タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪558号(2018年9月23日発行) 
中村電設工業株式会社 代表取締役 中村 康宏さんへ

【本紙】 創業はいつになりますか?

【中村】(敬称略) 昭和39年になります。創業者の父は学校卒業後に産経グループの関連会社に電気技師として入社しました。そこで何年か勤めていたときに、仲間内から宝石関係の商売をしよう、という話を持ちかけられて、当時のお金で300万の出資をしたらしいのですが、その仲間に逃げられてしまったそうです。そのお金をどこから用意したのかは分からないのですが、普通にサラリーマンをしていては返済できないということで電気工事の技能を活かそうと創業したのが始まりだそうです。創業時は住宅建設が盛んな時期で、それらの工事を請け負っていたようです。それから少しずつ仕事の幅を広げていき現在に至りました。

【本紙】 後継者として会社に入る以前はお勤めをされていたそうですね。

父の病を知る

【中村】 そうですね。実はある時、父の通っている病院から連絡がありまして、その後、癌であるということが告げられました。当時、サラリーマンをやっていたのですが、母だけでは父の看病も大変なので、仕事を休みながら母に付き添って一緒に病院に通っていました。普段は仕事の話はしたりしないのですが、待合室に父と一緒にいるときに、「仕事は最近どうなの?」と思わず聞いてしまったのです。父は今まで「会社を継げ」とか「電気工事の資格を取れ」とか一切言わなかったのですが、初めてそこで、「そろそろお前がやらないと駄目だろう」と口にしたのです。癌を告げられたときは余命1年と言われていましたので、会社について家族間で話はしていました。誰も継がないのであればたたむしかないという話もでましたが、社員もいますのでそれも簡単なことではありません。それで、父から会社のことを言われたのをきっかけに、自分の勤め先の社長に事情を話し、いずれ父の会社を継ぐことになりますと話したのです。しかし、会社の実情は母から間接的に聞いており、バブル崩壊や小泉政権下での公共工事削減など、厳しい時期も続いていたようで継ぐには他のことも考える必要もありました。

【本紙】 それがPRなどで見かける「住まいのおたすけ隊」ですか?

友達の輪写真

【中村】 当社は木造住宅から始まり、大規模建物の電気工事、そして公共工事もやれる会社に成長していました。しかし、バブル崩壊や公共工事削減など、厳しい時期も経験したようです。会社を継ぐにあたり師匠と仰ぐ人から、「大きな仕事もいいけれど、せっかく地元に会社があるのだから、創業の地で細かな仕事をたくさんやって、地元の人の役に立てることをしなさい」と示唆されました。「鉄砲を売る商売ではなく、玉を売る商売をしなさい」と教えられ、私もそう思うようになりました。その中でなにか出来ることはないかな?と考えていたら、背景が当社と同じ公共工事で成長してきた島根県の大手電気設備工事会社が立ち上げた電気工事の「住まいのおたすけ隊」というフランチャイズにたどり着いたのです。概ね車で20分圏をエリアとして法人個人を問わず電気に関してのトラブルをスピーディに解決するという仕事です。

【本紙】 具体的にはどんなお仕事ですか?

5分間サービス

【中村】 例えば会社や工場で設備や機械が止まってしまうと、生産に影響も出てしまいます。個人のお宅などでは電気が使えないとか蛍光灯が切れたとか、様々なトラブルもあります。そんな時、以前はまちの電気屋さんが駆けつけてくれました。しかし、大手量販店の台頭でまちの電気屋さんが存続できなくなってしまい頼めなくなってしまいました。私たちはこういった電気の困りごとに近いという利点を活かして迅速に出向き解決するのです。「おたすけ隊」は当社では小さな仕事も率先してお受けすることを広く知ってもらうことでもあります。いずれは電気だけではなく、住宅に関わる色々なことを解決できるような仕事も出来るようになって、皆様に喜んでいただきたいと思っています。そして、当社の営業や施工する社員には、工事完了後に5分間の無料サービスをするように言っています。メニューはいくつかありまして、お客さんに選んでもらうような形を取っています。電気工事はどこの会社が行っても同じ明るさですよね。であれば「中村電設に頼んで良かった」と思ってもらえるように差別化を図る必要があるのです。例えば、高齢者の家庭だったとしたら、大きくて動かしにくい家具の移動なども5分間の無料サービスで承ることもありますね。

【本紙】 素敵なサービスですね。これからの夢などはありますか?

社員が会社を変える友達の輪写真

【中村】 もっと会社を大きくしたいという思いはありますね。おかげさまで徐々にですが規模も大きくなってきて、社員数も40名を超えるようになってきました。社員が会社を変えると思っていますので、社員や幹部が成長して当社の役員、子会社の社長になってもらいたいと思います。そしてそこまでに成れるのであれば、お金の話をするのもなんなのですが、サラリーマンとしては年収1千万円は貰えるような会社にしなければいけないなと思います。収入の面だけではなく、気持ちの面でも豊かであったほうがいいと考えていますので、会社の福利厚生として、月に数回は飲み会をやっています。主婦ですと夜の参加は難しいところもありますので、お昼休みを使って美味しいイタリアンを食べにいったりしています。懇親会の費用と社員教育の費用に関しては、どこにも負けないという自負はあります。

【本紙】 うらやましいですね。ご趣味などは?

【中村】 元々、サッカーをやっていまして、観るのもやるのも好きでしたね。ただ、もう年も重ねて実際にサッカーをやるのは難しいですね。子供たちも徐々に大きくなってきていますので成長を見守るのが今の楽しみでもあります。

【本紙】 弟さんが外国でサッカーをやられていますね。

【中村】  数年前に現役は引退していますが、現在はシンガポールで日本人のお子さんのサッカースクールを作りその代表をやっています。弟は色々とアイディアマンで、シンガポールで保育園を作ったり、レストランを作ったりと色々とやっているみたいですね。

【本紙】 創業者のお父様もサッカー好きでしたね。では、お友達をご紹介ください。

【中村】 幸手ロータリークラブでお世話になっている、司法書士の小松原 孔明さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。地域貢献企業としてさらに飛躍されますよう祈念いたします。(中村電設工業㈱はお父様が昭和39年9月1日に創業され社長に就任し、お父様が2014年8月31日に亡くなり、康宏さんが9月1日に社長に就任されたそうです。ぴったり50年というバトンも偶然にしては出来すぎて驚いてしまったそうです。)

〒340-0156
幸手市南3-9-5
中村電設工業株式会社
幸手市上高野2745-2
住まいのおたすけ隊
TEL 0480-42-0731
FAX 0480-43-5450