タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪485号(2015年6月21日発行) 
のあ夢工房 竹内 京子さんへ

梅雨に入りましたが、蒸し暑い日が続きます。今回の友達の輪は野菜のソムリエの小川悦子さんからご紹介いただいた竹内京子さんに登場いただきます。竹内さんは五霞町にあります道の駅に手造り商品を出品されている方です。

【本紙】 こんにちは。道の駅に出店しようと思ったきっかけってなんですか?

【竹内】(敬称略) 11年前に乳がんを患いまして、それで仕事を休んでいました。その間に知り合いの方が公民館講座の先生で絵画教室に誘われたのです。絵は好きでしたので、この機会にやってみようと思い、絵画教室に入会しました。そして、元々趣味でお饅頭などを作っていたので、絵画教室に持っていったりしていました。絵画教室に来ていた方がそれを食べて、「五霞町の道の駅に出せるんじゃないの?」と言ってくれたのです。ちょうどその頃、「道の駅」が出店募集を行っていましたので、じゃあ、ちょっと説明だけでも聞いてみようと思ったところからのスタートでした。道の駅も今年で10周年になりますから、10年前になりますね。でも、開店日に出品したのですが、翌日から体調不良で1年間休んでしまい、お客さまにとっては初日以降販売されることがなかったので、もしかしたら幻扱いになっていたかもしれませんね。

【本紙】 発芽玄米の商品があるそうですね。発芽玄米とはどのようなものですか?また、使おうと思ったきっかけは?

発芽玄米友達の輪写真

【竹内】発芽玄米というのは、玄米をぬるま湯に何日か浸して発芽させたものです。ただ、あまり芽が出すぎても駄目で、0.5mm~1mmくらいでしょうか。食べている分には気がつかないと思いますよ。子どもがアニメを観ていたときに、私は画面は観ていなかったのですが、音声で「発芽玄米」というのが聞こえたのです。それと、「道の駅」に出品するものは人と違ったものを、とも言われていたのです。そんな中でどんなものかも分からなかったのですが、発芽玄米という単語だけ知って、発芽玄米を自分なりに勉強して使ってみようと思いました。それで色々と実験しました。発芽玄米をどういう風に使ったらいいのか色々試しました。お饅頭なども作っていたのですが、発芽していてもお米はお米ですから、お饅頭にはあのぶつぶつしたものはそのまま使えないと思い、それで粉末状にすることを思いついたのです。でも、それをどうやったらいいのかを考えました。コーヒーミルがあったので、それを使ってみようと思いました。まず発芽玄米を干して乾燥させて、それからフライパンで炒ってからコーヒーミルで挽いてみたら綺麗に粉末になったのです。それをお饅頭に入れてみたのが最初ですね。お赤飯も作っていましたので、それにはどういう風に利用したらいいだろうとも考えました。発芽玄米は普通のお米よりも固いので、そのままお赤飯にして固くなってしまったらどうしようという不安がありました。そこで圧力鍋を使ってみようと思ったのです。圧力鍋で一度蒸してから炊いてみたら意外と上手くいきました。お赤飯はもち米ですが1割の発芽玄米を混ぜています。そうすると、発芽玄米のちょっとした固さが残って食感も良くなるのです。

【本紙】 研究熱心ですね。販売当日の朝作られているそうですね?

早起きして

【竹内】 朝は2時半くらいには起きて、3時くらいから作り始めます。起きてからあんこから全部作っています。道の駅には8時30分には商品を並べないといけないので、毎回ギリギリになってしまってちょっと申し訳ないですね。私の場合はお赤飯なら平日で18パックくらいでしょうか。赤飯稲荷もあるのですが、それは6パックくらいです。それとぼたもちが20パックくらいで、今はお饅頭はお休みして、草もちを作っています。草もちの米は自分の家で取れたお米をお米屋さんで米粉にしてもらったものを使っています。草は国産の冷凍よもぎがありますので、それを取り寄せて使っています。そのおかげで1年通して草もちを作れます。草もちにはきな粉とあんこの2種類があります。でも、草もちは朝に卸す分に間に合わなくて午後になってしまいます。一人では時間が足らないので、納品後に自宅に戻ってきてから再度草もちを作りを始めます。

【本紙】 それぞれの商品名が面白いですね。

楽しいネーミング友達の輪写真

【竹内】 商品名はちょっと遊び心を持たせるようにしています。お饅頭も最初は「元気饅満」という名前でした。これは加工コンクールで賞もいただきました。他に草もちに「万華京」と名づけたり、お赤飯が「寿おこわ」としています。また、五目煮豆は「野菜畑のマーメイド」として、豆とマーメイドをかけています。今は販売していませんが、具が8種類ほど入った五目御飯があります。華やかな感じがしますので「華具八姫」という商品名にしました。また、以前は米粉のチーズケーキも作っていましたが、それを新製品として復活させようと考えています。五霞町特産の八つ頭を摩り下ろしてチーズケーキに加えたものです。商品名もケーキと景気をかけて「ケーキ開福」にしました。(笑)

【本紙】 お仕事が趣味のようですが他に趣味などは?

【竹内】 そうですね。好きなことを仕事にさせていただいてますから、充実していると思います。私が恵まれていると思うのは、回りの皆さんが本当に良い方で助けていただいています。商品を出すにもラベルを書いていただいたり、印刷屋さんやお米屋さんなど、いろいろな方々に助けていただいて商品を出すことが出来ています。印刷屋さんにも無理なお願いを聞いてもらうこともありますし、お米屋さんで粉を挽いていただいたり、また干しが甘かったりするとお米屋さんがきちんと干して粉にしてくれたりもします。他の趣味ですが、ファブリック・ペイントというのがあります。今着ている洋服もそうですが、色々なものに絵を描くものです。

【本紙】 ご自分で着用できるし、デザインを考えるのも楽しそうですね。では、お友達をご紹介ください。

【竹内】 商品に貼るネーミングシールなどを文字デザインして下さる石垣洋子さんをご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。益々のご繁栄を祈念します。(竹内さんはアイデア豊かな方で、商品名も面白いネーミングを付けられています。竹内さんの商品には商標登録した「玄マイケル君」のシールが貼られているそうです。)