友達の輪539号（2017年12月10日発行）
和ジアンダイニングKOSHI-KOSHI 狐﨑 宇史（キツネザキタカシ）さんへ
すっかり冬になりました。クリスマスももうすぐ、一年は早いものですねという会話が聞こえる季節になりました。さて、本日の友達の輪は江森州太さんからご紹介いただいた狐﨑 宇史（キツネザキタカシ）さんに登場いただきます。狐﨑さんは東鷲宮で居酒屋を経営されています。
【本紙】 元々、こういったお仕事をやろうと思っていたのですか？
【狐﨑】（敬称略） 私が飲食業界に入ったのが20歳くらいになります。久喜にある「炙り創作料理りょんどる」で一番最初に店長をやらせていただきました。そこから「燦だらぼっち」というお店も経験させてもらいました。最終的に川崎の蒲田のお店で1年半ばかり修行させてもらい、それから独立しました。飲食業界で9年くらいになりますね。
【本紙】 オープンはいつですか？鷲宮を選ばれた理由など？
【狐﨑】2015年2月10日です。私の地元というのもあるのですが、ちょっとした縁もありました。このお店は元々「和ジアン ダイニングKOSHI-KOSHI」という店名で別の方が経営されていました。蒲田での修行が終わって、地元に戻ってきたときに共通の知り合いから「ここで店長をやっていた人が体調を悪くしてしまったんだけど、良かったらお店を見てみる？」とお話をいただいたのです。実家がすぐ近くということもあり、その誘いに乗ってお店を見させていただきました。営業時間中だったのですが、お客様もいましたし、また店内の雰囲気も良かったので、自分ひとりでやって行く分にはいいかな、と思ってお話を受けることにしました。だから、店名も私が決めたわけではなく、そのまま引き継いだものです。ですから、常連の方たちからも、「店長さん変わったね」くらいの感じで受け入れてもらえたので良かったです。
【本紙】随分と思い切りましたね。
縁が取り持つ店
【狐﨑】 そうですね。地元ということで、知り合いもいますからなんとかやっていけるだろう、とは思っていました。料理に関しても、不味いものを作るつもりもありませんし、料理以外で他のお店と差が出る部分は、接客だと私は思っているのです。私と一番最初にお店を立ち上げた当初からやってくれている若い子とだったら、絶対なにがあってもお客さんはつく、という自信はありました。ですから、苦労や悩みといったこともなかったですね。今までずっと楽しくやってきています。接客も好きですし、きちんと真面目にやっていればいいという考えもありました。自論ですが、飲食店って接客の長さで言ったら短いほうだと思います。飲食店は、料理を出して、それをお客さん同士が、私たちを気にせずに召し上がり「これ美味しいね」という会話や表情を間近で見られるのです。おかげで今は、自分で思っている以上に、常連の方も増えてくれたのでありがたいです。
【本紙】 新しいお店を出店すると聞きましたが？
炭火焼肉酒場きつね
【狐﨑】 11月29日に久喜市青毛、久喜新道沿いに「炭火焼肉酒場きつね」というお店をオープンしました。店名のとおり焼肉はもちろんですが、どちらかというと、お酒が飲める焼肉屋さんと捉えてもらえればと思います。あの通りは飲食店も少ないですし、居酒屋はないと言ってもいいくらいなんですよ。そういう物件との巡り合わせも縁を感じます。実はこの店も見てもらえれば分かるのですが、そんなに大きくはないのです。ですから、私ともう一人社員がいれば十分に回せるのです。その中ですごくいい人材がもうひとり増えまして、私を含めて3人になりました。アルバイトを含めると総勢7名になり、人材不足のご時世にうちに来てくれた優秀な人材のためにもなんとかしたいと思ったのです。それで、働く場所を作ってあげたいという思いで始めたのです。私が単純に新しいお店を出したい、というわけではなく、「きつね」のほうはその子達に任せて、私はKOSHI-KOSHIを続けていく予定です。
【本紙】 スタッフにとってはうれしいことですね。
人のことを思う気持ち
【狐﨑】 昔はスタッフを心底思うようなタイプではありませんでした。周りからも人間的に変わったとよく言われますけど、だいぶ変わったと思います。本当に人のことをよく考えるようになりました。雇われていたときはある程度の仕事をしていれば良かったのですが、自分で経営となると当たり前ですけど、全部自分じゃないですか。人にやってもらうくらいなら、自分でやるというところもありますし、何よりも率先して自分でやるように心掛けています。それを見て、何かを感じ取ってくれるのなら良いと思いますね。雇われ店長だったときは、これやっておいて、という感じでしたから、そこの違いに気づけたのは良かったですね。 そして、なによりもスタッフにも恵まれたということですね。私は一緒に働いているスタッフに「休日を楽しむ為に仕事をして欲しい」、とよく言います。お客さんに接客して、笑顔を提供する仕事でもありますから、プライベートが充実していないと素直な笑顔は出来ないと思うのです。その為にも「遊ぶために仕事をしよう」と言っています。飲食業ですので、毎月100万、200万稼ぐことは出来ませんけど、それ相応には稼ぐことは出来ると思うのです。その収入でプライベートを楽しんでもらって、どこそこに行ったとか遊んだという話しを聞けるのは嬉しいですね。
【本紙】 お休みの日などはどのように過ごされていますか？
【狐﨑】 結婚したばかりというのもありますので、奥さんと一緒に買い物したりとか、季節毎にいろんなところに出かけるようにしています。お互いに食べることが好きなので、よく調べて一緒に食べにいったりもしますね。色んなものを食べるというのは、自分の楽しみでもありますし、また仕事の上でも役立ちますね。自分でこれは良いと思えるものがあったら、自分のお店に取り入れたりもします。奥さんも第三者の目線でよく見てくれていますので助かっています。
【本紙】 公私ともに充実されていますね。では、お友達をご紹介ください。
【狐﨑】 ありがとうございました。楽しい店づくりと人づくりをこれからも期待しております。（お店の人気料理は5種類ある自家製チヂミやソイなどで、狐﨑さんご自身がお酒好きだそうでいろいろなお酒も楽しめるようです。また、女性客が多いので梅酒だけでも10種類くらいあるようです。忘年会の季節、貸切も20名位からだそうですが、相談していただければ可能な限り対応していただけるそうです。）
