タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪465号(2014年8月24日発行) 
㈲小島商店 自動車部 取締役二級整備士 小島 健一さん

夏休みも残りわずかになりました。宿題に追われている子どもたちもラストスパートですね。さて、本日の友達の輪には宮崎基工の宮崎和弘さんからご紹介いただいた小島健一さんに登場いただきます。小島さんは小島商店9代目で自動車部を作った方です。

【本紙】 こんにちは。宮崎さんから車両などの燃料でお世話になっている方と伺いました。長い歴史があるようですが?

【小島】(敬称略) そうですね。自分の代で9代目になります。ガソリンスタンドを始めてもう50年か60年くらいたったそうです。創業者はなにをやっていたかはわからないのですが、昔はうなぎ屋さんをやっていたとも聞いています。その後、炭や薪などの燃料屋さんを始めて、その後、ガソリンスタンドを始めたようです。そうして、五年前にこの自動車部をスタートしました。現在の燃料店とスタンドに次ぐ業態としては3つ目になるわけです。

【本紙】 9代目ですか。代々家業を繋いでいくというのは大変ですよね。継ごうと思ったのはいつ頃ですか?

小さい頃から9代目友達の輪写真

【小島】私が小さい頃から、祖父に「この家を守れ」と言われて育ってきたものですから、自然と後継者の道を歩んでいました。それで、高校を卒業して、専門学校に進み自動車整備士の資格を取りました。そして、修行のような形で杉戸にある自動車屋さんで5年くらい働いていました。しかし、祖父が亡くなったのをきっかけに、父親から「戻って来い」と声をかけられ、家業に入りました。当初はガソリンスタンドを手伝っていたのですが、将来の展望を考えそれで、父親である社長に相談して、父も私も整備士の資格を持っていましたし、幸い整備工場の場所もあったので銀行に融資してもらって自動車整備工場を作りました。ですから、工場の方は社長とふたりで、板金、整備、車検や自動車の売買もやっています。車種も国産、外車問わず、新車から古い車まで、可能な限り対応します。ただ、今は修理の方が多いですね。今の車は壊れにくいところもありますから10万キロは普通ですし、10年近く乗る場合もあります。けれど、いくら壊れにくいといってもそれだけ長く乗っていれば故障もありますからね。

【本紙】 この仕事を始めてのご苦労なども多いのでしょうね?

孤軍奮闘の毎日

【小島】 通常は私一人でやっていますので、整備や車の修理に関して分からないこと等を教えてもらえない事ですね。ですから、各車種のデーターをメーカーから取り寄せてひとつひとつ調べていかないといけないのです。今の車は電子制御のものも多いのでその意味でも設備投資もかかります。故障箇所を調べてくれるコンピューター診断機というものがあるのですが、こういった機器も高価です。以前は故障があると、考えられる原因を片っ端から探していきましたが、今はコンピューター診断をして最初の当たりをつけられます。原因の絞込み作業が大分短縮されましたので、楽ですね。いま当社にはトヨタ専用のもの、他メーカーと兼用できるもの、外車メインで使えるものを揃えています。こういう機器がないと仕事が出来ないですね。でも、古い車は診断機に対応していないので昔同様、テスターを使ってひとつひとつ原因を調べて直していきます。経験がものを言うので、そういう意味では相談できる仲間がいないというのはやはり大変です。

【本紙】 中古部品もあるそうですね。これからの夢ってありますか?

リビルト部品

【小島】 リビルト部品というのですが、磨耗した部分や欠損した部分を新品状態に直して販売している会社があります。資源の有効活用、リサイクルという観点から見てもいいことだと思います。新品では高くて予算オーバーしてしまう場合は「リビルト部品を使えば予算内に収まりますよ」とご案内します。自動車のシートを始め、だいたいの部品は揃っていますね。夢ですか。ひとりでこなせる仕事にも限界がきていますので、そろそろ従業員を増やしたいですね。出来れば専門学校卒業したてではなく、ある程度の経験を持っている人の方が即戦力になるのでありがたいとは思います。ただ、人を増やせばその人を養わなければならない部分も出てくるのでそういう意味ではまた大変になるのではないかと思いますね。

【本紙】 車に関わるお仕事ですが、車需要が低下してしまうと大変ですね。社長と将来の展望を考えたりするのですか?

サーフィンとスノボ

友達の輪写真

【小島】 自動車も今後は電気や水素の方になっていくと思いますので、その勉強をしないといけないですね。仮にガソリンがなくなっても、代わりのエネルギーが生まれて、結果的に車はなくならないと思います。ただ、その流れに乗っていくためには勉強はやっぱり必要ですね。父とはたまに飲みながら仕事の話をしたりします。親子というよりは、上司と飲んでいる感じです。「これからどうやっていくか」とか、「あれはどうしたらいい」などの話をします。親子で一緒の仕事ですが、日常の話ではなく、仕事の話をしているから上手くいっているのかもしれません。『親子同士で仕事の関係となると難しい』と聞きますが、当社では特に問題なく出来ていると思います。

【本紙】 趣味やご家族で楽しむこととかありますか?お子さんは何人ですか?

【小島】 サーフィンに行ったり、スノーボードに行ったりしています。行く時間を取るのが中々難しいのですが、無理やり作って行っています。この間サーフィンに行ったときは深夜3時頃に出発して、朝早くから海に入っていました。そのときは丁度、地元助町共助会で海水浴を行っていたので、合流しました。でも、基本的には昼過ぎには帰るようにはしています。自宅に戻ってからは子供と遊ぶようにしています。スノーボードは今シーズン15回くらい行きました。春から秋はだいたいサーフィンを楽しんで、冬はスノーボードです。子供は女の子1人と男の子2人の3人です。子供たちはスノーボードよりもスキーが好きなので冬にはよく連れて行きます。

【本紙】 10代目に繋がりそうですね。こちらの自動車部のモットーのようなものってなんですか?

【小島】 改めて言われると難しいですね。工場を作ったときに、「いまある車を大切に」と思った覚えがあります。

【本紙】 ありがとうございます。益々のご繁栄を祈念します。ではお友達をご紹介下さい。

【小島】 先輩の芦葉武尊さんをご紹介します。
(小島さんは明るい好青年で、車の事ならなんでもご相談下さいとの事です。自動車部の営業時間はガソリンスタンドと同じ朝7時~夜8時までだそうですが、緊急時は24時間対応しているそうです。休業日曜。小島商店TEL0480-42-0260)