タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪423号(2012年11月25日発行) 
(有)第三設備 代表取締役 速水 公利さんへ

11月も残すところ今週まで、週末土曜日からは12月となり気持ち的にも慌ただしさが増す季節が到来します。さて、本日の友達の輪には小森谷青果店の小森谷安彦さんからご紹介いただいた速水公利さんに登場いただきます。速水さんは(有)第三設備という水道設備関係の会社を経営されています。

【本紙】 こんにちは。小森谷さんから紹介いただきました。いつ創業されたのですか?

【速水】(敬称略)昭和45年頃でしょうか。元は父が草加で浄化槽の施工業務をしていました。当時はまだ公共下水が普及しておらず浄化槽が主流で、浄化槽メーカーの下請け業者という形で依頼されていました。浄化槽のみでしたが、お世話になっていた浄化槽メーカーが幸手に営業所を出すことになり、職人さんも近くにいたほうがいいのではないかという事で昭和46年に越してきました。しばらく浄化槽の仕事を続けていたのですが、本下水が普及してきて浄化槽の需要がなくなり、浄化槽メーカーも規模を縮小せざるを得なくなり撤退してしまったのです。下請けだった私たちは幸手に居を構えていましたので撤退してどうしようかと考えましたが、浄化槽と衛生設備は切り離せない関係だし、仕事の中で知り合いになった色々な水道屋さんからも「水道の仕事をやってみないか?」と誘われたのです。そして水道の仕事も覚え、幸手にある設備屋さんからうちの仕事もやってくれ、と言われて下請けみたいな形から皆さんの勧めもあって独立したのです。

【本紙】 第三設備という名前の由来はなんでしょうか?

アルビン・トフラー「第三の波」友達の輪写真

【速水】 名前の由来は必ず聞かれるんです(笑)。父に一度聞いたことがあるんですが、第三局とか、第三の波とか、第三勢力とか言うじゃないですか。私たちは越してきた人間で当時はよそ者扱いだったわけです。その中で独立するときに、周りの方にとてもお世話になってここまで来れた会社だから、これから地元で頑張っていこうという思いを込めてつけたらしいです。それと父がとても本を読む人で、アルビン・トフラーというアメリカの経済学者が書いた「第三の波」という本があります。経済の成り立ちや、産業の現像などが書かれている本ですが、これを読んで第三という言葉に含まれている意味の深さをいたく感じたようです。

【本紙】 跡を継ごうと思ったのはいつ頃ですか?

白バイ警官になる

【速水】 本当は白バイ警官になりたかったんです。小学校の交通安全教室に白バイ警官がやってきて、色々と教えてくれるわけです。それにずっと憧れてて、大きくなったら白バイ警官になるんだと決めていました。白バイ警官の方に、「白バイ警官になるにはどうすればいいですか?」と聞いたら、「体を鍛えて勉強をして」と言われたので小学2年の時に体を鍛えるために柔道を始めました。その夢をずっと追っていたんですが、高校1年のときに父が病気で倒れてしまったのです。胃を全摘出して、もう水道業のような重労働は厳しいだろうと言われたのです。創業したばかりで、どうしようかと考えましたが、やむを得ず継ぐことを決めました。その時は経済的にも苦しくて高校も辞めざるを得ない状況でもありました。でも、父が倒れたときに、お世話になってた会社の社長がとても親身にしてくれたのです。3人兄弟で姉と妹がいますが、母が看病で付きっ切りになっている間、その社長がうちに来ればいい、と自宅に泊めてくれました。そこで「お前の親父はよく働く。当然、お前も跡を継ぐんだよな?」という話をされました。社長が見舞いの時に何を一番心配してたかというと、私たちの学費でした。私が高校1年で、姉が専門学校で妹も中学生でしたから、一番お金のかかる時期だったのです。当時はそんなに深くは考えてなかったんですけど、高校を卒業したときに色々とお世話になった方たちに恩返しというほど大げさなものではないですけど、それに近いものがあるのだったら、という思いからこの仕事を始めたのかな?と今では思えます。

【本紙】 この仕事について振り返ってみていかがですか?

父が残した人のつながり

【速水】 父はわりと顔が広く、明るい人だったので付き合いは広かったようです。また、人を集めるのが好きな人でした。バーベキューをやったり芋を焼いたりと。そういう時は小森谷八百屋さんの力を借りてました(笑)。そして、残してくれたものは仕事の設備もありますが、なんといっても人と人のつながりです。お客様はもちろんですが、ご近所さんや同業他社の方々など幅広かったですね。水道設備の修理依頼の電話をいただいてもどちらか分からないときがあるんですが、父が仕事でお世話になった方だったり、父が修理したときに「とても丁寧にやってもらったから」等のお話を聞きます。同業他社の方からも「お父さんにはお世話になって、下請け時代は本当によくしてもらったんだよ。代が変わってもそのまま頼むよ」と言われたこともあります。仕事なので、どうしても利害関係が生まれてしまうと思うのですが、利害をなくしたような人間関係を残してくれたと思います。

友達の輪写真

【本紙】 すばらしいお父様でしたね。趣味などは?

 

父趣味はオートバイと山

【速水】 オートバイが好きです。昔ほど大きなバイクには乗っていないですが、50ccと250ccのバイクを持っています。若い頃はカワサキのFXやKHとか乗っていました。転倒したり、足を折ったり色々ありました。今持っている50ccのスクーターはホンダのスカッシュといって、高校生の頃から乗っているから30年くらいになりますよ。もう一台は250ccのスクーターでホンダのフォルッアです。近場の移動は50ccで、遠出の場合は250ccのバイクを使っています。あと山歩きも趣味の一つです。ミーハーなほうで、流行りものに飛びつく傾向があると思います。山歩きも山ガールが流行った頃で、漫画で「岳」があったからですね。元々、山には興味があったので、それがきっかけになった感じです。必要な道具も一式揃えてしまいます。形から入るタイプです。筑波山や太平山、高尾山などに日帰りで妻と一緒に行っています。

【本紙】 ありがとうございました。では、お友達をご紹介下さい。

【速水】 私や妻が公私に渡ってお世話になっている、和食処「喜楽」の倉持寿雄さん、末子さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。ますますのご活躍を期待いたします。(速水さんはとても若々しく、好奇心旺盛な行動派と感じました。水の相談室と名刺に書いてあるとおり、水のことでお困りならご相談くださいとのことでした。)