タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪572号(2019年4月28日発行) 
幸手市立南公民館 館長 落合 由紀夫さんへ

【本紙】 藤沼先生は高校の先輩だそうですね。

【落合】(敬称略) そうです。教師になりたての頃は、市町村が違いましたので、あまり存じ上げなかったのですが、幸手市に来てから知り合うようになり、校長会でご一緒させていただきました。

【本紙】 南公民館の特徴や利用される方は?

【落合】 南公民館には体育館施設もあり、利用の一番多いのはバドミントンサークルです。他にバレーボール、フロアカーリング、太極拳、バレエのレッスンなどにも利用されています。フロアカーリングは、その名の通り、床で行うカーリングです。ストーンに車輪がついており、それを実際のカーリングのように放ってやるのです。昨年からフロアカーリングの団体さんに利用いただいてます。床があれば出来るようですが、それなりの長さが必要で、南公民館だとコートが3面取れるそうです。私もフロアカーリングというのは初めてで、どうやって転がるのだろうと思っていました。氷と同じようなコントロールは出来ないようですが、フローリングでもストーンを曲げたりコントロールはできるようです。

【本紙】 文化的な活動なども盛んですね。館長になられて、ご自身の発想でやられたことなどありますか?

チャレンジ友達の輪写真

【落合】 利用者は茶道や人形劇、合唱、絵画、陶芸、料理、語学、ストレッチ系の体操などをやっています。昨年の5月からですが、上高野小学校、さかえ小学校、西中学校の3校で始めたのですが、ひとつの学校につき1ヶ月期間で作品を展示したのです。県の美術展や書初め、硬筆などの展覧会の子どもたちの作品や絵画や工作などを学校側に何点か選んでいただき展示しました。そうしたら、保護者の方はもちろん、おじいさんやおばあさんも、孫の作品が展示してあると聞いて来館してくださるのです。学校でも同様なことはやっているのですが、保護者の方はともかく、おじいさんやおばあさんは行きにくいようなところがあるみたいですね。逆に公民館だと出入りも自由ですので、気軽に入りやすいようです。市の教育長さんも子どもにもっと公民館に関心を持ってもらおうと思っているようですので、名称をつけて子どもの作品を常に展示できるようにしたいですね。

【本紙】 公民館が新しいスポーツなども紹介したりしているそうですね。

おむすび型ボール

【落合】 「さいかつボール」と言うスポーツですが、ビーチボールのようなおむすび型ボールで、バレーボールに近いスポーツです。バレーボールはノーバウンドでボールを受けますが、これはワンバウンドしてから受けるのが特徴のひとつです。ボールがおむすび形ですので、どこに飛んでいくのか予想しにくいのです。そこで、上手い、下手が緩和されますし、ボール自体が柔らかいので恐怖心もかなり抑えられます。このスポーツは市の社会体育の指導員さんからお話があり、体育施設があるから南公民館でやることになりました。それで参加してくれた方が楽しんで、サークルが出来たのです。スポーツは健康にもいいですね。私は大学から軟式野球をやっていました。その前は卓球でしたが、野球を始めようと思ったのは、卓球は室内競技で、天気の良い日に屋内にいるというのが嫌になってしまったのです。気分転換という意味もあって、卓球から野球に転向したのです。ポジションは最初、センターで、後からキャッチャーになりました。学芸大や電機大などの軟式リーグがあって対戦していました。3年生の秋には念願のリーグ優勝を果たして、先輩を送り出せたのは忘れられないです。キャッチャーの強肩のことを今はキャノン砲と言いますが、私はガンキャノンのようなものです。(笑)

【本紙】 ガンキャノン?ガンダムがお好きなのですか?

ガンダムから学ぶ友達の輪写真

【落合】 好きですね。小学生を教えるときの共通話題というのもありますが、私個人としてもアニメが好きです。担任を持っているときは卒業時期に「天空の城ラピュタ」を観せたり、ガンダムの映画第3作「めぐりあい宇宙編」を観せたりしていました。私としては道徳に繋がるのではないかと思っています。ラピュタの主人公パズーにしても、ガンダムの主人公アムロ・レイも、成長という点で見ると、小学生から中学生へと変わる成長に繋がるのと思います。ガンダムというとロボットに目がいきがちで、それも間違いではないと思いますが、それらに関わる人達の成長物語として捉えるのも面白いと思います。私の独りよがりもあるかもしれませんし、実際に子どもたちがどう思ったのかは分かりませんが。ただ、単にアニメを観せっぱなしにするということはなく、それを観た後に感想などを書いたり、アニメを観たもの同士で思ったこと、感じたことなどを話し合うと、また違った結果が生まれるのではないかと思います。今のご時勢にやったら、ちょっと怒られるかもしれませんけどね。でも、当時も、やるべきことをきちんとやって、最終的に時間を取れるようにしてやっていました。もう30年くらい前の話です。放課後にもよく子どもと遊んで、とても楽しかったですね。その子どもたちが、私の退職記念に、家までドローンを持ってやってきたのです。「なんでドローン?」と言ったら、「先生はこういうのが好きだろうと思ったから」と言うのです。確かにラジコンなどで遊んでいたこともありましたから、子どもって、そういうのをきちんと覚えているものですね。同窓会を2回開いた教え子たちで、そのあとに退職記念の会まで開いてくれ、嬉しかったとともに教師冥利に尽きました。

【本紙】 教育に人生の多くを費やされましたが、座右の銘などありますか?

【落合】 「今頑張らずにいつ頑張る」という思いはあります。高校の修学旅行で京都の大仙院に行ったのですが、そこのお坊さんの話を聞いたときに、その通りだと思いました。結果ではなく、過程が大事だとも思うのです。例え結果が失敗だったとしても、そこまでの過程をしっかりと覚えて、次に活かしていけば必ず成功すると思います。小学校の卒業式の送る言葉にも似たようなことを話した覚えがあります。

【本紙】 今、頑張る、大切ですね。では、お友達をご紹介ください。

【落合】 元校長先生で社会教育指導員の藤井健治さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。まもなく、平成も終わりますが、令和元年もご活躍下さい。(落合さんは子ども好きな元校長先生で、ガンダム好きな館長さんでした。)


幸手市立南公民館
幸手市上高野1194
電話0480-43-6053

南公民館開館時間
月曜~土曜日 9時30分開館、21時30分閉館
日曜・祝・祭日 9時00分開館、17時00分閉館