タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪544号(2018年2月18日発行) 
歯科衛生士 小林 幸代さんへ

立春、節分と季節も過ぎていよいよ梅の開花が話題になってきました。春が待ち遠しいですね。さて、本日の友達の輪は「義語家」の小林麻美子さんからご紹介いただいた小林幸代さんに登場いただきます。小林さんは市内外三か所で歯科衛生士のお仕事をされています。

【本紙】 小林麻美子さんから同級生と伺いました。お子さま同士も同じ学年だそうですね。元々、幸手の方なのですか?また、歯科衛生士のお仕事はどれくらいやられているのですか?

【小林】(敬称略) 生まれは旧幸手病院で、小学校2年生までは両親の家が久喜にあった関係で久喜にいましたが、母方の実家を母が継ぐことになったので、それを機に幸手に引っ越してきました。歯科衛生士は途中に産休などを挟みましたが、二十歳からずっとやっています。結婚した当初は所沢に居を構えていましたので、所沢で子育てをしながら仕事をしていました。長女が生まれてから、4年半くらいは仕事を休んでいましたが、その間に次女が生まれ、その子が1歳半になり保育園に預けられるようになったので、仕事に復帰しました。

【本紙】 歯科衛生士になろうと思ったきっかけってなんですか?

父の仕事を見聞きして

【小林】 父の仕事が旧幸手病院のマイクロバス等の運転手でしたので「人の役に立つ」ということは常日頃から聞いていました。朝早く出勤し、検診の車を運転したり、レントゲン搭載のマイクロバスを移動させたりというのを聞いて「そういう仕事があるんだ」とは思っていました。私自身も病院にかかったときに、すごく親切にしてもらったりしていましたので、その頃から漠然と人の役に立ちたいと思っていたのかもしれません。本当は看護師になりたかったのですが、当時は血液や注射が大の苦手で、とてもじゃないけど出来る気がしなくて諦めたのです。それで、歯科だったらそこまで血液や注射は関係しないのではと思って、歯科衛生士という仕事を選びました。ただ、実際には衛生士の仕事で出血は常に伴いますし、麻酔注射なども見ていますので、結局は医学に携わる以上は避けて通れない道だったのだと思います。今になって考え直してみると、内科等の看護師のほうが出血はそんなに見ないのかもしれない、と思いますね。ただ、もう見慣れてしまったのか、苦手意識はすっかりとなくなりました。

【本紙】 現在複数の歯科医院にお勤めのようですが?

それぞれの歯科友達の輪写真

【小林】 三カ所の歯科医院にお世話になっています。幸手市内では玉木歯科医院とさくら矯正歯科、そして所沢にある所沢市歯科診療所「あおぞら」です。ご縁を感じる部分も多くて、歯科衛生士になって最初に勤めた歯科医が、昔、玉木先生が勤めていたところで、勉強会で何度かお会いしたことがありました。患者さんの気持ちに寄り添ったとても優しい先生で、私の両親も現在、玉木先生のところでお世話になっています。さくら矯正歯科の深山園子先生とは、私が学生時代に臨床実習中に一度お会いしていたことがあり、幸手出身だと記憶に強く残っていたのです。偶然にも幸手に引っ越すタイミングで求人募集があり応募しました。さくら矯正歯科はその名の通り矯正に特化していますので、矯正歯科のみになります。園子先生はお子さんに特に優しい先生なので、患者さんへの歯磨指導などで代わりに怒るのは私たちの仕事ですね。所沢は所沢市の指定管理を受け、所沢市歯科医師会が運営している歯科診療所です。そこは障がい者の方のための歯科診療を毎週木曜日に行っています。その診療の歯科衛生士として、月に2回から3回、下の子が1歳半の頃からやっているので、6年くらいになります。

【本紙】  障がい者の方への治療というのは難しいでしょうね。

障がい者の歯科

【小林】 障がい者の方に対する治療というのは、軽度の方でしたら通常の歯科医にいらっしゃることもあるので、診たことはあったのですが、重度の方というのは初めてでした。最初はすごく戸惑いましたが、自分のスキルアップに繋がるところもありますし、子育て中でしたが月に数回ならそんなに負担にならずに続けることが出来るというのもありました。でも、健常者の方の診療とは異なり、声が出たり、手が出たり、噛んだりと危険なこともあります。どこまで意思疎通が出来るのかなど、その方によって異なります、障がいの程度に合わせながら丁寧にケアするように心掛けています。治療の前に専門医が問診を行い、それを参考に治療計画を立て、専門医の先生か、歯科医師会の先生が担当するかと判断し、治療します。歯科衛生士になったのも人の役に立ちたいという思いからですから、やりがいを感じています。治療の一例ですが、最初は暴れてしまってまったく治療できないこともあるのです。その場合は、患者さんの安全を考慮してタオルで体を巻いたり、ネットで拘束しないといけない場合もあります。それがネットが外れて、タオルだけで出来るようになって、いずれはタオルもなくなって、椅子にスムーズに座るという風になるのです。その過程も嬉しいですし、自分達が信頼されたという喜びもありますね。

【本紙】 素晴らしいお仕事ですね。ノーマライゼーションが叫ばれていますが、幸手にもそういう施設があるといいですね。仕事に子育てに家事といろいろとやられていて大変ですがご趣味などは?

友達の輪写真

【小林】 そう思います。悩まれている方はいると思います。所沢市で運営しているのは所沢市民の方が対象です。この近隣ですと、私が知っているのは草加市と足立区になってしまいますね。障がいをもつ方々を対象に特化している施設は非常に少ないです。幸手と言わず広域生活圏に欲しい施設ですね。仕事と子育てと家事ですが、母もそうなんですが、私も家にこもっていられないタイプなんです。それで、外に出て仕事をして子供と離れていた時間の分だけ子供をより大切に思える気がします。一日一緒にいると、甘えからお互い衝突してしまいます。でも、親がいないのなら、いないなりに子供は一生懸命に頑張ってくれますそういうところを褒めることが出来るのです。そのほうが私としてはストレスがありません。ただ、主婦業の多くは母に頼ってしまっている部分がありますので、私自身も偉そうなことは言えません。趣味は冬にスノーボードをやるので、家族で一緒に行くことが多いですね。それ以外の時期ですと、小林麻美子さんらと一緒にバーベキューを高須賀池公園でやっています。高須賀池公園はB&Gに申請して許可を取れば、火の取り扱いができるのです。少し前にも子供達のお友達家族と大勢でやりました。幼稚園は持ち上がりで3年間ずっと一緒だったので、学校が離れても普通に集まって遊んだりしています。こんな幸手のほこっこり感はいいですね。

【本紙】 家族ぐるみでお付き合いも素敵ですね。では、お友達をご紹介ください。

【小林】 ファニチャーオグリの小栗ひろ子さんをご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。益々のご活躍を期待いたします。(小林さんは三か所でのお仕事にやりがいを感じておられ、その姿勢はとても参考になりました。)


勤務先歯科紹介,br> 玉木歯科医院 幸手市中2-2-13 TEL 0480-42-8885
さくら矯正歯科 幸手市中3-14-4-2F TEL 0480-43-1553
所沢市歯科診療所 あおぞら