍋やトマト鍋といったものが若い人にうけているようです。

【本紙】 ご趣味などは?

【小森谷】 これといってないんですよ(笑)しいて言えば、読書ですかね。あとは子供を連れて買い物に行ったり、公園に行ったりですね。水曜の休みにはあちこちの八百屋さんを見に行ったリしていますが、色々な発見があってとても楽しいです。

【本紙】 今の商売を始めて手ごたえを感じたのはいつ頃でしょうか?

お客様を大事に 友達の輪写真

【小森谷】 最初はまったくといっていいほど売上がなくて、お客さんも来なくて悩みましたね。でも、来てくれたお客さんとの会話や、安いものを買って喜んでくれるという反応が嬉しくもありました。じゃあ、次はこうしたらどうか、ということを繰り返して段々とお客さんが増えていったことでしょうか。 本紙 他の地域でもお店を出して欲しいとかってありませんか? 小森谷 時々、言われるときはあります。そういったことを言っていただけるだけでありがたいと思います。でも、今でも手が行き届いてないですから、そこまでは手を広げるのは難しいです。お客さんにさらに喜んで頂くためにも今ある店を充実させていく事が大事だと思うので「目の前の一人のお客様を大切に」を忘れずにやっていきたいと思っています。それと、お客様にも明るく接し、お店を盛り上げてくれるスタッフにも感謝しています。

【本紙】 では、お友達をご紹介ください。

【小森谷】 仕事に取り組む姿勢や、人生の先輩として尊敬しています第三設備の速水公利さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。ますますのご繁盛を祈念します。(小森谷さんは商売熱心な方で常に消費者目線で販売をされていました)