タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪568号(2019年2月17日発行) 
合資会社 横山製餡所四代目 小島 正貴さんへ

【本紙】 4代目だそうですが、創業はいつですか?餡子製造がメインなのですか?

【小島】(敬称略) 記録として残っている中では昭和29年になります。創業のきっかけは定かではないのですが、ひいおじいさんが始めたのが最初と聞いています。当社はその名のとおり餡子製造のみの会社です。製造している餡子は、こし餡とつぶ餡にしろ餡です。主に幸手市近郊の和菓子屋さんに卸しています。和菓子やさんに卸すだけでなく、お店では個人様への販売も行っております。営業時間は、個人宅ですので朝9時くらいから夜7時くらいまでで、お休みは基本的にはありません。

【本紙】 製餡のみですか、原料の小豆にはこだわりがあるのですか?製造工程は?

餡ひとすじ65年

【小島】 さすがに製餡だけというのは昨今の状況ですと、事業としては厳しくなってきていますね。今までのやり方も大事ですが、他の方法も模索していかないと生き残るのは難しそうです。原料のつぶ餡の小豆は北海道産のものを使用し、当店のこだわりとして、他に国内各地の小豆をブレンドして使っています。現在、今年74歳になる三代目の父と私の二人で作っています。製造工程はシンプルですが温度や時間など細かい管理の中で、まず豆を煮、煮た豆をすり潰し、それを最後に濾していき、濾した餡の水分を切るためにプレスします。これで、生の餡子の完成となります。この過程で砂糖などの調味料を入れることを想像する方もいらっしゃいますが、基本的に生の餡子にはなにも入っていません。当社では原材料としての生の餡子を作っていますので、そこからの味付けは各和菓子屋さんによって変わってきます。生の餡子は和菓子店などの販売店向きですが、それ以外に個人様へ向けた味のついている餡子も置いてあります。個人様への販売は大抵量り売りですね。例えば1キロですと、税込み1100円になります。

【本紙】 餡子の需要は年末年始に多いイメージですが、昨年、今年の年末年始はお忙しかったですか?一度にどのくらい製造されるのですか?

朝早くから300kg友達の輪写真

【小島】 そうですね。おかげさまで年末はお餅用などで買いに来られる方が増えます。餡子は年末年始をはじめ寒い時期でないと需要は伸びません。その時期以外ですとお盆とお彼岸によく売れますね。現在は落ち着きましたので、製造は一回で300kg造っております。製造以外のときは和菓子店などへの配達や他の仕事をやっています。ただ、配達している餡子は和菓子店で仕込みに使われ、味付けはそれぞれの和菓子店などで行いますから、出来る限り早い時間に配達をしないとなりません。和菓子店では10kg、20kgとご注文をいただきますので製造してもすぐなくなってしまうことも少なくありません。

【本紙】 製造以外の時間を活用してPTAの会長もされているようですね。

PTAで地域密着

【小島】 さくら小学校のPTA会長を務めています。昨年からですが、大橋動物病院の大橋さんから引き継ぎました。PTA活動は毎年大きな変化はありませんが、さくら小では希望者に対して「漢字検定」を推奨しています。「漢字検定」は今まで越谷などの試験会場に受験しに行かなければなりませんでした。自分たちのさくら小学校で受験出来たら受験者も増え、漢字の勉強の励みになるのではないかと考え、さくら小学校を試験会場にしてもらおうと活動しました。その結果、本年度、さくら小を会場に試験が行われ99名が受験しました。二回目は夏休み中の8月を予定しております。まだ始まったばかりですが「実施してもらって良かった」などの反響をいただいています。あとは日程などの要望もありましたので、その辺は今後の調整次第ですね。うちの子どもも受験したのですが、タブレットに入れる漢字検定アプリを使って勉強していました。時代は変わったなと思いましたが、受験前よりは少し漢字に強くなったように思えます。

【本紙】 PTAで思い出に残っていること等ありますか?また、さくら小を自慢するとしたら?

あいさつは苦手友達の輪写真

【小島】 思い出とはすこし違いますが、私は挨拶が苦手です。入学式や卒業式であいさつをする分には用意してある原稿を読めば済むのですが、運動会などの挨拶は原稿を用意するわけにもいかず、ちょっと苦労した思い出があります。先生方からも「会長、フリーズしていたよ」と言われるくらいですから、相当に緊張していたのでしょうね。でも、そういったことを気楽に言ってもらえるくらい、先生方とはフレンドリーに接することが出来ていましたので、それはそれで良かったと思います。さくら小は運動会で応援合戦があるのですが、そこで応援団長を務めることが子どもたちにとっては憧れのようです。自分のチームを大声で応援することも、自信に繋がっていると思います。子どもたちが積極的にそういったことをやってくれるのは、私としてもとても嬉しいことと感じます。また、昔は学年ごとに壁のようなものがあったように感じたのですが、ここ最近ではそういったものもなくなってきたようにも感じます。

【本紙】 ご趣味などはありますか?

【小島】 今はもうやっていませんが、18歳くらいの頃からサーフィンをやっていました。杉戸にサーフショップがありましたので、その影響もあったのでしょうね。今は趣味らしい趣味というものはないのですが、しいて言うならアウトドアでしょうか。近所に住んでいる友人がアウトドア好きで、よく誘ってもらって一緒に行っています。あまり同じところには行かないのですが、茨城県の太子(だいご)というところは設備が整っていますし、近くにスーパーもあるので、初めてキャンプに行くのならお勧めできると思います。私も最初の頃は荷物がパンパンになるくらいでしたが、今は慣れてきましたので、持って行く荷物も随分と減ってきましたね。キャンプの醍醐味はなにもしない時間ですね。木々に囲まれて、焚き火を眺めているとなんとなく落ち着きます。普段、仕事などに追われている人にこそ、お勧めしたいと思います。また、車の運転が好きなのでキャンピングトレーラーでどこかに旅行に行ってみたいですね。最新のものは高いので中古で良い出物が見つかれば嬉しいです。

【本紙】 楽しみですね。では、お友達をご紹介ください。

【小島】 さくら小学校の安藤康浩校長先生をご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。これからもおいしい餡子をお造り下さい。(小島さんはとても落ち着いた方で、四代続く伝統の餡子作りを継承するマイスターと感じました。餡子は日本伝統の甘味には必需品ですね。)

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