タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪504号(2015年7月10日発行) 
さってアフタースクール講師 加藤 史子さんへ

梅雨も残りわずか、今年は猛暑がやってくる予想だとか、暑いのはいやですね。さて、本日の「友達の輪」には幸手市立吉田小学校の齊藤嘉保校長先生からご紹介いただきました「さってアフタースクール講師」の加藤史子さん(旧姓:永島さん)に登場いただきます。

【本紙】 アフタースクール講師ということですがきっかけは何だったのでしょう?

【加藤】(敬称略) 大学を卒業してから4年間県内の私立高校で教員をしていましたが、昨年の3月に結婚を機に退職したのです。退職後は、実家である永文商店に勤めています。しかし、教育に関わっていたいという気持ちが強く、知り合いの方から「アフタースクールの募集があるよ」と紹介していただきチャレンジしました。昨年6月からスタートでしたからタイミングも良く、初年度ということもあって、東中の区域である権現堂川小学校、八代小学校、吉田小学校で実施されました。講師は1校につき3名で、学校の中の図書室などといったお勉強の出来るスペースをお借りして、算数と国語の2教科に絞って、学校の授業に合わせた演習や宿題のサポートをしたりしています。今年度からは週3回から週2回に変わりましたが、市内全部の小学校で実施するようになりました。幸手市のアフタースクールの特徴は保護者の方のお迎えが条件になっています。放課後の時間を使ってやっていますので、安全を考えてお迎えを必ずという条件になっています。しかし、共働きなどでお迎えが出来ないご家庭も増えており、お家で出来なくて困っている子供たちに関してはサポートしきれない点もあります。今後の課題のひとつかなと思っています。

【本紙】 全国学力テストがありますが、例えば4年生時と5年生時での伸びはいかがですか?

苦手を取り除く友達の輪写真

【加藤】 アフタースクールは4年生~6年生の高学年を対象に行っています。学力の差がつきやすい学年で、4年生で割り算の筆算が入ってくるところで苦手になってしまう子もいます。私は高校生の化学を教えていたのですが、そのときに小数の割り算や掛け算が出来ないという子もいました。単純に忘れてしまっている部分もあると思うのですが、昔やったことが定着しておらず、高校生になってそれが出てしまうこともあります。高校受験の課題は出来ていても、小学校でやっていたことを忘れているという高校生も多くいました。小学校のときに基礎的なことをどれだけしっかりと身につけられるかはとても大きいことだと思います。その意味で1年間を通したテストで学力を測っていくというのは定着にも繋がっていくのではないかと思っています。いますぐに結果が出るわけではないですが、アフタースクールでやった結果がそのうちに出てくればと思います。 本紙 アフタースクールで重視していることなどありますか? 加藤 私は学習習慣を身につけることももちろんのこと、底上げをしていかないといけないと強く思っています。小学生のうちから自主性というのを求めても、なにをやっていいのか分からないという子も多いと思います。また、自宅で親が一緒に勉強を見てあげるという家庭環境を作るというのも難しくなっているとも思います。その辺りをアフタースクールで少しでも補っていければと思っています。

【本紙】 先生になろうと思ったきっかけはなんですか?

担任の先生に影響を

【加藤】 高校2年、3年のときにお世話になった担任の先生がいたのですが、当時、新任で入ってこられた先生で、とても熱心な先生でした。その先生に影響されて私も先生になりたいと思ったのです。それ以前は医療関係に勤めてみたいな、と思ったり他の仕事など色々とありました。しかし、どれも中途半端でふわふわしていたのです。なんとなく受験して高校に入ったのですが、そんなだからあまり勉強に身が入らなかったのです。でも、「教師になる」という目標を見つけてからは大学進学もその道に進もうと思い頑張れました。目標を見つけることというのは大きいことだと思います。アフタースクールの子供たちにも、小さな目標でもいいからなにか見つけて欲しいと思いますね。そして、子供たちひとりひとりの可能性を広げ、目標とする将来に繋がるお手伝いも出来ればいいなと思います。今はその根本になるのがお勉強になってしまうのですが、そのお勉強に対する苦手意識を取り除いて、意欲的に自分から取り組む姿勢を身につけるという部分を目標にやっていきたいと思います。

【本紙】 永文商店さんは歴史がありますね。

創業100年の歴史友達の輪写真

【加藤】 もうすぐ創業して100年になります。私には兄が3人いまして、ここに住んでいるのが三男の兄で舞台を中心として俳優をやっています。地域の方とのつながりを大切にしていきたいということもあり、兄と協力して商店の奥のお座敷を使って定期的に落語会を開いています。商店は日光街道に面しておりますので、散策される方に立ち寄っていただき、写真を撮られていく方もいます。4月の桜の時期や、6月のあじさいの時期なども立ち寄って下さる観光の方は多くいます。大手のスーパーに行った方が便利で、安く揃うというのもありますし、分かるのですが商店街ならではの雰囲気や商品もあるので、少しでも商店街を利用していただければと思います。宣伝になりますが当店のお勧め商品は栗橋にある「つむぎや」さんで作られている手造りチーズケーキです。お家でのお茶菓子としてはもちろん贈り物としても最適だと思います。また、お酒ですと、足利で作られているココファームさんのワインがお勧めです。都内では最近見るようになってきましたが、埼玉県内ではあまり見られないですね。あとは朝日酒造さんの越州という日本酒もお勧めです。最近は自然食品にも力を入れていて、スーパーで見られないような商品を仕入れるようにしています。体に優しい安全なものをテーマにやっています。

【本紙】 では、お友達をご紹介ください。

【加藤】 オーストリアのウィーンに留学している中山瞳さんをご紹介します。もうすぐリサイタルがあり一時帰国されます。

【本紙】ありがとうございました。アフタースクールで子供たちに将来の夢を与えて下さい。(加藤さんはとても笑顔が素敵な明るい方で、アフタースクールの子供たちにとってはあこがれの先生なのかなと感じました。また、代々続く永文商店さんは酒屋ですが、ご一家全員がお酒を飲めないそうです。加藤さん曰く「店の商品を飲んでしまわないのでいいかもしれませんね」と。永文商店さんでは、来る7月30日[土]に劇団【柿喰う客】所属の俳優永島敬三さんの「百年らくご会」も開催されます。残席も少々ありますので興味のある方はぜひご連絡ください。永文商店:幸手市中1-7-27 TEL42-0035 定休・日曜、月曜)