友達の輪566号(2019年1月20日発行)
益山商事(株)代表取締役 益山 雅男さんへ
【本紙】 二代目と伺いましたが創業はいつですか?
【益山】(敬称略) 姉が二人おりますが、私は末っ子の長男で、仕事を継ぐということ関しては、記憶の中では直接言われた覚えはありませんでした。就職をする段階になって、普通に就職するのか、家を継ぐのか、と考えるようになりました。当時はバブルも弾けて就職も厳しい時代でもありましたし、家業もきちんとやっていましたので、その中で自分を試せる部分もあるのかな?と思って、家業を継ぐことにしました。メーカーに自分の都合を伝えた上で、3年間ほど営業として勤めてから、家業を継ぎました。その時代は、私のような人も多くて、メーカーの方もそれを承知で採用した部分もありましたから、色々と勉強をさせていただいた感謝の3年間でした。この経験がなく、そのまま家を継いだとしたら、右も左も分からない状態で私は上手くやれていなかったと思いますね。当社は昭和38年に創業しました。今年で56年目になりますね。本家が益山材木店でしたから、父が材木店とは違う商売をしたいということで、新しく事業を興したのが創業のきっかけになります。現在の仕事に決まるまでは、スポーツクラブをやりたいとか、駅前で駐輪場をやりたいとか、母がケーキ屋さんをやりたいなど色々な案があったようですが、最終的には材木店にも関連する現在の建具に落ち着いたようです。ですから、創業当時は木製建具を中心に取り扱っておりました。それが時代と共に変化してきて、現在は木製からアルミに変わり、アルミ製のサッシやガラスなどを扱っております。
【本紙】 店内にカタログがたくさんありますね。木製の建具というのは需要があるのですか?
住宅業者の一つ
【益山】 そうですね。それだけ扱い商品が増えてきたということでもあります。クロスなどの見本カタログもありますが、この地域は昔はクロス屋さんが少なかったようで、お客様からの要望でそういった業者を見つけたりもしていました。徐々にクロス屋さんも増えてきましたが、その時の名残りでカタログはたくさんあります。住宅を作ることは多くの業種が入って作るものです。ですから、当社としてはその沢山の業種のなかのひとつに過ぎません。木製の建具については現在でも大手メーカーがユニットとして枠付きのものを出しています。しかし、値も張りますので、新築の建物ではかなり少なくなっています。また、木製は和室につけるものという感覚が強いので、設計士さんが入ったり、またちょっとしたこだわりのある方などが取り入れたりすることもあります。そういう場合は新築ではなくリフォーム時に取り替えることが多いですね。当社も建具屋ではありますが、時代変化と共に取扱商品も増えてしまいました。リフォーム事業での収入の方が現状では多いですね。
【本紙】 二代目として、益山商事をこんな風にしたい、という夢はありますか?
地域密着
【益山】 どの業界もそうかもしれませんが、先行きが分かりにくいところなんですよね。メーカーからも、サッシ屋さんという形で残っていけないのではないか、と言われていますね。建物を新築、リフォームする場合、地元の業者というよりも、だれでも知っているような大手ハウスメーカーで建てるということが増えてきていますから。だから、うちとしては大きな仕事をやっていくよりも、地域に密着して、どんな小さなことでも積極的にやっていくということのほうがいいのでは、と考えています。まだ、はっきりと経営ビジョンが見えていないので、なかなか言葉にするのが難しいところです。30年くらい前に家を建てたところですと、うちでサッシを入れたところもありますので、そういったところからは私のところで直してほしい、という依頼の電話をもらうこともあります。そういうのを聞くとやっぱり嬉しくなりますね。サッシって壊れないイメージがありますが、長く使っていれば歪んだりして隙間風が入ってきたりもします。そういうところの修理や調整は大切だと思いますね。車などの乗り物ですと、ちょっと違和感がしたりすると、お店にいって状態を見てもらったりする方は多いとは思いますが、家のメンテナンスをしないという人は多いように感じます。今の家は50年、100年と持つように作る努力をしていますが、昔の家ですと、30年、40年ほどですからもうちょっと手を入れてあげると、もっと快適に住めるようになると思います。
【本紙】 スポーツマン体型ですが、ご趣味ややってみたいことなどはありますか?
小学生からスキー
【益山】 小学生の頃からスキーをやっています。大学生時代には競技スキーをやっていました。滑降は1回ほどしか経験はないのですが、回転や大回転などに夢中になっていました。スキー経験のない人からすると「しっかりとやっていたんだね」というくらいのことはやっていたのではないかと思います。合宿なども長野や菅平をはじめ色々なところを転々としました。大学時代のサークルとしては全国的な大会にもちょいちょい出たことはあります。上を目指して頑張っている人達ももちろんいましたが、上位に食い込むには程遠かったですね。北国で子どもの頃から真面目にしっかりとやってきた人達と、私たちのように学生時代に夢中になった人達との差というのは凄いものがありますね。私のスキーライフは練習はしっかりとやって、スキーを楽しむという感じでした。実は妻と出会ったのもスキーサークルで出会いました。子どもが出来るのが遅かったので、妻と二人でずっとスキーを楽しんでいましたね。今年のお正月もスキーに行ってきました。1歳の娘をスキー場デビューさせてきました。上の娘は6歳で、もうボーゲンで滑ってこられるくらいですね。今後が楽しみです。色々と早めに経験させていけば、一緒にリフトに乗って滑ったりということも早く出来るようになると思います。やってみたいこととは違いますが、子どもが出来て嬉しくて、今は本当に可愛くてしょうがないんですよ。一緒にいる時間も増やして、子育てを妻と一緒に楽しんでやっていければいいなと思います。
【本紙】 子どもは宝ですね。では、お友達をご紹介ください。
【益山】 幸手小学校入口にある大村庵の二代目太田真宏さんをご紹介いたします。
【本紙】 ありがとうございました。ご商売の繁栄を祈念します。そして、子育ても楽しんでください。(益山さんはとても温和な感じの方でした。地域に根ざしたご商売を大事にしたいという理念はこれからの少子高齢化時代にふさわしいと思いました。)
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