タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

サイトマップ・個人情報取扱いについて
  • トップ
  • 友達の輪
  • タウンプレスとは
  • タウンプレス最新号
  • 会社案内
  • 特集号
  • 学校新聞
  •  
  • 読売新聞

友達の輪472号(2014年12月7日発行) 
株式会社 大幸興業会長 大塚 辰男さんへ

今年も残すところ一か月を切りました。一年が早いと思っている方がたくさんいらっしゃることでしょう。さて、本日の友達の輪には内田 豊さんにご紹介いただいた大塚辰男さんに登場いただきます。

【本紙】 お仕事の話を聞かせて下さい。

【大塚】(敬称略) 当社の創業は昭和47年で翌年に会社組織にしました。建築関係で鉄筋がメインとなります。私は生まれつき怠け者でして、学校を卒業してから1年くらいぷらぷらと遊んでいました。ところが、兄がこの仕事をやっていて「遊んでいるなら現場に来て手伝え」と言われたのがきっかけです。それが昭和35年、36年くらいです。それから兄が川口の方に会社を作り「2年~3年くらい現場で仕事をやってから会社に入れ」と言われました。そうして会社に入って営業をしたり、集金や図面をもらってきたり、見積もりを取るなどの仕事をやっていたのですが、このまま続けていても兄よりも偉くなれないな、と思ったというのもありますし、またせっかくこういう仕事をしているのだから独立してやってみたいと思い、幸手に戻って独立し、自分で現場を持って、5人~6人の部下と仕事を始めるようになりました。

【本紙】 創業時はどうでしたか?

万事、塞翁が馬友達の輪写真

【大塚】仕事は順調ではありませんでした。独立して仕事を始めたときに、杉戸にある工務店の専務だか常務だかがしょっちゅう遊びに来て「金策が大変だから手形を割ってくれ」と言われ、割ったのですが見事にパンクしたのですよ。あの当時で1千3百万円位ひっかかりました。まだ、会社を興したばかりでどうしようという時でしたが、今度は高速道路をやっていたある建設会社が解散したのです。その結果、鉄筋の残骸が山のように積んであったのを「買ってくれないか?」と頼みに来たのです。当時は4トン車が1台しかなく、買い取るには長さを短く切らなければなりませんでした。社員は全員が反対でした。「買っても積んでおくだけで、使い物にならなくなるだけ」と。だけど、「鉄筋は中まで鉄だから全部使える」と説得し、トン当たり2万5千円くらいで250トン程買いました。こういうことは仕事をしていればあることですし、仲間で手伝うこともあるわけです。また、鉄筋ですから再利用できるものです。すると、今度はオイルショックが起こって日本中が混乱して鉄筋の価格が暴騰して、各工務店が鋼材屋に現金を持って買いに行っても品物がないから買えないのです。そうすると回りの工務店が「あそこに行けばある」と聞きつけて来るのです。ところどころ錆びてはいるのですが、「それでもいいから売ってくれ」と最初は14万5千円くらいで売れました。これにはびっくりというより、ツキだな、という感じでした。おかげで経営も軌道に戻り楽になりました。引っかかったことも、この経験もいい勉強でしたが、それからヤマを張るのが好きになってしまったことは悪いことでもあったかもしれません。(笑)

【本紙】 ヤマですか(笑)その後は?

負けたくない

【大塚】 私は元々仕事が嫌いで、特にこの仕事は、夏は暑いし、冬は寒いし、向かないと思っていました。でも、当時は日本経済座も右肩上がりで、部下の協力もあって調子よくいきました。それで人を増やして、親方を任命して自分の代わりに仕事をやってもらっていました。私も最初は現場に行きましたが、手配が済むとやることがなくなってしまうのです。マージャンを始めたというのもあって、よく仲間と集まっては毎日のようにやっていました。(笑)でも、こんなことを続けているのは衛生的によくないと思って、今度はゴルフを始めたのです。そして、負けたくないものだから一時は1ヶ月に29日、ほぼ毎日のように練習場代わりにコースに出ていました。スコアもいいときは70台まで伸びました。皆川城あたりはしょっちゅう行っていまして、コースは易しくないのですが、あそこに行くとなぜかスコアが戻るのです。1日に2ラウンド回ったこともありますね。以来、ゴルフは趣味として続けていましたが、去年、腰を痛めてしまい、今年の6月以降はやっていません。

【本紙】 ゴルフはやられていないようですけど、他にご趣味は?

日本一周船の旅

【大塚】 趣味というものではありませんが、26年前からライフワークとして、毎朝起きたらすぐにウォーキングを欠かさず行っています。雨や雪の日でも毎朝最低1時間は歩きます。また、旅行も好きでとくに日本一周の船旅は毎年行ってますが、船上でも毎朝ウォーキングをしています。今年は八戸に寄ってロシアのウラジオストックまで12日間で行きました。ウラジオストックはエイペックをやってものすごく垢抜けた町です。全長4Kmくらいの世界一の橋を作ったりしていました。船で寄航した先で観光して、また船に戻るので宿泊は全て船になります。夜のうちに次の場所に移動するので、朝起きるとまったく違う景色になっているのも楽しみのひとつですね。食事も一流のコックさんが入って非常に豪華ですよ。観光はオプションですが、大抵、食事込みのパッケージになっています。日本の船なので換金はできませんがカジノもあります。他にも映画館やショーや落語など退屈しないです。とは言っても10日間くらいがちょうどいいですね。1ヶ月、2ヶ月となると飽きると思います。

【本紙】 印象に残っているところはありますか?

置き引き被害友達の輪写真

【大塚】 印象に残っているといえば7、8年くらい前にロータリークラブの世界大会で行ったイギリスでしょうか。エジンバラで置き引きにあって、パスポートから現金まで盗られてしまったのです。普通ならバックなどは金庫に預けて、現金4万~5万持って出かけるんですけど、そのときだけ現地に着いてホッとしたときに、「観光に行きます」と声をかけられ、そのままバックを持って出てしまったのです。食事中に女房が座っている椅子のところにバッグを掛けておいたのですが、帰ろうとしたときに「バッグは?」となったのです。カードはなかったのですが、現金を盗られ、一番困ったのがパスポートと薬でした。石塚病院の石塚先生に処方箋をファックスしてもらったのですが、処方されたのは帰国二日前で、その間、血圧や糖尿の薬を飲んでいる旅行仲間に分けてもらいました。パスポートは警察に連絡し「ロータリー関係で来ているのだけど置き引きにあった」と話をしたらエジンバラの領事館に連絡してくれ、ロンドンまで行かないと取れないものを、わずか1時間で帰国用の臨時パスポートを作ってくれました。10日間の旅行でしたが思い出深いものでした。

【本紙】 それでは、お友達をご紹介ください。

【大塚】 幸手ロータリークラブで会長を務めている伊藤敦彦さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。ますますのご繁栄を祈念します。(大塚さんに人生を振り返っていかがかと聞くと、やりたいこともやって好きなことをしてきたから満足ですね。ツキはやっぱりあったと思います。と語ってくれました。ご夫婦の趣味となった旅行をこれからも楽しまれるようです。)