タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪484号(2015年6月7日発行) 
さくらの里 野菜の駅店長 小川 悦子さんへ

暑い日が続きますね。太陽がまぶしい季節がやってきました。今回の友達の輪は華道教授の松本浩子さんからご紹介いただいた小川 悦子さんに登場いただきます。小川さんは野菜のソムリエだそうです。

【本紙】 こんにちは。松本浩子さんから野菜のソムリエとご紹介いただきました。野菜ソムリエってなんですか?

【小川】(敬称略) 野菜ソムリエは日本野菜ソムリエ協会が主催する資格です。2008年8月以前はフルーツ&ベジタブルマイスターという資格でしたが、8月より現在の野菜ソムリエとなりました。私は2013年5月12日に資格を取得しました。野菜の駅として主に野菜を扱っていますので、お客様から野菜に関する質問があります。自分としてもきちんとした知識を持って説明することが出来ればと取得しました。野菜の産地はもちろん、生活習慣病や高血圧などに効果のある野菜の栄養成分を覚えたり、色々な野菜の美味しい食べ方などもあります。日頃の仕事が忙しいので、野菜ソムリエとしての色々な活動ができないのですが、今の時期にどういうものが入ってきて、それがどのような栄養があるとか、どのように食べたらいいのか、というのが分かるようになりました。

【本紙】 野菜ソムリエの資格を取得するには試験があるのですか?勉強は?

野菜ソムリエ友達の輪写真

【小川】学校に通い資格を取得するコースもあるのですが、渋谷なので仕事が忙しくて無理だったのです。そこで通信教育で勉強して資格を取りました。半年くらい勉強しました。教材が送られてきますので、それを見ながら自分なりにレポートをまとめたりしていました。「ブロッコリーの良さを活かした料理を考える」という課題もありました。自分で考えて料理し写真に撮り、レポートにまとめるというものです。ブロッコリーが主役ですから、ブロッコリーの味を殺してはいけないし、栄養素も失ってはいけませんし、また色合いも大事です。また、ブロッコリーの栄養素と他の野菜の栄養素を組み合わせることも大事になってきます。野菜によっては良い組み合わせや、あまり良くない組み合わせというのもありますね。このテーマではブロッコリーとグレープフルーツを組み合わせ、トマトを飾りつけにしてワインビネガーで和えました。全部違う種類の野菜を使った料理を8品目分、写真レポート付で提出するというものもありました。特に評価がつくというのものではないのですが、勉強のひとつとして行うものでした。試験はマークシートで実技は課題のレポートになります。でも、この課題をクリアしていないと試験を受けることが出来ません。比較的受けやすいものですので頑張れば取れるものだと思います。野菜ソムリエも現在は全国で5万人以上いると思います。野菜ソムリエは3段階あり、私はジュニア野菜ソムリエです。野菜ソムリエの入門のようなものですね。その次に野菜ソムリエ、そしてシニア野菜ソムリエとなります。シニア野菜ソムリエはメディアでも活躍できるようなもので、日本で100数十人だと思います。野菜ソムリエも2.000名とちょっとくらいだと思います。ジュニア野菜ソムリエは結構芸能人の方も取られていたりしますよ。また別にアスリート専門の野菜ソムリエというのもあり、食育を中心としたもの、美容を中心としたものなど細かく分類されています。

【本紙】 食堂も併設されているのですね。いつオープンされたのですか?お勧めの野菜ってありますか?

戦争で土地まで失い

【小川】 昔、義祖母の親が池袋で米問屋をやっていたそうです。戦争が始まり幸手に疎開してきたそうです。しかし、戦争で米問屋は焼けてしまい、戻ったら他所の人が自分の土地と主張する杭を立てていたらしいのです。それで土地も失ってしまい、とても苦労をしたそうです。生まれ故郷の幸手に戻り、義祖父が幸手近辺でリヤカーに野菜などを積んでひき売りをはじめたのがスタートでした。義祖父から義父へとバトンを繋げて、権現堂の橋のたもとで八百屋店を構えたようです。権現堂公園が出来るということで、現在の場所に移転して平成17年7月23日に、回りの農家さんの協力もあって野菜販売所と食堂の同時オープンしました。今のお薦めは梅でしょうか。梅干しや梅酒、梅のウィスキー漬けなどを作られる方もいますよ。うちのお店でも自家製の梅干しを扱っております。また、トマトが美味しいということで買ってくださる方が多くいらっしゃいますね。品種は桃太郎やファーストトマトです。それと、農家の方が作ってくださる塩あんびんは人気がありますね。毎日作る量が違うので、すぐに完売してしまったり、また午前中で売り切れだったりと人気商品ですね。私は江東区で生まれ育ったので、そういうものがあるというのも、幸手にきて初めて知りました。食堂の方は11時~2時までのお昼だけの営業です。人気は野菜てんぷら8点盛りの天ざるそばが680円(税別)です。ぜひ、お試し下さい。

【本紙】 お米もたくさんありますね。

お米も野菜もいっぱい友達の輪写真

【小川】 この辺りのお米ってすごく美味しいのですよ。この辺はコシヒカリがほとんどです。ブレンドも精米もせず、農家さんが直接持ってきたものを販売しています。精米はお客様自身ということになります。価格は農家さんとの交渉次第になるので、時期によって変動もあります。

【本紙】 ご趣味などは?これからの夢などは?

【小川】 学校給食への納品も行っているので、実質休みがないのです。それで、毎年1回近場で1泊ですが家族で旅行に行くのが楽しみです。昨年は水上に行きましたが、息子2人も免許を持っているので、交代で運転できるのはいいですね。まだ息子2人もついてきてくれますし、今でも家族全員で旅行に行けるのはいいことだと思っています。夢ですか?野菜ソムリエというものを前面に出して、若い方からお年寄りまで来てくださるようなお店にしたいですね。また、野菜関連の講座なども開くことができたらいいと思います。

【本紙】 では、お友達をご紹介ください。

【小川】 うちにささげを買いに来てくださって、発芽玄米を使ってお赤飯やおはぎを作っている竹内京子さんをご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。益々のご繁栄を祈念します。(小川さんはとても明るい方でした。野菜の駅は埼玉県産の農産物を取り扱う「農産物サポート店」だそうで、今年で10周年なのでさらにパワーアップしたいと考えているそうです。年に数回特売も行うそうです。さくらの里・野菜の駅TEL 0480-42-1417営業時間9時30分~18時30分水曜定休・食堂11時~14時昼のみ営業)