タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪536号(2017年10月22日発行) 
有限会社山下工務店 1級建築士 山下 直人さんへ

10月中旬から急に気温が下がり、洋服の選択に悩まれている方も多いようですね。体調管理にも十分お気をつけいただきたいと思います。さて、本日の友達の輪は五霞町の司法書士の久松伸一さんからご紹介いただいた山下直人さんに登場いただきます。

【本紙】 代々建築関係のお仕事をなさっているんですか?

【山下】(敬称略) そうですね。うちは祖父の代からやっています。1952年から続いています。三代目に当たるわけですが、子供の頃から作業場で、仕事をしている父の背中を見ていたというのもありまして、物心ついたころには「大工をやるんだ」という気持ちが生まれていました。元々、物作りは好きでした。身近にのこぎりやとんかちなどの道具もありましたので、そういったものが玩具代わりみたいなところもありましたね。子供のころだったので、手を切ったりなどの怪我もしてしまっていましたけれど。(笑)

【本紙】 大工への進路を本格的に決めたのはいつころですか?

大工育成塾

【山下】高校からですね。小山高専に進学して、そこで建築を学びました。大工ではあるのですが、自分の中で設計もやりたいという思いもありました。設計も出来て、施工も出来るという感じです。高専を卒業の時、高専での研究室の先生から、国家プロジェクトの大工育成塾の講師をやるので、いい機会だし育成塾に入塾してみないか?と誘われたのです。その誘いに乗って育成塾に3年間通い始めました。勉強自体は月一回、土日に泊り込みで開催され、それ以外は塾と提携している工務店に配属されました。配属された工務店では最初の1年間は掃除しかやらせてもらえませんでした。それで、掃除の間に親方らの仕事を盗み見したり、仕事の流れなどを把握するようにしていました。本格的な仕事に入ったのは2年目からです。最初にやらせてもらったのは、人目につかないような簡単なものでした。例えば天井の部分でベニヤを貼るような作業ですが、ベニヤを4等分にしてそれを4枚合わせて貼る工事で、その木目の方向を間違えてしまい、その場で作ったものを壊され、やり直せと怒られました。工務店の親方が仕事に対して真面目で丁寧な方でしたので、ちょっとしたことでも怒られていましたが、限られた3年間に現場でたくさんのことを学びました。

【本紙】家業に戻って違いなどありましたか?建築士はいつ取得されたのですか?

祖父の下で三代目友達の輪写真

【山下】 親方のところで学んできたことと、うちのやり方との違いは感じました。最終的な仕上がりは同じですが、そこに至るまでの過程ですね。施工のやり方が違うというものです。同じ施工でも、複数のやり方がある事を考えられたのは良かったと思っています。1級建築士の受験資格は高専を卒業した時点でもらっていたのですが、いきなり1級は難しいとも言われていましたので、まずは2級建築士の資格を取ろうと思いました。5年前ですが現場に入ってしまうと、資格を取るための勉強時間も取りにくくなってしまうので、タイミングとしても良かったのではないかと思います。当時は日建学院に通って平日週に3回、更に土日と通いました。あの頃は朝から晩まで仕事も勉強もしながらやっていました。あれだけ頑張れたのは三代目になるという気持ちがありましたし、また祖父が元気なうちに継いでおきたいという思いもありました。

【本紙】 住宅がメインのお仕事になるのですか?

地元の信用と信頼

【山下】 木造住宅がメインです。建て売りやハウスメーカーなど色々とありますが、うちは純国産の在来工法をこだわりとしています。在来工法は昔ながらの工法で、ツーバイフォーのようなパネル工法ではなく、骨組みが土台と柱と桁で組まれており地震に強い軸組み工法です。特徴のひとつとして、子供の成長に合わせて間取りの変更などがしやすくなります。また、在来工法は昔からある工法なのでコストの面でも他に比べて割り高になることもなく、在来工法を求めるお客様もいらっしゃいます。似たようなもので伝統工法というのもありますけど、それは法隆寺などのお寺に使われているようなものです。手間がかかるため、現代ではあまり使われなくなってしまいました。在来工法はその工法を金物などを使うことによって簡素化し、現代風の一般家庭向きにアレンジしたものと言えます。また、新築ばかりだけでなくリフォームもやっています。最近はリフォームの仕事も多くなりました。ご自宅に愛着を持って、長く住みたいからリフォームをするという方もいますし、工務店自体が減ってきてしまって、いままでお世話になった大工さんが辞めてしまったから、という理由で当社に依頼いただく方もいらっしゃいます。当社は地元で小さくやっている工務店なので、お客様との信頼関係と信用はなにより大事なものです。そして、家が完成したときもそうですけど、どんな仕事もお客様に喜んでもらえるのがなにより嬉しいですね。

【本紙】 お休みにやっている趣味とかありますか?

5人の子供達と友達の輪写真

【山下】 いくつかありますが、夏はサーフィンや家族とのキャンプ、冬はスノーボードをやっています。実はサーフィンを再開したのは最近です。20歳前後のころにやっていたのですが、結婚して色々と忙しくなってしまったので、中断していました。最近、子供のほうも少し落ち着いてきたのでまた始めた次第です。キャンプは子供たちが一番楽しいみたいで、我が家には男の子3人と女の子2人の5人の子供達がいますが、家族だけの時もあれば、友達家族も一緒に参加したりとテント宿泊を楽しんでいます。私も子供の時に両親に色々と遊びに連れて行ってもらったので、自分の子供にも同じように色々な経験をしてもらいたいと思っています。 本紙 商工会青年部にも入っているそうですね。何かイベントの予定とかありますか? 山下 青年部には4年前に入りましたが、今は副部長をやらせてもらっています。自営業の知り合いの方から、人との繋がりを作る意味でも商工会に入ったほうがいいよ、と誘われて入りました。毎年5月の最後の土曜には500匹のホタルを放す「ほたる祭り」が定着しています。これからのイベントですが毎年1月に「夢の教室」と言って五霞町の小学校2校の5年生を対象に、有名なスポーツ選手を招き、講義を聞いて一緒にスポーツをします。子供たちの輝く瞳に夢を与えられたらと思っています。

【本紙】 子供たちにとってはまさに夢の教室ですね。では、お友達をご紹介ください。

【山下】 (有)稲葉自動車の稲葉貴行さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。(山下さんは前向きな3代目の一級建築士さんで、「仕事を頼むなら、山下工務店がいい」と言われるような、地元に信頼される地域一番の工務店を目指しているそうです。家の事ならなんでも気軽に御相談下さいとのことです。)
山下工務店 五霞町冬木1826 TEL 0280-84-0304
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