タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪582号(2019年10月6日発行) 
幸手宿観光ガイドの会 会長 中島克恵さんへ

【本紙】 中島さんは街のガイドを行っているという事で、幸手の歴史にお詳しいようですが、幸手がご出身なのでしょうか?

【中島】(敬称略) 元々は東京の練馬区に住んでおりましたが、平成7年に香日向に引っ越してきました。あちこちのモデルハウスを見に行き、私が越した家は香日向で最後の分譲住宅でした。周辺の環境や家の間取り、夫の通勤なども合わせて検討しました。それで、香日向が一番条件に当てはまり選びました。母の実家が栃木なので、そこから幸手は比較的近いというのも理由のひとつになると思います。ご近所の方も同世代ということもあり子供の年齢も近いので、香日向に馴染むのはそんなに大変ではありませんでした。幼稚園の時は役員会のあとに役員仲間を自宅に招いて自分で焼いたケーキを振舞うこともありました。思い出すと、大変だったというよりも楽しかったという印象が強いです。

【本紙】 お子さんに関わる活動に積極的に参加されていたのですね。

【中島】 娘が私立の中高一貫校に進学した時は、クラスの役員になりました。地元と違うので、保護者会で顔を合わせても会釈しかしないことが普通でした。私のクラスだけ保護者の懇親会を開いて親睦を深めました。学年が変わりクラス替えになっても、色々な方から「(懇親会やるときは)私も呼んで」と言って貰いましたので、皆さんが楽しんで参加してくれていた、と嬉しくなりました。まず、自分が楽しんで回り人も一緒に楽しんでくれるのが何より嬉しいです。ただ、娘が大学に入学すると保護者の交流は無くなりましたので、自宅にいる時間が多くなりました。大学卒業の頃になり、娘は建築学科を専攻していましたので、卒論は幸手の古民家の現状をレポートでまとめました。幸手中央商店街で今も営業している古民家を選び出し、室内を見せていただいた上で間取り図をかき、どの様に部屋が配置されているか現状はどのように使われているか調査するのが目的で、6軒のお宅に協力していただきました。調査の段階で古民家のご主人に連絡をして見学したい、という旨を伝えたところ、「旅館あさよろずのご主人に聞いてください」と言われ娘が連絡してみると、あれよあれよと言う間に一緒に街を盛り上げていきましょうとなり、NPO日光街道幸手を感じる会に娘共々入会していました(笑)

【本紙】 街を調べているうちに、街の歴史をテーマにしたNPOに入会されたのですね。

【中島】 そうですね。娘と一緒に古民家を回らせていただく内に、古民家の建物の造りや街並み・歴史に興味が湧いていき、気がついたらNPOに入会、そして「幸手宿観光ガイドの会」の立ち上げに関わり、会長になってしまったということでしょうか。

【本紙】 幸手宿観光ガイドの会はどのような活動をしているのでしょうか?

幸手宿観光ガイドの会友達の輪写真

【中島】 街の歴史をテーマにした観光ガイドを行っています。定例のガイドコースは夏を除いて、毎月第4土曜日頃に市内の史跡を巡っています。幸手は古くから交通の要衝で、鎌倉街道が通っていた事から源頼朝や静御前の話が伝説として残っていますので、それらを伝えながら街の魅力を感じていただき幸手市のイメージアップを図るというのが主目的です。

【本紙】 ガイドの依頼を頼む場合、どちらに連絡すればいいでしょうか?

【中島】 市役所の商工観光課に連絡していただければと思います。 開催スケジュールは広報さってに載っていますので、参加されるのは市内の方が多いのです。9月から11月の3ヶ月は、埼玉県内の日光街道沿いにある6つの宿場町を舞台とした「六宿スタンプラリー」を開催していますので、この期間は市外や県外の方が多く参加してくださいます。真夏の頃は、さすがに炎天下の中での街あるきが困難ですので、屋内でプロジェクターを使った映像による街あるきを行っています。敬老会やサークルなどへの出張開催の依頼も受けています。それをきっかけに私たちの活動を知り、幸手に興味を持って、街歩きに参加してくれる方もおられます。

【本紙】 街のPRにつながる活動は市外に向けてという印象がありますが、まずは市内からなんですね。

【中島】 子供の頃に神社の境内で遊んだ、という思い出があっても、その神社の歴史については子供時代には興味を持たないし知ることもないと思います。でも、年月を経て、そういった事に興味を持たれて参加される方もいらっしゃいます。また、こちらとしても参加者の方から初めてお聞きする話も多く、そういった意味では相互での勉強になっています。こちらでは知りようのない裏話が聞けるのは面白いですね。そうして聞いた話を、前置きをした上で次の人に伝えたりします。歴史が好きな人もいれば、四方山話が好きな人もいますので、そういうところからまた話が広がり楽しんでいただける街あるきをしたいと思います。

【本紙】 ガイドの会のメンバーは何名いらっしゃいますか?

【中島】 現在は20名です。2017年1月に結成されましたが、その時は15名でした。昨年のボランティアガイド養成講座で5名が加わり大幅な増ではないですが、着々と増えていって、嬉しいところですね。メンバーそれぞれに得意分野があって、町であった色んなことを知っているメンバーもいれば、戦国時代の頃まで遡れるメンバーもいます。また、桜まつり開催時は駅前で権現堂までの道案内をしていますが、英語と中国語で対応できるメンバーもいます。また、手話が出来る方もおります。観光のこれからを考えると、多言語が扱えるようになるのはいいことですが、やさしい日本語と笑顔を心掛けたいですね。

【本紙】 中島さん個人として、今後挑戦してみたいことはありますか?

市民活動に今は夢中!友達の輪写真

【中島】 今はガイドの会の事ばかり浮かんできます。ガイドの会で色々とやりたい事がどんどん生まれてきてしまいます。ガイドの会の他というと、パソコンサークルもやっています。2011年に立ち上げ、会員は17名でシルバークラブの中のサークルなので皆さん高齢者です。2時間くらいパソコンを触って勉強したあと、30分近くお茶を飲みながら寛ぎますが、私も含めてメンバーの方の貴重な息抜きの時間になっています。ですから、楽しかったのでまた来週皆に会いたいと思えるサークルを目指しています。NPOにガイドの会、そしてパソコンサークルと活動しているので、ほかには考えられないですね(笑)

【本紙】 充実しているということでしょうね。では、お友達をご紹介ください。

【中島】 同じガイドの会にいる書上謹次さんをご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。(偶然、幸手に引っ越してきたことで、歴史に詳しいプロフェッショナルになった中島さん。何事にも積極的に楽しく取り組む姿勢が、今の成功につながっていると感じました。)


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