タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪447号(2013年11月17日発行) 
総合ケースメーカー タカベ㈱
営業設計部 部長 吉田 教順さんへ

年賀状も発売され、年末年始の話題がメディアで紹介されはじめました。読者の皆様には新しい年の計画を立てられている方もいらっしゃることと思います。一年は早いものですね。さて、本日の友達の輪には幸手ひがし幼稚園の中村豊さんからご紹介いただいた吉田教順さんに登場いただきます。

【本紙】 中村さんから野球仲間と紹介いただきました。吉田さんも野球をされていたのですか?

【吉田】(敬称略) 彼とはもう13年くらいの付き合いになります。中村さんの長男と次男を指導していたところからのお付き合いになります。私は組織野球はやっておらず、草野球程度のものです。少年野球は父兄として手伝っていたのですが、スタッフが少なかったので、そのまま残って指導者の資格を取りました。日本スポーツ少年団という組織があり、野球にかかわらず、サッカーやバドミントン、バレーなどのスポーツ指導者の資格を2日間ほどの研修を経て取得出来ます。この指導証がないと、ベンチに入れなかったりします。

【本紙】 どのような勉強をするのですか?

【吉田】 各競技のルールではなく、子どもの育成や健康維持に関する総合的なことです。「スポーツを通じて、心身ともに健康に成長させる」ということに焦点が置かれます。私たちも子どもたちのお手本になる身ですから、律しないといけない部分もあります。おかげさまで毎年、卒団する子もいれば新しく入団してくれる子もいます。卒団した子が中学校で野球なり他のスポーツを頑張ってくれています。一番年長の子で27歳なんですが、たまに会ったりしますし、声もかけてくれますよ。私のポリシーは子どもたちが「吉田というおじさんと一緒に野球がやれて良かった、楽しかった」と思ってもらえるのが一番です。近所の居酒屋さんで教え子と飲んで、当時の話や「子どもが出来たら少年野球に入れろよ」「一緒に指導者やろう」とか私も嬉しいですよ。

【本紙】 タカベさんは総合ケースメーカーだそうですが、ケースがメインですか?

フルオーダーのケース友達の輪写真

【吉田】 こちらに工場を建てたのは昭和41年と聞いております。その前は板橋や台東区で木工レザーといって木製品の楽器ケースなどを作っていました。現在はハードケース、ソフトケースなど、お客様のオーダーでカメラを入れたり、計測機器を入れたり、展示物を入れたりするケースなどを一貫して製造、販売しています。これが80%くらいを占めています。他はバッグなどの縫製品になります。ほとんどがフルオーダーですが大量生産のケースもあります。例えばあるものを入れるケースを1個作って下さいという場合と、それを販売したいので100個作って下さい、という場合もあります。オーダーになるのは、特殊なものを入れるパターンですね。例えばテレビにしてみても、梱包箱が必ずありますけど、それはメーカーから家庭までの通い箱に過ぎないので役目はそこまでです。けれど、テレビの用途ってそれだけではないんですよ。展示会などもありますから、その際の運搬箱はどうするか、という問題が出てきます。ダンボールだと1回、2回も使えばだめになってしまいます。テレビを収納するケースですとか、ノートパソコンを入れるケース、プリンターを入れるケース、はたまたキャスターをつけてください、などですね。

【本紙】 いままでで変わったものってありましたか?

大道芸人に人気

【吉田】 変わっているかは分かりませんけど、人工衛星を入れるケースを作ったことがあります。打上げ基地までの輸送に使われたと聞いております。最近ですと、テレビで3億円事件をモチーフにしたドラマをやる予定の、それに出てくるジェラルミンケースはタカベで作っています。また、AKB48がグリコアイスクリームのCMで使ったケースもタカベで作りました。長さが5メーターのものもありましたね。工業製品で工場に作るフィルターをチャーター便で納品先まで運ぶためのケースです。また、大道芸人さんからの注文も多いですね。いろいろなものを使いますから、それらをコンパクトに収納するためのケースですとか、組み立てたり、分解したりして、パフォーマンスに使うものもあります。プロけん玉師の伊藤佑介さんが使われているのもタカベのケースですし、マギー審司さんが使われているのもタカベのケースです。らんま先生のもそうですし、山口ともさんというパフォーマーの方のケースも作っています。

ドールハウス作り友達の輪写真

【本紙】 吉田さんは物作りがお好きだったのですか?

【吉田】 プラモデルは車が大好きで、飛行機や戦艦などなんでも手を出していました。その後、ミニチェアやジオラマなど作っていました。ミニチェアの専門誌がありまして、一時ドールハウスが流行ったのです。33歳のころにちょっと作ってみようと思って買った部材が余ったりして、それを再利用しているうちにどんどん増えていきました。ドールハウスは1日2~3時間で、1ヶ月くらいで完成しますが、製作途中が一番楽しいです。まず、デッサンから入り自分のイメージからラフ画を起こします。小さなハウス内に家具や備品なども製作します。細かいほど夢中になれますね。どんなパーツを使ったらリアルなものになるか、ある程度のレイアウトを考えないとバランスが悪くなってしまうのです。扉など開けられるように作ってはいますが、若干デフォルメしています。忠実に作る人はとことんまで忠実に作りますから、私は足元にも及ばないです。当時はまだインターネットがなかったので、出来上がった作品を専門誌に掲載してもらっていました。いままで作った作品は自宅の方に飾ってあります。今はお休みしていますが、時間がとれればまた創りたいと思います。

【本紙】 世界遺産が故郷だそうですね?

【吉田】 私の生まれが島根県大田市大森町という所ですが、そこに石見銀山という世界遺産があります。そこが遊び場だったのです。人の手も入っていなくて野ざらしのままで、普通の文化財だと思っていたのが、地域住民や自治体が中心になって、石見銀山を世界遺産に登録するというプロジェクトを創っていったのです。そのときはもうそこを離れていましたが、まさか子どものころに遊んでいたところが世界遺産になるとは思ってもいませんでした。ある意味では「世界遺産で遊んでいた」という自慢にはなります。自分の田舎が世界に紹介されるというのは喜ばしいことです。

【本紙】 すごいところで育ちましたね。では、お友達をご紹介下さい。

【吉田】 美容室を経営されている川島慶子さんを紹介いたします。

【本紙】 ありがとうございました。スタッフの皆さんとこれからもオリジナリティあふれるケースをお作り下さい。タカベさんでは個人様に1台からでも注文を受け付けているそうです。お客様が希望する品を収納するケースならご相談に応じていただけるそうです。大事にしている家宝などケースに保管されてはいかがでしょう?
タカベ㈱ 幸手市槇野地503 TEL 0480(48)1248