タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪515号(2016年12月11日発行) 
有限会社オカムラ(WatchWorks)代表取締役 岡村 佳明さんへ

今年も残すところあと三週間。ボーナス商戦でクリスマスもにぎわう今日この頃です。さて、本日の「友達の輪」には株式会社マジカルプラザの小沼光一さんからご紹介いただいた岡村佳明さんに登場いただきます。岡村さんは宝石・時計専門店の4代目です。

【本紙】 長い歴史があると伺っていますが?

【岡村】(敬称略) 明治33年創業ですから116年近く続いていることになります。私でまだ4代目ですが、元々は武士から質屋のようなことを始めたと聞いています。そして最初に手掛けたのが舶来時計と蓄音機だったそうです。昔は蔵に相当数の蓄音機があったようです。しかし、今の建物を建てるときにその蔵を壊して、蓄音機を廃棄してしまったのです。今ならアンティーク品として価値が出たかもしれませんが当時はボロだったのでしょう。また、レコードも二代目になる祖父が相当持っていたようですがそれも捨ててしまったそうです。父と「もったいなかったね」とよく話していました。初代の頃から残っているのは、ここにある蓄音機の看板くらいです。二代目から時計、宝石、メガネと変遷し、三代目の父からは宝飾がメインでした。そして、私の代になって昔のように舶来時計に戻ろうと考え、時計とイタリアンジュエリーを扱うようになりました。店名も「WatchWorks(ウォッチワークス)」に変えました。有名ブランドの時計ばかりではなく、ヨーロッパにはいろいろな時計があります。

【本紙】 時計もヨーロッパのものが中心ですか?

シュトゥルマンスキー

【岡村】 恐らく時計に興味がないと分からないものばかりだと思います。今度、販売する予定のロシアの時計は私のお薦めのひとつですが「シュトゥルマンスキー」というブランドです。「シュトゥルマンスキー」は正確性という点では他の時計よりも落ちますが、そういったところを欠点ではなく、遊びの部分として、ロシアの時計と思って使っていただくと味が出ると思います。ガガーリンが1961年に宇宙に持っていった時計の復刻版です。私はまだ生まれてもいなかったですね。そういった点でも歴史を感じられると思います。価格帯も5万円から30万円くらいです。また、スイス製の「グライシン」もお薦めブランドです。価格の割りに作りも良く素晴らしいと思います。5大ブランドだと100万を超えますし、なかなか手が出ません。手が出せる範囲内で良い品物を販売しようと心がけています。他に「テッラ チエロ マーレ 」というイタリアの時計もいいですね。地球、空、海を意味していて、それぞれのラインで出ています。イタリアンデザインでスイスメイドの時計でお薦めですし、何より人が持っていない物を持っているというのはいいですね。ちょっと違ったものを持っているというのも優越感といいますか、満足感を得られると思います。

【本紙】 お店ではいろんなブランドの時計を販売しているのですか?

時計好きの店友達の輪写真

【岡村】 メーカーとの契約で正規店として取り扱っています。例えばこの「シュトゥルマンスキー」ですと、決まった本数で販売契約をして取り扱えるのです。「チュチマ」というドイツの軍事時計があるのですが、それを扱っていたのは、当時日本で22店舗しかありませんでした。関東ですと当店と新宿の他店にあるだけでしたから、その時は日本中の方が来てくれました。時計好きのお客様は近隣ですと限られてしまいますが、ウォッチワークスとしてネット販売も行ってから、全国の時計好きに知ってもらえるようになりました。高額商品でのネット販売ですが、今の時代、普通に郵送による販売もあれば、長野や青森の方から遊びがてら来てくれるという人もいます。私は機械式の時計が好きなので、5大ブランド以外にも素晴らしい機械式時計があることをもっと広めていけたらと思っています。

【本紙】 機械式の時計は定期的なオーバーホールが必要になりますね。

祖父が師匠

【岡村】 そうですね。でも、クォーツもそうですよ。ただ、その時期が違うということです。機械式だと3年ごとに必要だとしたら、クォーツは5年くらい大丈夫です。機械式を使っている人は定期的にオーバーホールをしますけど、クォーツの方は壊れてから持ってくる方が多いですね。オーバーホールもこちらでやっていますが下請けにも出します。私が出来るもので、時間があるときは私がここで作業をさせてもらっています。細かい作業ですので、年々と辛くなってきますね。三代目の父はあまり修理をしませんでしたが、祖父はよくやっていました。それで、私も子供のころから一緒に片眼鏡をつけて遊んでいました。本来だったら時計の修理などの学校に行くのですが、私の場合は祖父が師匠みたいなものでした。

【本紙】 NPO法人e.c.o.smileではどのような活動をされていますか?

幸手市全体の子供会

友達の輪写真

【岡村】 30歳から街づくり活動をしている団体に所属していた時に、子供向けのイベントに関わったのですが、各小学校の子供たちが少ないことに驚きました。たくさんの子供たちがふれあえる環境を作りたいと思ったのです。そこで2011年に県営権現堂公園にて、ハロウィンパーティイベントを開催したり、高須賀池公園で日本古来の灌漑用風車を水質循環ように改良して、ホタルの幼虫やフナ、手長エビ等を放し、子供たちとビオトープをつくり、一緒に生態系の勉強をしました。この風車事業は3年計画で行い、環境省が行っているホタル育成企画の認定書をいただきました。今年は少子化もあるので、婚活イベントや埼玉大学の天文サークルに協力してもらい、天体観察も行いました。毎年定番で続けているのは親子でカブトムシを採取する事業です。事業をやるにも予算がかかりますので基本的に会費で賄いますが、実費の数百円いただくこともございます。年会費は1万5千円になります。賛同してくれる会員が市内外に30名ほどになりました。先月から始まったものでは農園事業です。畑に植えるものは最初はペコロスという小さな玉ねぎを植える予定です。冬頃に植えないと、春頃に収穫が出来ないんですよ。収穫の際も子供たちと一緒にやって、その場で焼いて食べるということもやってみたいと思っています。e.c.o.smileとしての将来の夢は幸手全体の子供会のようなものをやりたいですね。もちろん、入る入らない、来る来ないは自由でいいと思っています。ここで0歳から12歳まで、友達を作ったり、色々なことを学んだりして卒業していってもらう形ができたらと思っております。

【本紙】 収穫が楽しみですね。では、お友達をご紹介ください。

【岡村】 NPO法人を一緒にやっていただいている三浦美穂さんをご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。では、お友達をご紹介ください。

【岡村】 ありがとうございました。益々のご活躍をお祈りします。(岡村さんは地域の活性化は子供たちの元気なネットワークと信じてNPO活動に取り組んでいるような印象を受けました。)