友達の輪617号(2021年4月3日発行)
株式会社ハクヨークリーナース常務取締役 小山 力 さんへ
(ヴァルケイン フィールドスタッフ)
【本紙】 釣り仲間とお伺いしましたが?
【小山】(敬称略) そうですね。最初は一緒にニジマス釣りをやっていました。小川さんはのちにヘラに移行されましたね。ニジマスは管理釣り場でスプーンというルアーを使って釣るゲームフィッシングになります。この辺りだと栃木や群馬になります。大会にも出ることもあるので、一番遠いところで大阪まで行ったこともあります。ニジマスを始めたのは15年位前からです。バス釣りも中学の頃からやっていたのですが、バスは冬の間は活性せず釣れにくくなるのです。それで、冬の間に釣れるものはないかなと探していたらニジマスに辿り着いたのです。ニジマスはバスと同じようによく引いてゲーム性があります。ルアーで釣るのですが、疑似餌というよりも、魚の興味を引くような使い方です。食いつく要因も様々で餌と思う場合もあるかもしれませんし、威嚇や興味の対象とも考えられます。魚は人と違って手がないので、まず口に咥えようとしますのでそこを狙うのです。
【本紙】 ご実家が釣具屋さんですね。釣りにおいてなにが一番重要ですか?
釣り具に囲まれて
【小山】 実家は「フィッシュオン」という釣り具屋です。現在も父が経営しております。日常的に釣り具を目にしていましたから釣り好きになった影響は大きいと思います。釣りはメンタルスポーツです。だから、メンタルが一番重要だと思います。まわりが釣れていて、私が釣れなかったとしても悔しがるだけではなく、なぜ自分が釣れないのか?を冷静に考えるのが重要です。ですから、日々メンタルを鍛えています。例えば試合中であれば、自分の釣りに集中しすぎずに視野を広く持つようにしています。時間や水温などで魚の着き場が変わったりしますから、その辺も注意深く見るようにしますね。また、道具に関してですが、釣り竿メーカーの「ヴァルケイン」というメーカーに釣りでの経験を活かし協力しています。会社に出向き釣り竿のプロデュースを行い、私のモデルを作ってもらっています。きっかけは、毎年多くの釣りのトーナメントに出るのですが、参加人数約3000人の全国大会で過去最高8位を取ったことです。そういった大会で結果を出していたということもあり、お世話になった人の紹介でヴァルケインさんに声をかけていただきました。プロデュースした釣り竿の特徴は、魚が掛かった際にばれにくいような設計を心がけたつもりです。このモデルを使って釣果が出ればうれしいですね。
【本紙】 小山モデルですね。お仕事について伺いたいのですが?
叔父の仕事を
【小山】 今の仕事は、叔父が社長の会社です。社長や奥さんは経理などを始めとして会社経営をしています。社長の奥さんは私の父の姉です。20歳ぐらいの時、自分から希望して入社しました。もう勤続17年になります。社長には子供がいませんでしたので、跡取りのようなところもあったかもしれません。仕事を始めた時はアルバイト気分でしたが、続けていく内に意識が変わってきて、継承できる部分は継承しようと思うようになりました。昔は1階がコンビニで、2階が工場でした。平成元年にコンビニが閉店したのを機に、2階の工場を保管庫として、工場機能を1階に移しました。その際、工事に入った方とレイアウトを考えたり、パートスタッフのシフトを考えたりと移転に伴う業務が色々ありました。その頃からこの仕事をずっとやっていこうと決心しました。それまでは漫然と来たものを処理していくだけでしたが、それからは従業員と共に、同じクリーニングを、精度を上げて、どれだけ早く仕上げるか等に変わっていきました。数字も気にするようになっていきました。実家の釣具店は父が決着をつける形になると思いますし、私としては今のクリーニング屋を続けようかと考えています。
【本紙】 今後の事業展開などありますか?得意なクリーニングなどありますか?
リフォーム・リユース
【小山】 当社は渋谷と代々木にも店舗があります。そちらで受付けたクリーニングは、毎日幸手工場に運び全てクリーニングしています。事業展開ですか?今現在取り組んでいるのが、リフォームやリユースです。今まで使っていたものをリメイクや、修理して長く着ていただきたいなと考えています。修理に関しては今まで外注していたのですが、自社でもやれるように人材育成をしている最中です。修理の代表的なものは裾のほつれなどです。また、よくあるのがポケットにスマートフォンを入れたまま座ってしまい、ポケットが切れてしまうケースです。最近、修理依頼が増えてきました。ミシンで分かりにくいように縫いますが、ポケット内側と外側両方で2千円程、片側で1千円程です。カケハギなどに比べればお安くなっています。リメイク例としては、二つの服を一つにするというお客様がいました。これは自社ではまだ出来ないのですが、将来的に古着の価値を高めたり、他に無いものを作るビジネスに繋げられればと思っています。物の価値というのは人それぞれです。昔の思い出を大事にしたいという方もいるはずです。また、リユースについては、古着屋さんのような業態をイメージしています。東京に店舗があるので、そちらで仕入れたものをこちらで販売する形を考えています。宣伝になりますが、クリーニングは基本的に石油系で洗いますが、そのあとに水で洗う「ダブルクリーニング」をやっています。油は油汚れ、水は水汚れという具合に綺麗に落ちるもの、落ちないものと分かれます。それを両方で洗いほぼ完全に汚れを落とすのです。ダブルクリーニングが出来るのは背広やコートなどの外に羽織るものになります。ただ、工程も手間も増えるので料金が加算されます。自信はありますので、一度試していただければと思います。
【本紙】 冬物はダブルクリーニングですね。では、お友達をご紹介ください。
【小山】 「Ohana Hawaian Cafe」のオーナーの岩瀬 剛さんをご紹介します。
【本紙】 ありがとうございました。釣り竿の開発も、事業の開発も前向きで楽しそうですね。(クリーニング料金は、Yシャツ180円、背広上下850円だそうです。また、1点2点と少量でなければ、洗濯物を家まで取りに行って、クリーニングしたのち届けるサービスも行っているそうです。)