タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪501号(2015年5月8日発行) 
劇団ポップコーン 内海 恵美子さんへ

読者の皆さまこんにちは。季節はすっかり春になりました。さて、「友達の輪」も本年2月21日に500名を迎え、その後、過去に掲載した500名の方々を5号にわたりご紹介させていただきました。そして、本号からあらたに600名を目指し、取材して行きたいと思っております。リスタートのトップは「風ある林整骨院」の内海一宏さんさんからご紹介いただいた内海(ウチカイ)恵美子さんです。内海さんは劇団に所属されている方です。

【本紙】 はじめまして。501番目の取材になります。よろしくお願いいたします。劇団ポップコーンとはどのようなものですか?いつからはじめられたのですか?

【内海】(敬称略)  ひまわり幼稚園に在籍する園児のお母さんたちで有志を募って立ち上げたものです。1999年立ち上げになりますので17年になります。子どもたちに「生で演劇を見せてあげたい」という趣旨でした。最初はひまわり幼稚園の公演が中心でしたが、子ども会や小学校や、卒園したお母さんたちから「やってもらいたい」という依頼が増え、それからは色々なところで公演しています。杉戸町の図書館事業として、毎年、カルスタ杉戸の劇場でもやっています。また、杉戸の公民館を順番に回る公演を年1回開催しています。その他、小学校や中学校などから依頼があれば公演に行っています。

【本紙】 劇団には何名で旗揚げしたのですか?

突然、代役で友達の輪写真

【内海】 5~6人だったかと思います。元々、プロの劇団にいた方が2名いまして、その方たちが中心になって最初に作られました。残念ながらいまはもうその方たちは在籍していません。私は途中から参加しました。初演を同じクラスの方が出ているというのでお客として観に行きました。正直、「適当なものなのだろうな」と思っていたのですが、実際に観てみたらとても本格的でびっくりしたのです。それでただの興味本位で「今度、練習を見学させて。」と言っておいた折、2回目の公演に休む人が出てしまい「代役で出てくれないか」と頼まれたのです。「はっ?」という感じだったのですが、団員さんから大丈夫だからと説得されて、出演したのが最初になります。「三枚のお札」という演目でした。怖い昔話ですが、どこかちょっとコミカルなお話です。黒子役で出演しました。

【本紙】 いままでに劇の経験はあったのですか?初演の感想はどうでしたか?

刺激と充実感

【内海】 まったくなかったですね。小学校のときに演劇クラブでちょっとした発表をやった程度です。黒子なので、セリフは少ないのですけど、心臓が口から飛び出るかと思うくらい緊張しまくりました。当時、私は専業主婦で3番目の子が3歳でした。幼稚園に上がるまでは子どもを連れて練習に行き、幼稚園に上がってからはその時間帯に練習に行くようになりました。プロの方が本気で演技指導をしてくれますので、辛いといえば辛いのですが、それがいい刺激にもなるのです。表情ひとつにしても「目が違う」、「そこで瞬きをしてはだめ」、「そこでどうして笑うの」と非常に細かく指導してくれるのです。そういった少しずつ皮が剥がれるように仕上がっていくことで、充実感を覚えるのです。舞台度胸も10年くらい経って、やっとというところでしょうか。

【本紙】 演目はどれくらいあるのですか?台本はどなたが書かれるのですか?

すべて手作り

【内海】 「ソメコとオニ」、「ママの魅力」、「あんちゃんのたんぼ」、「おこんじょうるり」、「まんじゅうこわい」などの昔話シリーズや「春の窓」などもあります。朗読劇もいくつか入っています。台本は既存のものを持ってきて、それをみんなで「あーでもない、こーでもない」と話し合ってアレンジします。音楽は楽器が出来る方が弾いたりCDを使ったりしています。私は主に照明係です。また、背景などを含む小道具、大道具や衣装も自分たちで作っています。演劇ごとやそのシーンごとに背景があるので大変です。「注文の多い料理店」のときはドアを5枚以上作りましたね。7月と12月にはカルスタ劇場で公演を予定しています。7月は朗読劇です。公演案内のチラシなどが目に入りましたら入場料も無料ですのでお越し下さい。朗読劇の場合は演劇と違って、役になりきって台本を読む劇です。

【本紙】 演劇のこれからの夢ってありますか?

【内海】 演劇は1回の公演ですごく体力を使います。普通の会話と違って、観客に発信するものですから、表情ひとつとっても、細かいところまで演技で見せないといけませんし、声も張らないといけません。常にテンションを上げていかないと出来ません。夢ということではありませんが、出来るだけ長く続けていければと思っています。それに、生で演劇を観せることができる機会も少ないですから長く続けたいですね。演劇を観に行っても客席から舞台まで遠いじゃないですか。オペラグラスを使わないとしっかりと観えないこともあると思います。だからこそ、私たちは出来る限り同じフロアでやるようにしています。私たちの振動が伝わる、汗が見えるという演技スタイルを心がけるようにしています。

【本紙】 農業もされているそうですね?

本業は農業友達の輪写真

【内海】 本業が農業です。父と一緒にやっていたのですが亡くなってしまい、それから私とアルバイト数人で一緒にやっています。ゴールデンウィーク前後は田んぼを耕したり、水を引いたりと大変です。頼まれた分も含めて、苗を2000枚近く作らないといけません。連休中はほぼ全てが農作業になり、20メーターのビニールハウスが4つありますが全部苗で埋まります。田んぼも10ヘクタールくらいになります。苗などは植えてしまえばおしまいですが、米作りで一番大変なのは畦と田んぼの雑草の管理です。田は「しろかき」を綺麗に丁寧にやって、そこに除草剤を入れて水を切らさないようにすればあまり生えませんが、「しろかき」がいい加減だと生えてきてしまうのです。草が生えてしまうと、収穫量が減ったり、虫が発生して食われてしまい黒い米粒が増えてしまうのです。

【本紙】 農業の後継者不足と言われていますが継がれるのもすごいですね。

【内海】 子どものころから田んぼでなにかをやっているのが好きだったのですね。

【本紙】 それでは、お友達をご紹介下さい。

【内海】 吉田地区で酪農家をされている伊藤弘子さんをご紹介いたします。

【本紙】 ありがとうございました。農業もお忙しいようですが劇団でも観客を楽しませて下さい。ご活躍を期待します。(内海さんはとても元気な方で、劇団ポップコーンの名の由来を聞くと、ポップコーンのように弾けたい、みんなに弾けているところを見せてあげよう、ということだそうです。)