タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪624号(2021年7月18日発行) 
新井工務店 新井 佐知江さんへ

【本紙】 農業と工務店をなさっているのですか?

【新井】(敬称略) 農業は片手間ですがやっています。新井工務店は主人を社長として、息子2人の3人でやっています。新井工務店は主人が独立して始めたもので、もう50年くらいになりますね。主人は大工の道に入り、22歳の時に、2級建築士の免許を取得し、それを契機に独立しました。現在は息子二人が後継者として、仕事を手伝ってくれていますが、以前は私も一緒に現場に行っていました。20年くらいは手伝っていたでしょうか。息子が手伝ってくれるようになったおかげで、農業をやる時間が取れるようになりました。

【本紙】 大工仕事をやられていたということですか?

【新井】 そうですね。経験はなくとも女性でも多少の仕事は手伝えるものですよ。例えば内装の壁下地を貼ったりは出来ますね。屋根の上にも何度も上がりました。建方をすれば仕事は屋根から始まりますから。昔は上棟式なんかもやりましたが、今ではもうやらなくなってしまいましたね。長男が仕事に入ったのが20歳そこそこでしたから、もう30年近くになりますね。思い返してみると私も20年近く現場で手伝っていたということになります。そして、長男が家業に入った4年後には、次男も大工の道を進むことになりました。後継ぎ不足の今のご時世においては随分と羨ましがられました。

【本紙】 後継者不足の時代にすばらしいですね。 ご子息お二人が家業を継ぐきっかけなどはあったのですか?

親の背中を見て友達の輪写真

【新井】 はっきりと聞いたわけではないですが、私たちの仕事を見て手伝おう、と思ったのかもしれません。それと長男は家業を継ぐもの、という考えもあったのかもしれませんね。弟の方には無理しないで、別に就職してもいいよ、とは言ったのですが、それを断ってうちに入ってくれました。息子たちも家庭を持って、長男は敷地内に別棟を建て、次男は木立の方に住んでいます。主人も現役とはいえもう70歳ですからね。人生100年時代と言われてはいますが、大工仕事は重労働ですから、そこまで続けるのは無理だと思います。息子たちの時代になっていくでしょう。息子二人の嫁も勤めに出ていまして、長男の嫁は障がい者施設で介護の仕事をして、次男の嫁は看護師をやっています。共働きで息子たち夫婦も大変だと思い、孫の学校や習い事の送り迎えは私の仕事になっています。息子夫婦のサポートという面もあるかもしれませんが、孫の面倒を見られるというのは私自身が楽しんでいることでもあります。

【本紙】 なにかご趣味などはありますか?

スポーツ大好き

【新井】 今は特にありませんが、若い頃はテニスやゴルフなどといったスポーツ全般が好きでしたね。テニスは緑台にあるコートによく通っていました。当時は長男も小さかったので、一緒に連れて行っていましたよ。ゴルフは子供らに手がかからなくなった頃、四十の手習いのような感じで友達に誘われる形でゴルフ教室に通ったのです。色々なスポーツをやってきたのですが、ゴルフだけはやったことがなかったのですよ。お金がかかるというイメージが強かったのだと思います。ゴルフはなんだかんだで20年くらい続けていました。でも、年と共に暑さ、寒さがダメで辞めてしまったのです。ベストグロスは98でしたが、スコアは二の次で友達と一緒に楽しむという方が大事でしたね。主人もあとからゴルフを始めたので、たまに一緒にコースを回ったりもしていました。主人とはゴルフだけでなくダンスも一緒にやっていた時期がありました。杉戸にある高橋ダンススクールに週1回。個人でやっている教室に週2回程夫婦で通っていました。日中は農作業などの畑仕事もありますから、それらが終わった夕方6時くらいから2時間ほどレッスンをするのです。ダンスもゴルフと似たようなもので、友達との交流の側面が強く、とても楽しくやらせてもらいました。

【本紙】 作った農作物はどうされているのですか?またどんなものを作っていますか?

ピリ辛揚げ餅友達の輪写真

【新井】 主にさくらファームに納めています。そこに持っていくのも今の楽しみのひとつですね。作っている野菜もありとあらゆるものを季節ごとに育てています。今ですと、ピュアホワイトという品種のとうもろこしでしょうか。これから夏が終わって秋になってくると、落花生を育てたりします。採れた落花生は自宅で塩茹でして、さくらファームに納めていますね。加工するには営業許可が必要なので、その営業許可も8年程前に取得しました。最初にさくらファームに納めたものは、よくうちで作っていた「ピリ辛揚げ餅」というものです。旅行に行く際によく作って持って行っていたものですが、これが方々で評判が良かったので、さくらファームの立ち上げを聞いてそこに納めてみようと思ったのです。「ピリ辛揚げ餅」は今でもさくらファームに納めていますが、好評をいただいているみたいで嬉しいです。それ以外では、とうもろこしや赤紫蘇なども納品しています。せっかく赤紫蘇を納品しているのだから、さくらファームに赤紫蘇の作り方を書いたレシピを置かせてもらってもいます。他にもふきも納品していますね。

【本紙】 かなりたくさん作られているのですね。

【新井】 畑は3反くらいの広さでやっています。基本的に管理は私ひとりではありますが、堆肥を撒いたり、力仕事の時は主人が手伝ってくれます。今日も現場から帰ってきて、雨が降らないうちに機械で里芋に泥かけをやってくれています。時々でも手伝ってくれるからこそ、今まで畑仕事を続けてこられたと思いますね。また、野菜以外にもお花が好きなので、お花の栽培もしています。お花もさくらファームに出荷しているのです。主に春から秋にかけて切り花用のものを栽培しています。

【本紙】 切り花は楽しいですね。では、お友達をご紹介ください。

【新井】 お友達の藤沼恵美子さんを紹介します。話題が豊富な方ですよ。

【本紙】 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念申し上げます。(新井さんは、今がとても充実していますから、怪我も病気もなくこれから先も畑仕事を続けられればと。また、ご夫婦仲が良いので秘訣を伺うと、「あえて言うなら妻は一歩下がる、でしょうかね。」とお話し下さいました。ご夫婦で趣味が同じという事も大切だなと感じました。)