タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪610号(2020年12月20日発行) 
在宅医療ケア・らいふ株式会社スタッフ 松本 いち子さんへ

【本紙】 星さんとはどんなご関係ですか?介護福祉関係のお仕事をされていると伺いました。いつからやられているのですか?

【松本】(敬称略) 星さんとは、昔、星さんがバイトしていた居酒屋に行ったことがあり、それ以来、親しくさせていただき、一緒に旅行に行ったりしています。星さんのサロンにもお世話になっています。私は現在、医療保険対応の在宅医療の仕事についています。患者さんが通院することなく、ご自宅に訪問して医療マッサージを受けることができるものです。私は主にドライバーと事務をやっています。始めたのは2014年からです。たまたまこの仕事の求人募集が目に入って、こんな仕事があるというのを初めて知って、人の役に立つ仕事だなと興味を持ったのです。以前はヘルパーをやっていましたので、介護についての多少の経験はありました。それでも、まったく同じというわけではありませんでしたが、戸惑いというものはほとんどなく、逆にやりがいのある仕事だと思っています。医療なので、医療保険も使えますから、保険証で本人負担が一割ならば、一割で治療を受けることが出来ます。今でこそ、久喜や古河でちらほらと見かけるようにはなりましたが、私が始めた2014年頃はほとんど知られていなかった仕事だと思います。

【本紙】 どのような症状の方が多いのですか?在宅医療の受付はどうされているのですか?

医師の同意のもと友達の輪写真

【松本】 マッサージやリハビリを受けている方の症状としては、体の痛みのある方や、寝たきりの方、歩行困難な方、着替えや食事や入浴が困難な方、手足の筋肉にマヒや関節拘縮がある方など、医師の同意により医療マッサージが必要な方です。年齢層としては高齢者の方が多いですね。症例としては、脳梗塞で麻痺になってしまった方や、拘縮してしまって動けなくなってしまった方などが多いです。そういった方のところへ行って、マッサージを行い、リハビリによって機能回復のサポートをしています。受付については在宅医療を希望される方がチラシを見て電話をしてくるケースもありますが、ほとんどがケアマネージャー経由での紹介になります。介護保険と誤解されることもありますが、当院は完全に医療保険となっています。ですから、国家資格を持っている施術者しかいません。私の仕事は、施術者の送迎と治療院の事務です。当院は加須市と春日部市と蓮田市、上尾市、群馬県太田市に拠点を設けており、私も施術者と共に広範囲に動いています。一日7件から8件の施術を行っております。

【本紙】 訪問医療ということですが、コロナの影響はありましたか?

訪問医療の良さ

【松本】 メイン層が高齢者ということもあって、第一波の時は相当に仕事が減りましたね。こちらが行かないとなると、マッサージやリハビリを受けることが出来なくなって、悪循環となってしまうことは分かってはいるのですが、状況が状況でしたから、無理強いをすることも出来ませんでした。第二波になると、患者さんのほうも状況に慣れてきたというのもあったのかと思います。施術するにあたってはマスクや手指消毒の基本は徹底しました。ドライバーもリハビリの補助がない限りは車で待機するということにしました。コロナ対策として自分たちで出来ることは可能な限り実践してきたつもりです。コロナに関わらず週に3回の訪問医療でのマッサージを楽しみにされているという方もいらっしゃいます。こういった方々の声は励みになりますね。

【本紙】 週3日も訪問医療は可能なのですか?

【松本】 医療保険なので、極端に言ってしまえば週7日でも大丈夫なのです。ただ、訪問に関しては1日に1回となります。高齢者の方が多いですから、誰かが訪問してくれるというのが、良いのだと思います。話し相手にもなれますから、体だけではなく、心のケアも出来ているのであれば、うれしいです。

【本紙】 なるほど、一人暮らしの方などはお話しするだけでも具合がよくなると聞いたことがあります。お休みの日に気分転換やご趣味などはありますか?

ぐちゃぐちゃケーキ友達の輪写真

【松本】 パンやケーキを作ったりするのが好きですね。クリスマスケーキなんかも作ったりしますね。今年のクリスマスはチョコレートケーキを作ってみようと思っています。

【本紙】 お菓子作りはどこかで習ったりしたのですか?

【松本】 いえ、ネットで作り方を調べたりしての独学になります。もちろん、最初の頃は失敗だらけでした。最初は炊飯器で作るケーキから始まったのですが、それがまったく上手くいかなかったのですよ。目分量で作ったようなもので、ぱさぱさでちっとも美味しくないのです。子供たちにも「まずい」とはっきりと言われるくらいでした。初めて作った時は、大雑把にやったものですから、形にもならずぐちゃぐちゃなものが出来上がりましたね。ケーキ作りは普通の料理と違って、途中で味見したり、目分量で作れるものではなく、きちんと計量しないとダメだと気付いたのです。さらに、焼く時間や温度も関係してきます。そこに気を付けるようにして2回、3回と繰り返していく内に段々と美味しく作れるようになっていきました。それで、お友達の誕生日に、頼まれてもいないのに、自分で勝手に作って持っていたりしました。性格的におもてなしをするのが好きな方なんです。

【本紙】 喜ばれるご趣味ですね。他に何かやっていることなどはありますか?

【松本】 実は去年、父が亡くなりまして、家や土地などを相続したのです。父は昔、農業をやっていたようですが、晩年は畑でのみ耕作していました。その父の畑で白菜やブロッコリー、三つ葉、大根などを作っています。どこかに卸すというものではなく、自分たちで食べる分ですね。たくさん採れると言えば採れるのですが、やっぱり父のようにはいかないですね。私はまだまだ始めたばかりなので知らないことだらけです。ただ、仕事先での相手が高齢者の方が多く、農業経験者の方もいますので、色々と話を聞けて自分の勉強にもなっています。今年1年目でしたが、ケーキと違って、きちんと作れて収穫出来ました。

【本紙】 農業経験者の方からお話を聞けるのは良いことですね。では、お友達をご紹介下さい。

【松本】 あらい整骨院、指圧院の新井義文さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。これからも、訪問医療にご尽力下さい。(松本さんは明るい方で、高齢者の方と触れ合う、現在のお仕事を楽しんでやられているようでした。)