タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪612号(2021年1月24日発行) 
田舎はちみつ あかぼっけ代表 松沼 孝行さんへ

【本紙】 ハチミツ屋さんをされているとご紹介いただきました。いわゆる養蜂業でしょうか?また、あかぼっけという名称の意味はなんですか?

【松沼】(敬称略) 一般的に知られている養蜂業は、花の開花に合わせて、南から北へと巣箱を移動しながら蜂蜜を収穫するものですが、私の場合は移動せずにこの地で近隣の四季折々の花々から蜜を採取する定置型の養蜂業になります。2005年の春に、当家の庭木に巣別れしたミツバチが引っ越してきたのです。そのミツバチが集めた天然のハチミツに魅了されたのが養蜂の始まりです。春になると権現堂の菜の花や桜の花をはじめ、梨や桃、5月頃からは、アカシヤ、柿、みかん、ゆず、6月になれば栗、ラベンダーやクローバー、夏には向日葵や百日紅、秋にはコスモス、蕎麦、お茶の花などの花々からミツバチが蜜や花粉を集めてきます。月ごとに移ろうハチミツなのでキャッチコピーとして「ミツバチが集めた季節のしあわせ」というものを掲げています。4月から10月まで7種類の季節ごとのハチミツに、なにも足さず、なにも引かず、自然そのままの商品をモットーにしています。今の冬の時期はミツバチは越冬しています。「あかぼっけ」の由来は、実はこの地の字名です。赤法花と書いて、「あかぼっけ」という地名です。今は住所に表記しませんが、この名がとても気に入ってます。

【本紙】 素敵なネーミングですね。

独学で勉強友達の輪写真

【松沼】 そうですね。私は昔から犬をはじめ動物が好きなので、色々と飼育もしていました。海水魚やサンゴまで育てていました。ただ、これが3.11の地震でダメになってしまいました。地震で水槽が倒れてしまい、部屋中水浸しにもなってしまったのです。長期の停電でサンゴが死滅してしまいました。その後はミツバチから採蜜する蜂蜜の方がメインになりました。友達、知り合いに好評で、地元の野菜と一緒に道の駅に出品してみたら、予想以上に評判が良くそれで楽しくなってきた感じですね。独学でミツバチの生態や、ハチミツについていろいろ勉強しました。余談ですが、ミツバチは女王バチを中心にコロニーを形成し、働きバチが蜜や花粉を集めてくることはご存じの方が多いと思います。実はコロニーにはあまり知られていない雄バチがいます。雄バチは女王バチに産卵させるために交尾をする役割だけで存在します。残酷なようですが、雄バチは役割を果たすと死んでしまいます。はちみつの採取にも働きバチの仕事が関わっています。集めてきた蜜は、水分が多いので、働きバチが一晩中羽を震わせて熱を発生させ、水分を飛ばし完熟のハチミツになります。本当に働きものです。そのはちみつを私たちは明け方一番良い状態で巣箱から採取するのです。

【本紙】 ハチミツは、どこで買えるのですか? 今後の夢のようなものはありますか?

オンライン販売

【松沼】 ハチミツは店でも販売していますが、オンライン販売もしています。ここ数年リピーターの方も増え、五霞町のふるさと納税の返礼品にも選ばれ、おかげさまで販売量が増えています。オンラインのご注文であれば、いつでも対応できますし、日中は妻が店にいてくれるので店頭販売もしております。はちみつについては、最初は趣味のつもりでしたが、日々忙しくなってきて、一年中ミツバチと暮らしてます。銀座にある茨城県のアンテナショップでも取り扱っていただいております。また、いろいろなイベントにも出してもらえるようになって、嬉しい限りです。ハチミツは、1本120グラムで1380円(税抜き)になります。この地で採取された季節のハチミツがありますので、ぜひ、ホームページをご覧ください。今後の夢ですか?今は蜂蜜そのものを売っていますが、それだけではなく蜂蜜を加工した商品も売っていければと考えています。第一段階として、蜂蜜みかん飴というものを作りました。筑波に福来みかんというのがあるのですが、それをドライに加工している業者さんがいまして、そちらとコラボして作ったものです。五霞の道の駅等で320円(税抜き)で販売しています。ハチミツは喉にいいので、子どもたちが「喉が痛い」というときは、舐めさせています。

【本紙】 パンフレットにハチミツの化粧品が載っていますね。キャッチコピーもご自身で考えられているのですか?

楽しいものづくり友達の輪写真

【松沼】ハチミツの巣蜜を配合した化粧品を作りました。蜜蝋がなにか、食品以外に使えないかなと思って模索していました。うちの家族は肌が弱い人が多いので、最初は石鹸を試してみたのです。それがすごくしっとりして、保湿も良く家族から好評でした。それで、商品化も出来るのではないか、と思ったのです。それで、化粧品メーカーに委託して作ってもらっています。「洗う・潤う・補う」という基礎化粧品の3点をハチミツを使用して、植物・果物のエキスをふんだんに使った商品となっています。おかげさまでリピーターも増えてきました。石鹸で2,400円、ローション120mlが3,400、クリーム100gが5,500円と、すべて税抜価格となっています。コピーも考えます。ただ、薬事法が難しいですね。ハチミツ、植物成分の良さを伝えたいので。その辺は自分で調べたり、製造メーカーの方と話し合って決めたりしています。また、商標を取ったりロゴを作ったりもしています。他の商品との違いや信頼・品質という意味でも大事だと考えています。難しいところもありますが、楽しい部分でもあります。

【本紙】 夢が広がりますね。では、お友達をご紹介ください。

【松沼】 お店においてあるテーブルや椅子を作っていただいた、家具職人をやっているすがま工芸の須釜則夫さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。「田舎はちみつ・あかぼっけ」の無添加、非加熱の生ハチミツに期待します。(松沼さんはとてもおおらかな方で、ハチミツを通してクリエイティブな商品開発に取り組む姿勢を強く感じました。)


田舎はちみつ あかぼっけ
〒306-0315
茨城県猿島郡五霞町小手指723
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