タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪464号(2014年8月10日発行) 
(株)宮崎基工 専務 宮崎 和弘さんへ

連日のように真夏日が続く今年の夏ですね。読者の皆様には熱中症に気をつけてお過ごしいただきたいと思います。さて、本日の友達の輪には江森造園の江森範行さんからご紹介いただいた宮崎和弘さんに登場いただきます。宮崎さんの会社では建設の基礎工事等をされています。

【本紙】 こんにちは。創業されたのはいつ頃ですか?基礎工事が主と伺いましたが?

【宮崎】(敬称略) 父が今から45年前くらいに創業しました。もとは父が建設関係の仕事をしていて、幸手で独立開業したようです。その後、規模を大きくして現在の久喜に移りました。会社名のとおり建物などの基礎を中心に外溝工事や建設関連の工事を請け負っています。基礎工事は木造建築から高層マンションなど、いろいろな工事を行います。地盤がゆるいところなどは、地盤調査屋さんが調べて、そこに杭を打ったり柱状改良など地盤改良をします。柱状改良とは、泥とセメントをかき混ぜて土の中に柱を建てるものです。杭は私たちの業界では杭屋さんと呼んでいる建設業者さんに、岩盤まで杭を打ってもらいその上に基礎を作ります。建物は傾いていないけど、周りのアスファルトだけ下がってしまっているところがありますが、基礎がしっかりしていますが地盤が沈下してしまった典型的なものです。マンションなどでもよくありますね。柱状改良は一般住宅に多いですね。

【本紙】 今までやってきた中で、大変だったなという基礎はありますか?

高所の足場組友達の輪写真

【宮崎】今は「足場屋さん」も普及しているので、基礎は基礎業者、足場は「足場屋さん」と完全に分離されていますが、十数年前は「足場屋さん」が少なくて、当社で基礎をやるのであれば、足場もやるというのが普通でした。昔、ダイオキシンが社会問題になった時期がありましたよね。地元にもダイオキシン問題を専門でやっている会社があって、その関係で全国の焼却炉に出張していたことがありました。ダイオキシン問題に関わる焼却炉の煙突は地上70メートルくらいありました。その煙突に足場を組むのです。人生の中でこんなに怖く感じたことはなかったですね。当時は28歳くらいでしたが、今となっては怖くて絶対に出来ないと思います。最近大変だなと感じたものでは、基礎工事の時に水が出てきてしまうことです。水中ポンプを使って全て吸い出さないと工事にかかれませんし、土地が砂目だったりすると掘ると簡単に崩れてしまうんです。そこに山止めといってパイプを打って山が崩れないように囲ってあげないといけません。こういったことは完全に予想外で、工期も伸びてしまいますし、工費も余計にかかってしまいますから、元請けに状況を説明しなければなりません。

【本紙】 二代目になられるようですが、後を継ごうと当初から考えていたのですか?また、会社のポリシーなどは?

綺麗な仕事

【宮崎】 父親の仕事を見て育ちましたので、建設関係の仕事に進みたいとは思いました。それで、春日部工業高校に進学し建築の道に進み、建物などを作る会社で働きたいという夢を持ちました。希望通り設計事務所の会社に入りましたが、働いているうちに自分がイメージしていたものと違うような感じがしてきたのです。また、思ったよりも収入が少なくこれではやっていけないなと感じました。それで、父親に相談して父の会社に勤めることにしたのです。最初の就活の時には父の会社は考えたこともなかったので、あたたかく迎えてくれた父には感謝しています。他人の飯を食うことで社会の厳しさを学んでこれたのは、今でも役に立っていると思います。会社のポリシーは社長である父に「恥ずかしくない仕事をしろ」と言われています。技術力は当然ですが、現場も綺麗にしろとかですね。基礎が綺麗に出来て当たり前ですし、常にそれを目指しています。

【本紙】 お忙しいようですが、ストレス発散などは、また、ご趣味などは?

道の駅巡り

友達の輪写真

【宮崎】 ちょっと前まではゴルフをやっていました。ゴルフ歴は長いのですがスコアは90前後です。でも、1年くらい前から行かなくなりましたね。ですから、趣味と言えないですね。あえて言うなら「道の駅巡り」でしょうか。妻と行くのですが関東近郊の道の駅を回って物産を買ったりしています。最近はちょっと暑くなってきて億劫になってきたのですが、栃木の田沼の方に佐野ラーメンを食べがてら行ってきました。家族全員が麺類を好きなので、美味しいうどんを食べたくなったら「あそこの道の駅に行って買ってこよう」とか、目的を持って月に1回は必ず行きます。道の駅スタンプというのがあるのですが、その収集手帳も持っています。関東だけで150カ所あります。近場の埼玉、栃木を中心に同じところに何度も行ってるのでまだ20個位しか集まっていません。

【本紙】 道の駅スタンプなんてあるのですね。

休みの活かし方

【宮崎】 私も最初は知りませんでした。どこかの道の駅に行ったときに掲示物で「スタンプブック発売中」というのを見てそれで購入しました。それから道の駅に行くようになって、1年半くらいになります。その土地によって色々な物を売ってますし、足湯などもあったりして面白いですよ。富士吉田の道の駅には富士山レーダードーム館という、富士山の上にある観測地と同じ体験が出来る施設がありました。-5℃、風速13メートルの富士山を擬似体験することが出来ます。今年の正月に行きましたが良かったですね。また、道の駅に行くと必ず野菜を買ってきます。安いですからね。テレビでも道の駅の旅番組がありますが、会社のみんなには「テレビでやる前から私は道の駅に興味があったよ」と言っています。そのたびに「それだけを目当てによく行けるよね」と言われてます。休みの日に、家にただいるというのが好きではなく、なんだかもったいないような気がするのです。それで「道の駅のソフトクリームを食べに行こう」と出かけたりしてます。

【本紙】 夢はなんですか?

【宮崎】 現在請け負っている仕事は父が築いてきたものです。これからは自分のお客さんも増やしていきたいと思ってます。また現状を維持する事も大事だと思います。この業界は二代目が潰す事が多いのです。社長の代から40年以上続いているわけで、その信用を潰すわけにはいきません。

【本紙】 ありがとうございました。それでは、お友達をご紹介ください。

【宮崎】 うちで扱っている車両の燃料でお世話になっている燃料店の小島健一さんをご紹介します。
(宮崎さんには二人の息子さんがいらっしゃるそうですが、ご長男も設計をやりたいと言って春日部工業高校に進学されたそうです。親子三代で同じ夢に歩む姿に創業者の社長も喜んでいるでしょうね。きっと。)