タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪641号(2022年4月3日発行) 
「お茶時間rest」飯泉 幸子さんへ

【本紙】 「お茶時間rest」はお茶という名前のとおりカフェですか?いつからやられているのですか?

【飯泉】(敬称略) ここで始めたのは5年くらい前からですね。以前は緑台に住んでいまして「TONKACHI」という家具店を主人が開いてました。その中のスペースでカフェをやっていたのですが、賃貸であったので、出来れば自分のお店を持ちたいと思い、住宅街ではないのですが田畑に囲まれた現在の場所に越してきました。ケーキや焼き菓子をメインでやっているのですが、ご覧のとおり、ここは田舎であまり人通りもありません。だから、お客様に来店してもらうのではなく、メルカリショップを立ち上げて、そこでの注文と通販を中心にやっています。ホームページやインスタグラムもやっていますので、そこからメニューを見て注文してもらう形が主です。もちろん、お店でも販売しております。また、ギフト包装なども承っています。

【本紙】 ネット通販は開店と同時にやり始めたのですか?注文は全国から来るのですか?

のどかな田舎で開業友達の輪写真

【飯泉】 1年くらい前になりますね。単純に人通りが少ないので来店客を待つスタイルではだめだというのも理由ですが、コロナでさらに客足が遠のいてしまったという事も、ひとつの理由でもあります。このままでは、なにかやらないとまずい、という危機感もありましたし、暇が出来てしまうというのも嫌だったのです。最初は知り合いからお客様を紹介してもらったり、友達の友達を紹介してもらったりしてやっていたのですが、徐々に口コミで広がっていき、通販でもやっていけるようになりました。注文も北は北海道から南は九州までと、全国から注文が来るようになりました。始めた当初はあまり期待していませんでしたから、ここまでになるとは思ってもいなかったので、自分でもびっくりしています。通販はどこの誰が買ってくれるのかも分かりませんよね。本当は対面で販売したかったのですが、それでも、何かをやらないといけないと思って通販サイトに登録したのです。最初のお客様は鹿児島県指宿の方でした。焼き菓子の詰め合わせを買って下さったのですが、本当にたまたま目に入ったのだと思います。そうしているうちに、しばらくしたら段々と広まっていって、全国から注文が来るようになりました。

【本紙】 一番人気の売れ筋商品は何ですか?

原材料にこだわる

【飯泉】 焼き菓子ですね。当店は原材料にこだわっていて、小麦粉は使わずに米粉を使っています。それを使ったクッキーが一番人気です。幸手駅で週一回「改札口商店」というのをやっていて、そこに米粉クッキーとキャロットケーキを納品しているのですが、そちらには前田食品さんのうるち米を使った米粉を使わせてもらっています。通販サイトに載せているものは「九州産のみずほちから」という米粉を使っています。ロールケーキを焼いていたときに、色々な銘柄の米粉を使ってみたのです。その中でも特に「九州産のみずほちから」という米粉が一番綺麗に、素直にロールケーキが焼けたのです。それからロールケーキにはその米粉を愛用しています。米粉以外にも素材にはこだわっていて、例えば卵も平飼い卵を使っています。他にもバターは、よつ葉バター、油は、太白ごま油を使います。私も年齢を重ねてきて、体に良いものを選ぶようになってしまいました。また、そういった体に良い素材を使う事も、当店のコンセプトでもあります。また、ケーキやジャム等も作っています。ジャムは季節の果物を使っていますので、時期によって商品が変わったりします。

【本紙】 独学でお菓子作りを学んだのですか?また、お一人ですべてをなさっているのですか?

口コミが広がって

【飯泉】 私の場合は全部独学です。緑台でカフェをやっていた時に、お菓子も作りたいなと思ってお菓子教室にはたくさん通っていました。結果的にそれが今になって役立っています。やっぱり知識がないと作れませんから。お菓子と言っても生クリームはほとんど使わないので、一般的なケーキは扱っていません。オーブンで焼くようなケーキがメインとなります。製造も販売もすべて私一人でやっています。ネットに掲載して、作って、発送しての繰り返しで、ほぼ365日休まずになってしまっています。なるべく受注したら早めにお届けしたいという思いがありますので、注文が多いときは、朝の4時頃から作り始めないと間に合いません。メルカリショップでは購入して下さった方が評価をしてくれます。その口コミがまた新しい方へ広まって日に日に受注が多くなっているように思えます。メルカリは評価がダイレクトに出るので、それも理由のひとつなのかもしれません。幸いにも今まで悪い評価がついたことはないので、嬉しいことではありますね。

【本紙】 「TONKACHI」もこちらでご主人がやられているのですか?

趣味が本業に友達の輪写真

【飯泉】 倉庫兼作業場を去年の夏に建て、そこで主人が作業をしています。普段はマンションの建築関係の仕事をしているのですが、 「TONKACHI」として家具などの注文が入った時は、仕事を休んでそこで作っています。作っている物は家具が大半ですが、稀にリフォームの仕事も入ってきます。お店の内装を見て頼みたい、と思う方もいるようです。主人は昔のものや古いものが大好きで、よくそういったものをアンティークショップで見つけてくるみたいですね。自分でもアンティーク調の家具なども作ったりします。主人は建築関係の仕事ではありましたけど、何かを作るというものではなく、作ったりするのは40代くらいから趣味で始めたみたいです。それが今は仕事にもなってしまっています。趣味で始めたものが仕事になる、という点では私も同じですけどね。(笑)

【本紙】 ご夫婦で趣味がお仕事になったという方は珍しいですね。羨ましいです。では、お友達をご紹介ください。

【飯泉】 そうですね。私は完全に楽しんでやっていますね。宝飾品を販売している緑台の㈱美貴の梅澤敦さんをご紹介します。主人が親しくさせていただいております。

【本紙】 ありがとうございました。全国に幸手発の美味しい焼き菓子を広めてください。(取材時がホワイトディ間近でしたので、リスの形をしたクッキーが販売されていました。緑台のカフェ時代からリスの形のパンなどを提供されていたそうで、お茶時間restさんの愛着あるキャラクターでした。)

お茶時間rest
不定休
〒340-0112 幸手市神明内1372-3
Tel 0480-31-8697
TONKACHI