タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪623号(2021年7月4日発行) 
農業 大塚 サダさんへ

【本紙】 吉原さんから大塚さんには美味しい野菜を提供していただいていると、ご紹介いただきました。農業は長いのですか?

【大塚】(敬称略)  私の家は、元々は杉戸で、天保14年の記録によれば、杉戸宿には本陣1軒と本陣の代わりをする脇本陣2軒が存在し、当家は杉戸仲宿でご宿泊処「大塚屋伊兵衛」と言って、主に商人を泊める宿屋でした。幸手に移って農業を始めたのは曾祖父の代からのようです。今は亡き夫がいた頃は、専業農家で当時は今よりもビニールハウスがたくさんあって、市場にも出荷していました。しかし、時が経過して、担い手が息子たちの世代になってくると、息子たちにも本業がありますから、専業農家としてはやれなくなってしまいました。平成15年頃までは米と野菜の農家でしたが、夫も亡くなってしまい、息子も農業を手助けしてくれましたが、今の時代ではそれだけでは無理で切り替えをしなくてはいけませんでした。

【本紙】 どのような野菜をお作りになっているのですか?

旬の野菜友達の輪写真

【大塚】 特にこれといったメインのものはなく、季節ごとの旬のものを育てています。今年はナスですね。私の妹が五霞町にいるのですが、その旦那も野菜を作っていまして、五霞町の道の駅に出荷しています。それでナス苗がたくさんあるので100本ほど分けてもらい、うちでも植えてみました。「ナスに無駄花なし」と言われるように、咲いた花は全て実になります。実を大きくするために、小さいものを摘んだりすることもあるようですが、私一人では手が足りないので、そのまま生るに任せています。今が旬ですから毎日早朝に収穫しています。ナスは秋ごろまで収穫できますが、100本をひとりでやるのは厳しいので、種まきや収穫は近所の友達に手伝っていただいてます。米ならある程度、見なくても大丈夫なところもありますが、野菜は毎日見てあげないといけないので時間に余裕がないと大変です。畑は五反位あり、草が生えないように息子がたまに畝ってくれるので助かっています。それでも、一人では使いきれませんね。

【本紙】 地域の活動もされているとか?

更生保護女性会

【大塚】 更生保護女性会に参加しています。更生保護女性会としては、幸手だけでも40周年で、全国だと65周年を迎える長い活動となっています。幸手では40周年の式典が予定されていましたが、コロナの影響で実施されませんでした。更生保護がどのようなものか知らない人は多いですよね。活動目的としては、犯罪のない幸せな社会を目指すというものですね。黄色い羽根がシンボルで、黄色の由来は、映画「幸福の黄色いハンカチ」ご覧になられましたか?刑期を終えて出所した方をあたたかく迎える黄色いハンカチから来ているようです。更生保護活動の一環として「愛の募金」という活動も行っています。事件に巻き込まれてしまった子供たちが集まる施設があるのですが、募金はその施設に使われています。施設の誕生会があったりすると、そこにお花を届けたりといった間接的なお手伝いをすることもあります。身近な事ですが、各小中学校へ「愛の図書費寄贈」もしております。また、子育て支援ネットワークというものもあるのですが、そちらの方でも子供さんを集めて色々な遊びを教えたりもしています。子育て支援ネットワークは毎月1回会議がありまして、そこには子育てをしているお母さん方やおもちゃ病院の方といった子供に関係する人たちが集まります。その場では家庭内の困りごとや子育ての悩みを聞いて相談に乗ったり、「これこれこういうことがいいですよ」と提案をしたりもします。1年に1回お祭りもウェルスでやっているのですが、それもコロナで中止になってしまいましたが、その中でも出来ることをしようと、幸手駅で飾り付けをしたり、Youtubeを利用したりしました。正確な年数は忘れてしまいましたが、20年以上はやっていると思います。

【本紙】 視察などにも行かれるのですか?

何とかしたい気持ち友達の輪写真

【大塚】 拘置所や刑務所などに行きますね。他に更生施設や医療少年院などもあります。そこにいる人たちを目の当たりにすると、何とかしたいという気持ちになります。見た印象ではそんなことをするような子に見えないのに、なんでそういうことになってしまったのだろうと考えてしまいます。以前は施設の方から色々とお話を聞くことも出来たのですが、個人情報保護法などが定められてから、詳しいお話を聞くことは出来なくなってしまいました。また、ここ最近はコロナの影響で視察なども全く行けていない状態です。

【本紙】 この仕事はまだ続けられるのですか?

【大塚】 特に任期といったものもありませんし、まだ続けさせてもらっています。大変な仕事ではありますが、これだけをやっていたとしたら、こんなに長続きはしていなかったかもしれません。合間合間に踊りをやったり、野菜を作ったりということが良い息抜きになっているのかもしれませんね。最近、ひ孫も生まれましてそっちでも楽しみが出来ました。

【本紙】 踊りもされているのですね。

【大塚】 美園流の中村先生にお世話になっています。月3回通っています。習い始めてもう20年くらいになりますね。発表などを目指して頑張っているのですが、コロナの影響で今年は舞踊連盟で1回あっただけで、他は全て中止になってしまいました。発表する場がないと、目標もなくなってしまい、同時に張り合いもなくなってしまいます。それを目的に頑張っている人はなおさらだと思います。私の場合は踊りに関しては、元気に続けていければいいなと思っています。練習場でもある中央公民館まで友達が送り迎えしてくれるので行けてはいるのですが、舞踊は私にとって活力の源ですので、出来る限り続けていきたいです。

【本紙】 健康にもいいですね。では、お友達をご紹介ください。

【大塚】 友人の新井佐知江さんを紹介します。新井さんは工務店と農業をされています。

【本紙】 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念申し上げます。(大塚さんは毎日活き活きと生活されているようです。元気の秘訣ですね。そして、もぎたてのナスもいただいてしまいました。とてもみずみずしいおいしいナスでした。)