友達の輪590号(2020年2月2日発行)
久喜市長 梅田 修一さんへ
【本紙】 市長になられて何年になりますか?また、現在の心境などは?
【梅田】(敬称略) 1年と10ヶ月になりますね。4月でちょうど3年目に入る事になります。心境ですか。やはり重責を強く認識するようになりました。私の判断する事が、そのまま久喜市の市民サービスに直結しますし、将来の久喜市の状況に変化をもたらすという事で、慎重に様々な政治判断をしなければなりません。難しく重要な仕事ですが、やりがいも非常にある仕事だと思っています。
【本紙】 色々と公約を掲げていたと思いますが、手応えが出てきたものはありますか?
健幸スポーツ都市
【梅田】 今年は久喜市も合併して10年を迎えます。一体感のある新市を目指して、オール久喜の体制で次の時代に向けて進もうという時期でもあります。オリンピック・パラリンピックもありますので、市民の健康寿命を伸ばしていきたいと考え、スポーツ・運動を普及させて、健康的な都市づくりを目指したいと思っています。合併十周年記念式典の時に「健幸スポーツ都市宣言」をさせていただきます。「けんこう」も漢字では「健幸」としました。意味としては、健やかに幸せにスポーツをやって、結果的に健康寿命を伸ばしていくというものです。平均寿命も伸びて、高齢化も進んでいますから、人生90年、100年の時代をより健康的に快適にやっていこうというもので、議会の方でも全会一致で通して頂けました。そして、新しくスポーツ振興する専門の課を四月に設置する予定です。
【本紙】 新部局ですか?どのような部局でしょうか?
新設!スポーツ振興課>
【梅田】 様々なスポーツイベントの誘致・開催であったり、スポーツインフラの整備など、スポーツに関する様々な事を行う部局です。もちろん、その中にはスポーツによる健康維持も含まれます。先月末まで2名枠で、今までスポーツを頑張ってきて、それを活かしたいという人材を全国から求めていました。応募もきているようですが、スポーツを続けながらでも大丈夫なようにしてあります。イメージとしては、マラソンの川内選手のような感じですね。
【本紙】 素敵なアイディアですね。公募されたのですか?市長もマラソンがお好きですよね。
【梅田】 アイデアは一応、私ではあります。これからは多様な人材を集めないといけないというところもありますからね。私は相変わらずマラソンをやっていますよ。年末に栗橋の関所マラソンというのに出走させてもらいました。第1回目で新しいマラソン大会です。全国から1000名近くのランナーが集まりました。距離は5キロ折り返しの10キロコースです。コースは利根川の河川敷に管理用道路というのがあるのですが、その一直線の道路を走りました。下流でも上流でもどっちでもいいのですが、今回のコースは上流に向かうコースでした。見通しの良い一直線のスピードコースなので、トップは10キロを29分で帰って来ました。箱根駅伝と同等のスピードで驚きました。このコースは距離を伸ばし放題なので、今後はもっと距離が延ばすかもしれませんね。
【本紙】 市長のタイムはどうでしたか?久喜マラソンもありますね。
オリンピック聖火リレー
【梅田】 48分でした。ただ、私はスターターとしてピストルを撃ってから、最後尾スタートでしたので、スタートしてすぐは渋滞してしまい、中々スピードに乗る事が出来ませんでした。後半折り返してからはまくっていきました。久喜市では今後、久喜マラソンと栗橋関所マラソンのふたつになります。久喜マラソンは3月22日開催で、5キロコースとハーフマラソンで5000人定員です。ハーフマラソンでは若干敷居が高いところもあるようで、3キロコースと合併10周年にあやかり10キロコースを設けました。枠も1000名増やして6000人になりますので、大いに盛り上がるのでないかと期待しています。また、久喜マラソン前の3月8日に合併10周年の記念式典があります。10周年の記念事業として、1月12日にマラソン解説でお馴染みの増田明美さんの講演会をやらせていただきました。こちらも900名の市民にご来場いただけました。また、昨年から、プロスポーツ誘致にも力を入れています。去年は女子バスケットのトップリーグの試合と越谷アルファーズというチームの試合を行いました。今年は卓球をやってみようと考え、リーグ戦最終節の誘致に成功しました。T.T彩たまの公式戦を2月に毎日興業アリーナで開催します。2試合ありますが、張本選手が所属している木下マイスター東京と沖縄のチームに来てもらう予定です。また、4月に20年ぶりの大相撲久喜場所を行う予定です。さらに、オリンピック聖火リレーは鷲宮神社をスタートとした2.8キロのほぼ久喜市内のコースでありますので、なんとしても成功させなければと思っています。
【本紙】 今年の久喜はスポーツ満載ですね。スポーツを活かしたその先には、なにかお考えなのでしょうか?
中核都市を目指して
【梅田】 今年は合併10周年で一区切りの年ですが、久喜は東日本大震災の被災自治体に指定されているので、合併推進債が使えるように、市長に就任してすぐに延長手続きを行い、10年の延長が特例として認められ、新市の基本計画を20年目まで延長させていただく形となりました。それで得られる財源を活用して、合併の総仕上げを残り10年でやってきたいと思っています。例えば、合併前に各市町にあった文化会館や図書館、保健センター、給食センターなどは統廃合されずにそのままですが、実際に統廃合するとなると難しいところもあります。まず、その第一弾として、来年7月完成予定で新しい給食センターを作っています。次に考えているのが現在、3ヵ所で稼動中のゴミ処理場で、6年くらいでひとつに集約したいと考えています。合併推進債は、合併効果として、施設などを集約するといった事に使える財源です。スポーツ施設でも、プールなどの集約も考えていかないと思っています。ごみ焼却施設で発生する熱を使って、隣に温水プールを設置するという手もありますね。このような循環型の公共施設がこれからのスタンダードになっていくものと思います。
【本紙】 夢が描けますね。久喜市の魅力が増しますね。
【梅田】 そうですね。魅力を高めたいですね。久喜市は鉄道や高速道路に恵まれ、非常にポテンシャルの高い地域だと思います。この久喜市を埼玉県東部の中心的な役割を果たせる中核都市として導いていきたいと思います。これからは単独の自治体で様々な行政サービスをフル展開していくというのは難しいと思うのです。久喜市がリーダーになって、周辺地域全体の発展に導けるような、広域でのまちづくりに貢献できるような一歩踏み込んでやっていきたいですね。
【本紙】 楽しみですね。では、お友達をご紹介ください。
【梅田】 昨年市長になられた幸手市長の木村純夫さんをご紹介します。
【本紙】 ありがとうございました。(梅田市長は市長就任とほぼ同じくしてお子様が生まれました。お忙しいようで、子育てにはなかなか時間が取れないそうですが、公私ともに大黒柱としてご自身の健康維持のため、毎朝7時位に10キロ走っているそうです。人生100年時代を目指した活躍に期待します。)