タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪462号(2014年7月6日発行) 
カラオケ「えんか道(みち)」オーナー 高橋順子さんへ

梅雨明けも間近の今日この頃ですが、季節の変わり目は体調を崩しやすいので読者の皆様には体調管理に充分気を付けて下さい。さて、本日の友達の輪には中川京美さんからご紹介いただいた高橋順子さんに登場いただきます。高橋さんは中川さんの元マネージャーで現在はカラオケ「えんか道」のオーナーです。

【本紙】 中川さんから、「とても気が利く方で『なんでも手伝いますよ』と言っていただき、マネージャーをやっていただいた方です。絵もとてもお上手で、CD販売時のポップも描いていただき、さらには20周年のときも総指揮をやって下さった方」と紹介されました。どれくらいマネージャーをやっていたのですか?マネージャーって、どんなお仕事なんですか?

【高橋】(敬称略) マネージャーは3年くらいでしょうか。仕事は一緒についていってカバン持ちのような感じでしょうか。コンサートなどではリハーサル時の音響さんとのやり取りですとか、ステージ上での移動できる範囲などの確認もやります。そして打合せした内容や決まった事などを中川さんに伝えるのです。中川さん自身はコンサート当日などはメークしたり着付けたり忙しいので本人に代わって打ち合わせをするのです。

【本紙】 元々、そういうことがお好きだったんですか?マネージャーになったきっかけってなんですか?

主人を亡くして友達の輪写真

【高橋】 いえ、そんなことないのです。歌自体にそんなに興味がなかったくらいですから。ところが、7年前に主人が亡くなってから、なんだかぽっかりと自分の中に隙間が出来てしまったのです。ちょうど仕事を辞めたときに主人が亡くなり、仕事もないし、特にやることもなくて、毎日泣いてばかりいました。実は私には37才になる重度の知的障害をもった次男がいます。施設に入っていますが、頭をかかえる事が多くて、主人が亡くなりその子を育てていく大変さも、私の肩にのしかかってきました。20年近くダンスをしていて、競技選手になる事を夢見て来たのですが、大好きだったダンスもやめてしまいました。そんな私をみかねてか、友達から中川京美先生がやっているカラオケ教室に誘われました。私も気持ちを切り替えないといけないと感じ「なにかをしなくちゃ」と思ったのでしょう。歌なら体を動かさなくてもいいですし、せっかく習うなら、男の先生より女の先生のほうがいいと思ったのです。先生のかざらない人柄に好感を持ち、もう5年経ちました。下手だった歌も先生から「声が前に出るようになったね」と褒めていただくまでになりました。

【本紙】 歌で気持ちの切り替えが出来たのですね。

個人レッスン

【高橋】 そうですね。楽しかったです。みんなで習うのではなく、1ヶ月に1回くらいのペースで個人レッスンで習いました。通っているうちにレッスン仲間の生徒さんとも友達になれたのはとてもよかったですね。そんな中で、中川さんから「マネージャーをやってみない?」と声をかけられたのです。私はもともと消極的な人間で、人の後ろにそっといるようなタイプで、前に出るのは苦手でした。ですが、マネージャーをやっていると、歌手の方って本当に大変なんだなと思うようになりました。特に中川さんは私に対しても目上に話すように接して下さいました。私の歌の先生でもありますし、私が歌っているのも演歌ですから、勉強にもなります。マネージャー時代は一緒に行動するのも楽しかったです。

【本紙】 お店を始めるきっかけってなんですか?

笑顔を誉められ

友達の輪写真

【高橋】 主人を亡くして最初の頃は食べていくのに大変ということで、居酒屋に勤めていました。でも、東北大震災がきっかけになってお店が暇になってしまったのです。居続けるのも悪いと思い「忙しくなったら呼んで下さい」ということでそこを辞めました。その間にどうしようか、と考えたときに中川さんがキャンペーンで行ったことのあるカラオケ屋さんが頭に浮かんだのです。お金もいろいろと入り用な時期だったので、そこに9ヶ月くらい勤めていました。その間に現在のお店の話が出ました。ここはオープンする前はダンスホールだったのです。私はダンスも少しやっていましたので、何度かここに来たことはありました。そういったご縁からビルのオーナーさんに「笑顔が綺麗だから、ここでお店をやってみない?」と誘われたのです。でも、商売をしたことが無いし、お断りはしていたのですが、最終的にやってみようと思いました。歌を習って歌が好きになり、お店を開くまでになりましたので、まわりからは「自分の名前をつけたほうがいいんじゃない?」と言われましたが、飲み屋さんとかスナックっぽい雰囲気が出てしまいそうで、ここは「カラオケ屋さんですよ」というアピールをしたくて「えんか道」という名前にしました。でも、なれない商売で苦労も多く、開業当初は午前10時半から午後11時、お客さんが居れば12時くらいまで営業していたのですが、お店を続けないといけないというプレッシャーと過労から体を壊してしまい、現在は昼の12時から午後5時まで営業しています。いろいろありましたが、お客様が楽しく来て下さるのが一番ありがたいです。

【本紙】 「えんか道」という名前のようにカラオケファンの集まるお店ですね。

開店から閉店まで

【高橋】 入場料が1.000円でソフトドリンク飲み放題、カラオケ歌い放題で閉店まで居られます。食事メニューもありますので、お昼を食べながら歌を歌えるのですが、お客さんも60過ぎの方が多いので、みなさんお昼を食べてからお店に来られます。中川さんのところでレッスンを受けている方もいらっしゃいます。また、カラオケボックスで自分の持ち歌を練習して、ここで発表するという方もいます。歌い終わったあとに他のお客さんから色々とアドバイスをもらうなんてこともよくありますね。また、「豆吉会」という当店の後援会のようなものがあるんですけど、その中での催し物で「なかよしデー」というのがあります。お客様同士で持ち歌の披露をされますが、新曲を練習してきて歌っています。「この曲、誰の歌?」という感じで大騒ぎになります。ちょっとしたヒーロー気分が味わえます。ルールなんでしょうか、最初に歌った人の持ち歌になるような感じです。

【本紙】 楽しそうですね。それではお友達をご紹介ください。

【高橋】 居酒屋時代から常連だった江森造園の江森範行さんをご紹介します。

【本紙】 ますますのご繁盛を祈念いたします。(高橋さんのお店はオープンして今年の8月で2年になるそうです。高橋さんはとても明るい方で積極的に前を向いて歩んでいく姿勢こそ、その秘訣と感じました。そして、小さな店ですがこのコーナーのタイトルのように、友達の輪を大事にしていきたいとお話し下さいました。)