タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪459号(2014年5月22日発行) 
夢菓子工房 プレザン・パッセ
店長 細井 由子さん オーナーシェフ 細井 康祐さんへ

新緑がまぶしいだけでなく、紫外線が強くなり日焼け防止クリームが必需品になりつつある今日この頃です。さて、本日の友達の輪には小川測量登記事務所代表の小川哲也さんからご紹介いただいた夢菓子工房「プレザン・パッセ」のオーナーシェフ・細井さんご夫妻に登場いただきます。

【本紙】 お子さんを通じたご友人ということで、小川さんからご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。お店を開店されたのはいつですか?

【細井(由)】(敬称略) 久喜店が2007年の4月17日です。幸手店は元々「テルトル」という主人の父親のお店でしたが、2012年4月17日に店名を変えて2号店としました。主人は幸手で、私は松戸の方でケーキ屋さん等を4店経営している会社の娘でしたからこの仕事は家業ですね。でも、私自身ケーキがあまり好きではなく、後を継ぐ気は全くなかったのです。ですから、短大を卒業して宝石屋さんに就職してしばらく宝飾の世界にいました。ある時、父が経営しているお店の店長が辞めるという話があって、父からも声をかけられ「ちょっとやってみようかな」というきっかけでこの業界に入りました。入ったばかりは、今まで宝石一つで100万円くらいのものを扱っていたのですが、それが100円単位になってしまい戸惑いました。気がつけば業界歴15年目を迎えています。

【本紙】 開店当初はご苦労もあったようですね?

わがままはこだわり友達の輪写真

【細井(由)】 ほとんど苦労の連続でした。生産が追いつかなくて商品が並ばない。資金繰りもそうですね。新商品を出そうと思っても箱がないので、箱を注文しないといけませんし、一言で箱といっても大きさが様々ですから。主人がわがままで既製品にないようなものを作り、さらには「明日出すから帯を作れ」などと無茶を言うのです。(笑)当店の帯は全部手書きで、それをコピーして使っているのですが、主人が要求するものを私が作る感じです。苦労なのかわがままなのか分からないですけど、そのこだわりがあったから今があるのかなと思っています。いまでもそれが続いているのですが。急にこの商品を止めて、これにするとか、同じ商品でも主人が飽きてしまい形を変えて箱に苦労したりとか。(笑)とにかく、当初は身内だけで始めたので、今のように従業員を使えるとは考えていませんでしたし、お店もこんなに大きくなるとも思っていませんでした。オープンからのスタッフも4人いて、本当にスタッフに恵まれて支えられているからだと感謝しています。

【本紙】 「プレザン・パッセ」という店名の由来は?また、幸手と久喜での違いってありますか?

二世代のパティシエ

【細井(由)】 フランス語で過去と現在という意味です。一例ですが、幸手店では「親父のショコラ」と「おこさまショコラ」という2種類のショコラがあります。「親父・・」は主人のお父さんが作り、「おこさま・・」は主人が作っています。そういう意味も含め過去と現在という風にかけています。私は基本的に製造担当ではなく、商品をお客様にどう表現していくかという部分で、パッケージやデザインを考えたりディスプレイをアレンジする担当をしています。商品をお客さんに上手に伝えるようにする、いわゆるプロモーションのような仕事です。あとは、ケーキを作るパティシエがいるので、そのオリジナルケーキ上に絵を描いたりもします。ちなみに主人は幸手店と久喜店の両方を行き来しています。

【細井(康)】 両店は立地も違いますから当然ですが、地域差というのはとてもよく出ます。久喜店のお客様はついで買いが多いですね。例えば、ヨーカードーに続く裏道にお店がありますので、ケーキ屋さんがあるからちょっと買ってみよう、というお客さんが多いですね。単価は低いのですが、お客様の数が多いです。幸手店のほうは住宅街にありますので目的に来店される方が多くて、単価が高いことが特徴です。基本的に販売している商品は同じですが、幸手店のみの商品や、久喜店のみの商品も若干あります。両店とも行き来できるお客様がほとんどなので、久喜店で買えないものが幸手店では買えるとか、その逆もありますので、両方に来て欲しいという願いもあります。幸手店でしか買えないものには父が作っている商品があります。

【本紙】 お勧めの商品ってありますか?

似顔絵ケーキ友達の輪写真

【細井(康)】 特注ケーキですね。お誕生日のケーキや記念日のケーキに、絵を描いたり立体にしてお客様の希望する形で製造するものです。値段は直径15センチのタイプでだいたい5.000円からになります。注文は一週間前には入れていただく形になっていますが、特に急ぎのものがなければ4日前、3日前でもお受けできる場合もあります。ご希望で多いのはアニメのキャラクターや写真を持参されてその写真から絵を描いたり、芸能人の似顔絵ですと、嵐の全員を描いて欲しいというのもあります。桜井君は一番多いですね。苦労するのはスターウォーズのダースベイダーや機関車のSLなどですね。ほぼ黒一色なので、コントラストの調整が非常に難しいです。久喜店、幸手店の両店で扱っています。また、造花の中にキャンディを入れてブーケになっているキャンディブーケという商品と、アイシングクッキーというのですがクッキーに文字や絵を描いたものも人気がありますね。

【本紙】 これからチャレンジしたい夢ってありますか?

【細井(由)】 ケーキの通販をやりたいですね。製造の段階でまだ店舗分すら間に合わない商品もあるので、それらを充実させてからやりたいと思っています。クッキーなどの焼き菓子ならともかく、ケーキ類は配達途中に崩れてしまう可能性もあるのでちょっと怖いですが、最終的には特注ケーキを通販で販売したいと思っています。お店を増やすことは考えていませんが、主人はバイトもやったことなくて、ずっとケーキ屋だったので、違う商売に興味があるみたいです。主人の趣味でスワロフスキーのモチーフをアイロンでTシャツに押し当てて、オリジナルTシャツを作るのですが商売に出来るくらいに上手です。これもいつかはネット通販できればいいですね。

【本紙】 ありがとうございました。それでは、お友達をご紹介ください。

【細井(康)】 家族で親しくしている方で、久喜で革製品を作っているオーパスワンの高田直樹さんを紹介します。

【本紙】 ますますのご繁盛をお祈りします。(オーナーご夫妻はとても明るく楽しい方でした。不定休で10時開店。幸手店は午後7時まで。久喜店は午後8時まで。)
久喜店 久喜市中央1-3-24 TEL0480-24-4211
幸手店 幸手市下川崎315-4 TEL0480-43-4100