タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

サイトマップ・個人情報取扱いについて
  • トップ
  • 友達の輪
  • タウンプレスとは
  • タウンプレス最新号
  • 会社案内
  • 特集号
  • 学校新聞
  •  
  • 読売新聞

友達の輪525号(2017年5月7日発行) 
中一丁目3区区長 小林 一郎さんへ

ゴールデンウィークの最終日、読者の皆様はどのようにお過ごしされたでしょうか?権現堂も葉桜の緑が強い陽射しに輝いています。山羊や新緑を楽しみに散策される方々も多くみられます。近場で一日をゆったり過ごすのはいかがでしょうか。さて、本日の友達の輪は栗原重雄さんにご紹介いただいた小林一郎さんに登場いただきます。

【本紙】 栗原さんとは同級生と伺いましたが?

【小林】(敬称略) 幸手中学校のブラスバンド部の同期で、高校も同じところで、そこでもブラスバンドを一緒にやっていました。私のパートはトランペットでした。お互いに調理関係の道に進もうとしていたのですが、奇縁なもので栗原君とは服部栄養専門学校でも2年間一緒でした。私はアラスカというレストランに就職したのですが、その年が1970年で大阪万博開催年でした。アラスカがポルトガルのレストランと提携していましたので、入社したばかりでしたが、大阪万博のポルトガルパビリオンのカフェテラスに半年間出向きボーイとして仕事をしていました。まだ研修中の身でしたから色々と大変で、私が本来やりたかった調理ではありませんでしたから、同期に遅れを取る形になってしまいました。それでも、今にして思えばいい思い出です。万博から戻っていよいよアラスカで仕事となりましたが、当時は厨房に入れてくれるということもなく、全員がボーイでした。1年間ほどお世話になり知人の紹介で栄養士の仕事を紹介してもらいました。

【本紙】 万博の経験は貴重ですね。調理の道から栄養士になられたのですか?

栄養士の道へ友達の輪写真

【小林】 吉川市(当時は吉川町)に新しく給食センターが出来るので、紹介いただいたのですが、すでに定員一杯で、所長から建築中の庄和町の給食センターを紹介していただき採用されました。私が入った当時は小学校4校中学校2校で7千食近く作っていました。しかし、少子化で今は3千食ちょっとです。栄養士としての仕事は主に献立作成でした。学校給食の予算は限られていますから、献立を考える栄養士の腕の見せ所です。カロリーの基準量も小学校は平均で620カロリーと決まっていますから、予算のなかで出来うる限りの献立を作るのです。「毎年献立を考えるというのも大変ですね」とよく言われますが、基本は繰り返しですから、たまに新しいのを入れようと思ったりもしますけども。私も当然最初から出来たわけではありません。先輩から色々と教わったり、自分で試行錯誤の繰り返しをしているうちに、65歳までの44年間、子供たちの栄養だけを考えてやってきて、一昨年退職し今は地域の区長を務めております。いまは暇つぶしに漢字パズルをやったり、コンサートを行ったりしています。昔からずっと変わらずに続いているのが、音楽鑑賞と映画鑑賞ですね。音楽に関しては、中学からやっていたブラスバンドの影響は大きいですね。

【本紙】 長い間、お疲れさまでした。「食育」という言葉もよく聞きますし、給食は子供たちの成長に大切な要素ですね。音楽や映画のご趣味があるそうですね。

ワグナーに魅せられて

【小林】 食育というと、今は栄養士ではなくて栄養教諭が主にやる仕事ですが、一番大事なのは家庭での食事だと思います。家庭での食生活にもバランスの良い食事をとって欲しいですね。そして、音楽鑑賞と映画鑑賞は昔からずっと続いている趣味ですね。音楽は中学からやっていたブラスバンドの影響が大きいと思います。給食センターの仕事をしている間も30才過ぎくらいまでOBとして、母校にいって演奏していましたし、ブラスバンドOBのなかで特に好きな仲間が集まってバンドも組んでいました。映画も年間最高で60本は観ていました。コンサートも同じくらい行ってましたから、単純計算で120回、3日に1回は東京に通っていたことがありました。特にワーグナーが大好きで、毎年新国立劇場で行われているワーグナーの演奏会には必ず行っています。ドイツに有名なお城のノイシュヴァンシュタイン城がありますが、その近くにバイロイト祝祭劇場という劇場があります。作曲家のワーグナーがルートヴィヒ国王に建てさせた劇場です。バイロイト音楽祭では7月と8月の2ヶ月だけワーグナーのみの演奏会が開かれ、7演目を3チクルスで21回演奏されます。独身のときにこの音楽祭7演目すべてを鑑賞し、感動したのです。このときの「ニーベルングの指環」という楽劇は、一つの物語を4部作として作られたもので、短いもので2時間30分、長いもので5時間に及ぶもので夕方4時から始まり、終わったのが11時過ぎでした。また、バイロイト音楽祭に行きたいのですが、7演目を鑑賞できるツアー企画がほとんどなく、ツアー金額も高く、本当に難しくなってしまいました。オペラには引越し公演というものがあるのですが、昔、夫婦で行ったことがあります。チケット代も高額で、当時1回の料金が4万円で4公演なので計16万円、夫婦で行きましたから32万円もかかってしまいました。

【本紙】 元気に活動されているようですね。何か健康の秘訣はあるのですか?

アスレチック通い

友達の輪写真

【小林】 秘訣ということではありませんが、千間台にあるスポーツクラブに入って30年になります。独身のときはエアロビクスを月16時間くらいはやっていましたね。スポーツクラブに入ろうと思ったのも単純で、筋肉をつけたいというような、若者のような考え方で入会しました。いまとなっては現状維持が出来ればいいという考えですね。週2回で3時間半ですが、実際の運動は2時間くらいで、あとはストレッチやサウナに入って帰ってきます。

【本紙】 結果、30年間病気をしないとかですか?

【小林】 とんでもない。60歳になってから心臓を不整脈で患ってしまいました。手術する前から脈は速かったのです。それは自分でも分かっていまして、医者から脅かされて、手術することにしました。それ以外は特にはないですね。たまに腰を痛くしたりしますけど、それは一時的なものですね。

【本紙】 コンサートや映画などから受ける刺激は健康にもつながるのでしょうね。では、お友達をご紹介ください。

【小林】 同級生の菊地一男さんをご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念します。(小林さんは年齢に見えない若さがあふれた方で定年後の生活も充実されているようでした。ワグナーに魅了され再びドイツでワグナーのコンサートを聴きたいと話されました。)