タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

サイトマップ・個人情報取扱いについて
  • トップ
  • 友達の輪
  • タウンプレスとは
  • タウンプレス最新号
  • 会社案内
  • 特集号
  • 学校新聞
  •  
  • 読売新聞

友達の輪503号(2015年6月4日発行) 
幸手警察署吉田駐在所 野﨑 正稔さん ミワ子さん

青い空に緑がすがすがしい紫陽花の季節がやってまいりました。本日の「友達の輪」には幸手で唯一の酪農家である野崎満浩さん弘子さんご夫妻からご紹介いただきました幸手警察署吉田駐在所の野﨑さんご夫婦に登場いただきます。

【本紙】 駐在所と言う事ですが、ご夫婦共に警察官ですか?また、吉田駐在所はどれくらい前からあるのですか?

【野崎(ミ)】(敬称略)  いえ、違います。私は昔、保育士として仕事をしていまして、最後に障がい者支援施設に勤めていました。異動を機にその仕事を辞め駐在に来ました。警察官である主人はなにかと外に出る用事が多いですし、駐在所にはその名の通り居住の家がついていますので、ここに住んでいる形になります。私も常に駐在所にいることになります。吉田駐在所は明治45年、当時の吉田村の頃からあったようです。その頃は駐在所の場所はここではなかったようで、ここに新しく建ってからは15年くらいになります。私たちは新しくなってから3代目になります。

【本紙】 駐在さんの一番の仕事はなにになりますか?

地域安全推進の会友達の輪写真

【野崎(正)】 当たり前ですけど、「地域の安全」が一番ですね。吉田地区には「地域安全推進の会」というのがありまして、現在62名の地域の人たちがグループを組んでいます。年に何回か事故防止に川を巡回したり、防犯で児童の登下校を見守ったりしています。こういった会は吉田地区のみになります。「地域安全推進の会」は、はっきりとはわかりませんが、「子ども達の安全を見守ろう」、「地域の安全を見守ろう」ということで出来たのではと思っています。名称も正確には「吉田駐在所地域安全推進の会」で、吉田駐在所をバックアップするという面もあったのかもしれません。地域安全推進の会の活動は春と秋の交通安全運動期間中に登校時の立哨指導を行ったり、夏には水難事故防止活動の一環として中川を中心に見回りや看板の補修作業、また、10月頃に下校時の見守りもしています。運営などにかかる費用も会の皆さんが出し合っている会費の中からやりくりしていただいています。ここに来て、駐在所を助けてくれる人たちがたくさんいるということにはびっくりしました。

【本紙】 学校でも活動をなさっていると聞きましたが?

放課後子ども教室

【野崎(ミ)】 吉田小学校には学童保育がないので、私は子ども達の放課後のお手伝いをさせてもらっています。月曜日の放課後には卓球の補助、火曜日、木曜日は和太鼓の指導を行っています。社会教育課が県から委託されているもので「放課後子ども教室」というのですが、以前は土曜日に子ども達が時間を持て余しているということで、遊びの手伝いをしてほしいということから卓球を教えたりしていました。当時の吉田小学校の校長先生から、他になにかやっていることはないかと聞かれて、和太鼓をやっていると伝えたのです。私たちのグループは「わたぼうし」というのですが、校長先生は私たちの公演を見て、子ども達に太鼓を教えてくれないかということになったのです。私が太鼓をはじめたのは20年くらい前の保育士時代のときでした。保育園の子ども達に太鼓の発表会をやることになって、自分たちもたたけないといけないということで、保育士のみんなと習い始めたのがきっかけです。その後、同じ保育園を辞めた人たちで、退職金を出し合って太鼓を購入して「わたぼうし」として活動が始まりました。活動の中心は春日部で、現在、25人くらいでやっています。吉田小学校で太鼓の指導が始まったころは「わたぼうし」の太鼓を貸して短期でやっていたのですが、校長先生が、是非、子ども達に日本伝統文化の和太鼓を伝えて欲しいという事で、PTAと学校側で太鼓を新たに8台買ってくださったのです。太鼓の練習は吉田小の体育館をお借りしてやっています。火曜日が低学年の2年生と3年生、木曜日が高学年の4年生、5年生、6年生。1年生は学校に慣れるということで、1年生は入っていません。参加は希望者ということで現在は約41名になります。全校生徒数は86名ですから半数が参加してくれていますが、少子化を実感してしまいますね。

【本紙】 「放課後子ども教室」は太鼓だけですか?

【野崎(ミ)】 太鼓の他に月曜日が卓球となっています。卓球は16名の子ども達が参加しています。放課後に卓球をやりたい子が残ってやっているという感じです。なかにはその流れで中学になっても卓球部に入るという子もいるみたいですね。

【野﨑(正)】 こういった地域の行事に皆さん積極的に参加してくれるので、我々も出来る限り地域の行事に参加しようという気持ちになりますね。吉田地区にはサバイバルキャンプがありまして、それにも1回目から参加させてもらっています。

【本紙】 駐在所に子ども達も来るようですね。

気軽に寄れる駐在所友達の輪写真

【野崎(ミ)】 そうですね。もう馴染んでしまって、嬉しい事にどこまでが仕事でどこまでが家庭かという区別はなくなってしまいましたね。駐在所に子ども達がよくやってきて、トランプやオセロで遊んだりしますし、夏はかき氷を子ども達と一緒に作ったりもしています。子どものいない私達にとっては吉田の子ども達が自分の子どものようです。子ども達やお年寄りが気軽に入れる駐在所がある地域は理想です。物騒な事件がありますが、ここでは起きそうもないですね。ちょっと前の台風一過のときでしたが、ヤギが脱走したという騒ぎがありました。見つけたのは近所のお婆ちゃんで、捕獲して駐在所で保護していました。他にヘビが出たとか、もしかしたらワニガメかもしれないから見て欲しいというのもありました。結局、普通の亀でしたが、これもこの地域がのどかである証拠ですね。

【本紙】 ご夫婦の共通の趣味などはありますか?

【野崎(ミ)】 主人は地区のソフトボールチームに入っているのですが、太鼓の方も習い始めたので共通の趣味は太鼓になりますね。ただ、主人はどちらかというと叩くというよりも太鼓を運ぶのがメインになっているような気がします。後は自然にたくさん触れたいので山登りを二人で楽しんでいます。

【本紙】 では、お友達をご紹介ください。

【野崎(ミ)】 吉田小学校の斉藤嘉保校長先生をご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。これからも地域のためにご活躍ください。(野﨑さんご夫婦はとても明るい方でした。ご主人は子ども達から熊とブルドックを足して2で割ったというイメージから「くぶさん」と呼ばれ、奥さまは保育士の頃からの「ぶーちゃん」とニックネームで呼ばれているそうです。地域の方々と一体となって楽しく安全な地域ですね。)