タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪614号(2021年2月20日発行) 
ごはんのお店 彩花 代表 藤沼 彩絵子さん オーナー 成子さん

【本紙】 こちらのお店はいつ開業されたのですか?

【藤沼】(敬称略) 1995年11月から営業しています。開店当初は今工事をしている道路の向かい側にお店がありました。2010年に堤防工事に伴い今の場所に移動しました。このお店は私の両親が始めたお店で、私が跡を継いだ形になります。今は定食メインの食堂ですが、両親が始めた当時はそばやうどんがメインで、そこに定食があるというものでした。現在の場所に移ってから、美味しいごはんを主にメニューを作ろうということで、定食やごはんに合う料理やおかずを提供するようになりました。生姜焼きやバラ肉丼は昔からやっているものですが、他のメニューはこちらに移ってきてから新しく加えたものが多いですね。お薦めメニューというわけではありませんが、当店はお米には自信があります。我が家は江戸時代から代々続く農家です。このお店も手をかけて収穫した美味しいお米を提供しよう、という思いから始まったものです。だから店名も「彩花」だけでなく、あえて「ごはんのお店」とつけています。ハムカツ目玉焼き定食というメニューがあるのですが、ハムカツという響きに昭和の懐かしさを感じるのか、注文される方も多いです。

【本紙】 藤沼さんはお店を継ぐ前は何かされていたのですか?

空間をデザイン友達の輪写真

【藤沼】 インテリアコーディネイトと言って、建築とまでは行かないのですが、空間をデザインするようなことを学ぶ専門学校に通っていました。卒業後は学んだものを活かそうと、デザインや販売を含め色々な仕事を経験しました。空間を作ったり、メニューを作ったりすることも好きでしたので、徐々にですが母の手伝いからお店に入って、結果的に跡を継ぐ形になりましたが、少しでも母を手伝い楽をさせてあげられればというのが最初ですね。そして、お店という空間を作れる楽しさが感じられたことでしょうね。店内の内装も母と一緒に考えたものです。お店の雰囲気としては、食堂というよりカフェを意識しています。この辺りはそういうお店が少ないので、皆さんがゆっくりすることの出来る場所になればいいなと思っています。店内のデザインでは、現在も進行形な所もあります。正面のカウンターの上部にモザイク調の部分があります。あの部分に何もなかったので、ちょっと寂しいと思い、仕事の合間にモザイクを少しずつ地道に貼っています。ゆっくりと完成に近づいていますので、お客さんの中には変化に気づく人もいて、声を掛けてくれる方もいらっしゃいます。

【本紙】 二代目は初代から見ていかがですか?

夫婦でスタート

【藤沼(成子)】 世代の感覚による違いがありますから、私にとっては勉強になることが多いですね。それに、ものづくりも好きなようですし、上達も早い方だと思います。私は昔からやっている事しか知りません。ですから、ディスプレイや食器など、今風の感覚が解らず助かっています。開店当初から来てくださるお客様もいらっしゃいますので、そういった方々の中には娘が加わったことで、お店の変化を感じられているのではないかと思います。主人と共に作ったこのお店ですが、主人は開業した翌年に亡くなってしまったのです。それからは、ひとりで切り盛りしていました。最初の頃は主人がやっていたことを引き継いだ形になるのですが、右も左も分からない状態でした。お友達にはお店の一員として長く働いて頂いており、大変な時期を支えて頂きました。今のお店があるのも従業員さんのおかげです。本当にありがたいことです。そして、営業時間も朝の8時から夜の8時まででした。だから、ほとんど家のことを見ることが出来なかったのです。親としては恥ずかしいのですが、子どもたちが自分で育っていったという感覚が強くて、面倒を見てあげたという記憶もほとんどないのです。私の夫は焼き物を始め、物を作ることが好きでした。娘は小さい時に主人と一緒にものづくりをしたという思い出が強く残っているようです。お店に活かせているのかも知れませんね。

【本紙】 お店の自慢やお薦めメニューはありますか?

自家製米友達の輪写真

【藤沼】 やっぱりお米でしょうか。今は田んぼを人にお貸しして代わりにお米を作ってもらっているのですが、そこから採れるお米の中から一番美味しいところをいただいています。また、メニューというより、五霞町の特産品をうちで扱って、五霞町的なことをPRすることが出来ればと考えています。お米は昔からうちのものを使っていますが、野菜などは近所の農家さんが作っているものを仕入れています。それから、五霞町の特産品に八つ頭という里芋があります。その食材を使ってなにか出来ればいいなとも考えています。そんな風に五霞町にあるものを使って、五霞町にはこういうものがあると、地元にも地元以外にもPR出来たらいいですね。それから、お弁当持ち帰りもやっています。基本的に前日までに注文をいただけると助かります。ただ、配達はやっておりませんので、お店まで取りに来ていただく形になりますね。

【本紙】 お休みの日は何かなさっているのですか?

【藤沼】 8歳になる柴犬を飼っているのですが、その犬と遊んだり散歩したり、あとは、本を読んだり、映画を観たり、食べ歩きも好きなのですが、コロナで出来なくなってしまい、今は陶芸にハマっています。焼き物で有名な笠間市まで出向いて、ろくろを回してコーヒーカップを作っています。やっとふたつ出来上がったところです。自分で作ったものでお客様にコーヒーを提供したいなと思っています。

【本紙】 これからやっていきたいことというのはありますか?

【藤沼】 ランチタイム、カフェタイムと別れてはいるのですが、カフェタイムメニューというものがないので、今後は専用メニューを増やしていければと考えています。この近辺にはカフェというものがありませんので、皆さんが気軽に寄れるお店、また、そのためのメニューを作っていきたいですね。

【本紙】 楽しみですね。では、お友達をご紹介ください。

【藤沼】 お客様でよく食事に来てくださる高田恵さんを紹介します。幸手市でプライベートエステサロンを昨年オープンされた方です。

【本紙】 ありがとうございました。おいしいごはんのお店が益々繁栄されることをお祈りします。(お店の名前は娘さん二人の名前から命名されたそうです。長女の彩絵子から彩を、次女の智花子から花を選び「彩花」です。ご家族で盛り上げてこられた素敵なお店ですね。)


ごはんのお店 彩花
ランチタイム 11:00~14:15(LO)
カフェタイム 14:15~16;00(LO15:30)
茨城県猿島郡五霞町川妻2209-3
(一色神社近く)
お問合せ 0280-84-4620
Instagram saeka.gohan
Facebook @saeka.hokahokagohan